春の○犬
日曜日(27日)は、なめら~かの練習日。
5月6日の発表会前の、最後の練習。
発表会の曲目、エルガー「弦楽セレナード」の、通しを2度ばかり。
今日は試みに、通しのあと演奏者全員にコメントを言ってもらってみた。
はっきりした掴み所のない曲なので、練習の過程ではなかなか辛いところもあったけれど(レッスンでは何か吹くたびに「大きい」とか「音程悪い」とか言われまくって、かなり凹んだものだった)、ようやく音楽が「みんなのもの」になってきた感じがしている。
やり過ぎないよう、鳴らし過ぎないよう、サックスくさくならないよう、禁欲的に自らを制して、それでもなお音楽が自ら湧いて来るのを(あたかも、種を播いて芽が出るのを待つように)、待っていた、というか。
本番前に間に合ってくれて、嬉しい。
それにしても、なんていい曲なんだろう。
これで終わりというのは、惜しいな。もっとやっていたい。
なんてね。今更言うかい(笑)
この曲は、2004年の定期演奏会で一度とり上げたことがあった。
まだトレーナーの先生を迎える前のことで、自分たちだけで練習を仕切って仕上げて、本番に乗せたのだった。
あの頃、自分たちだけでいったいどうやってこういった曲をまとめていったのか、最早思い出すことも難しい。ちょうど、携帯やメールが無かった時代にどうやって連絡を取り合っていたのか、もう思い出すことができないように。
だけど、分からないなりに試行錯誤しながら自分たちでなんとかしていたあの頃の積み重ねの上に、現在という時間があることは、間違いない。
自分たちの度量だけでは決して気付かないところまで、レッスンという場で指摘してもらうことができる現在の幸せを、噛みしめたいと思う。
続いて、今年の定期演奏会のための新編曲の楽譜をひとつ、配付。
3月の練習でも一度未完成品を音出しして、大ウケした1曲が、堂々完成。
タイトルの曲なんですけど。
この編曲にはホントにもう半端じゃなく苦労したし(今まで編曲してきた曲の比ではないほど大変だった)、前夜に始めたパート譜の整形作業だけで朝の6時半までかかってしまったくらい、楽譜の見てくれ的にも仕掛け満載なんだけれど、メンバーの皆にあれだけ喜んでもらえて、やる気満々で吹いてもらえると、疲れも吹っ飛ぶというもんだ。
中間部molto moderato ed espressivoの音出しをしながら、ふとリード先生が目の前に立っているような感覚に囚われて、目頭が熱くなったのだった。
リード先生の音楽の尊厳は一切汚すことなく、私としては書き上げたつもりだけど、聴く人がどう思うかはやってみないと分からない。
リード先生がこれを聴いたら、どんな顔をするかな。
だけど、きっと、怒られはしないだろうという確信はある。苦笑しつつも、認めてくれるんじゃないかな。
さあ楽しみだぞ。
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リョウケソ聴きたい!つかやりたい!!
プロバンスも聴きたい・・
6日合宿なんですよ;;
投稿: あ | 2008.04.29 02:41
私も、6日は別団体の合宿からトンボ帰りしての本番となります。
多いですよねこの時期の合宿。
プロヴァンスは、もしかして引き続き夏へ持ち越しになるかもしれません。
投稿: Thunder | 2008.04.30 01:42