2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ

« 小さなオーケストラ | トップページ | 途中経過 »

2008.03.09

ビゼーとイベールat狛江

土曜日。暖かくなってきた。

朝からスタジオ2つハシゴして、「プロヴァンスの風景」のおさらい。
先日、5月の発表会に一緒に出るメンバーのレッスンを見せていただいて、ようやく焦りはじめたところ。いかん、オレも人のレッスン見て野次飛ばしてる場合じゃない、と思って早速、来週初レッスンの予約をしたんだが、それまでにまともに個人練習できる日が今日しかなさそうなのだ。
滅茶苦茶に難しいという曲ではないのだけれど、なにしろ長いので(楽章5つ全部やります)、やることが一杯ありすぎて大変。集中力が持たないっす。
もっと若いうちに仕込んでおけばこんなに苦労はしなかっただろうなあ、と後悔。

夕方は、JR南武線と小田急各駅停車を乗り継いで狛江へ向かう。
波多江さんがソリストとして登場するコンサート。
示し合わせたように、何人かの波多江人脈の知り合いの方々と会場でお会いすることになる。

CityPhil_080308東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団演奏会(狛江エコルマホール

ラヴェル/組曲「マ・メール・ロワ」
イベール/コンチェルティーノ・ダ・カメラ(Sax:波多江史朗)
ビゼー/劇音楽「アルルの女」(オリジナル版)より
 前奏曲、パストラール、間奏曲、メヌエット、カリヨン、間奏曲、ファランドール
ビゼー/組曲「カルメン」
 指揮:矢崎彦太郎

狛江とか喜多見とかこのあたりには、大学時代、友人や先輩後輩が何人か下宿していてお馴染みの街だった。もう25年以上前の話だ。当時は小田急の複々線化工事の始まる前で、電車は今みたいな高架ではなく地べたを走っていたし、駅からちょっと離れるともう畑や野原が広がっていて、秋口の季節にそのへんをふらふら歩いていると、まさに西脇順三郎『旅人かへらず』の世界だった。
…なんだかあまりにも街の雰囲気が変わってしまったので、ノスタルジーも感じない、といったところだ。

会場は狛江の駅前のかなり新しいビル内だったれど、最近出来るホールの一般的傾向とはちょっと違って、なんだか懐かしい雰囲気。
700程度という小さめのキャパに(狛江市という自治体の規模に相関しているのか)、12型のオーケストラが乗るとそれだけで目一杯のステージ。音も余計な響きがなく、舞台上で出した音がそのまま聞こえてくる。

080308

大田区民センターかと思ってしまった。(地元ローカルネタ)
でも、こういう音のホールで聴くオーケストラの音も、それはそれでいいものだ。

矢崎=シティフィルのフランス物の演奏は、そのわかりやすさ、親しみやすさが身上だと思う。
矢崎さんと波多江さんによる曲間のトークで、「サクソフォンという楽器は、サックスという人が発明したからサクソフォンと言うのです」という話に一斉に「へーっ」と頷いてしまうような(^^;極めて普通レベルのお客さんにも、「フランス音楽ってきれいな響きがするもんだねェ」と難しい理屈抜きで分からせてしまうようなところは、我々マニアが忘れがちな視点とあり方であり、見習うべきことだ。
しかもそれでいて「アルルの女」は、通常の組曲版ではなくわざわざオリジナル版(劇音楽版)を演奏、というなにげなコダワリ。私なんざこの「アルル」のオリジナル版を聴くために水戸まで行ってしまったというのに、こんな地元のオジサンオバサンが聴きにくるようなローカルな演奏会でやってしまうなんて。

思ったのだが、このオリジナル版のある種チープな音と雰囲気(矢崎さん曰く「寄席の音楽」)は、上手すぎるし会場の響きの良すぎる水戸室内管よりも、今日の演奏のほうが似つかわしかったかもしれない。

イベールは…よく統率もとれた、前向きな気持ちいい演奏だったけれど、この曲の難しさを久々に思い知らされました、という気分だった。特にオーケストラ。
昨年のビュッフェ・クランポンKK40周年記念コンサートのような完璧さを、当り前のものだと思ってはいけないのだな、と痛感。
ソロ、温度の低い独特の音色は、いつもながらの波多江さんの身上。

さて、イベールに続いて「アルル」にも乗っていた波多江さん、アンコールで三たび楽器を持って登場。
アンコール曲目は、「アルルの女」組曲より、フルート独奏による例の有名な「メヌエット」(オリジナル版には含まれていないのだ)。水戸室内管の時のアンコールと全く同じパターンだ。
水戸室内管のサックスはフルモーだったけれど、アンコールが始まる前にやっぱり楽器持ってステージに現れたもので、「おお、何が始まるんだ?」と思ったものだった。

« 小さなオーケストラ | トップページ | 途中経過 »

コンサート(2008年)」カテゴリの記事

コメント

お察しの通り、「へぇ〜、大田区民センターで東京シティ・フィル、演ってたんだぁ。知らなかったぁ」と思ってしまいました、その写真を見て。えへへ。

予想どおりの方が、予想どおりのコメント、ありがとうございます(笑)

いまどき貴重だと思います。こういう形の新しいホールというのは。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74078/40432402

この記事へのトラックバック一覧です: ビゼーとイベールat狛江:

« 小さなオーケストラ | トップページ | 途中経過 »