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2007.12.15

ある土曜日のエルガー

歳末近い土曜日。
バスと電車を乗り継いで、もと実家の近くの床屋さんへ。
新しい道路が開通していたり、毎日前を通っていた個人営業の薬屋さんが潰れて呑み屋になってたり。
引っ越して5年が経ったけれど、今でもこうして2ヶ月に一度くらい訪れて、かつて40年住んでいた街の様相が少しずつ変わっていくのを、眺めている。

時間の流れには誰も逆らうことはできない。
昨日の街は既に今日は存在せず、今日の私はもう昨日の私ではないように、今日の貴方はもはや昨日の貴方ではない。
なんてことを実感させられることが最近多くてね。…

さっぱりした頭で新宿へ出て、来週のフェスティバル本番に備えてソプラノを調整してもらった後、サントリーホールへ。
今日は読響の定期。

YNSO, 071215読売日本交響楽団 第466回定期演奏会(サントリーホール)

マルトゥッチ/ピアノ協奏曲第2番(Pf:ゲルハルト・オピッツ)
エルガー/交響曲第2番
 指揮:尾高忠明

P席(バックステージ)で聴く。
客入りがそれほどでもないせいか(^^;、返ってくる響きが多くて、バックステージ席でも鑑賞にはほとんど支障がない。
これが満席に近かったりすると、響きが吸われてしまってP席では聴いていて欲求不満がたまったりするのだが。

初耳のマルトゥッチは、(イタリアの作曲家だそうだが)ガチガチのドイツロマン派の亜流という感じで、聴いていて少々眠かったが、エルガーは良かった。
繰り言めいたことをぐたぐた言いながら、同じところを行ったり来たりし、時々唐突に明るくなってみたり大声で叫んでみたり…終楽章でやっと決然と、歌らしい歌が流れはじめ、盛り上がるかと思いきや、最後は諦めるかのようにすーっと引いて終わってしまう。とはいっても、悲しかったり辛かったりということではない。「まあ、こんなもんだな、」という言葉が付いているかのように。

男の人生ですね。…こういう曲を書くエルガーという人は、とっても女々しい男だったに違いない。
でも、男って、みんなそういうもんだよ。
今日のような物思う日には、ひときわ共感。

演奏は、隅々まで慈しみと柔軟性にみちた素晴らしいもので、所々の金管とティンパニの咆哮も実に明快に、気持ちよく決まった。
ちょっと今までの読響のイメージが覆ったほどだ。聴いてよかった。

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