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2007.11.27

チェコフィル・マーラー3番

Czech Philharmonic, 071126チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 日本公演(サントリーホール)

マーラー/交響曲第3番
 アルト独唱:ダグマル・ペツコヴァ
 合唱:ガーデンプレイスクワイヤ(合唱指揮:中島良史)、東京少年少女合唱隊(指導:長谷川久恵)
 指揮:ズデネク・マカル

マーラーの3番は、マーラーの交響曲の中で私のたぶん一番好きな曲だ。
もしかしたら、古今のあらゆる「交響曲」の中でも一番好きかもしれない。
なにしろ1時間40分もかかるので、聴くのはかなり気合が必要だけれど(CDも数セット持っているけれど、どれも通して聴いたことは数回、ものによっては1回しかない)、いざ聴き始めてしまえば、変化に富んだ内容に飽かず楽しむことができる。

どの楽章も面白いけれど、何が感動的ってやはり終楽章(第6楽章)だろう。
人間が生きている中で、稀に、何の迷いも悩みもなくすべてが充足していて、あたかも自分自身と世界とが一体化しているかのような時間というものを体験することがある。
そんなことは体験したことがない、という方にも、もしかしたら一瞬はそういう時間が訪れていることはあるかもしれない。
マーラーがこの終楽章を書いたのは、おそらくそんな時間の中だ。湖を見下ろす避暑地の山荘で、ひと夏、「世界」を見据えながら、その「世界」のすべてを書き取ってしまおうと書いたに違いない。
マーラーは、この楽章を終わらせなければならない、ほんとうに稀にしかやって来ないそんな時間を封じ込めなければならないことが、よほど悔しかったのだろう。だからこそあんなに「クドイ」コーダが付いている。
その「悔しさ」に、私は深く共感する。

マカル(マーツァル)=チェコフィルの演奏は素晴らしかった。
やっと、ベストフォームのチェコフィルを聴くことができた、という感じだ。
個々のメンバーの技術は決してものすごく高いという訳ではないが、管も弦も、常に音の芯を捉えて外さない。
例えばセクション全体で鳴ったときのホルンの、ソリッドでエッジの立った音の質感など、実に気味が良い。
そして、なにげない和音の伸ばしなどにある、「ふわっ」とした硬軟自在の音色。ヨーロッパのオケの醍醐味だ。

マカルという指揮者、棒はどちらかというと不器用だといっていいと思うけれど、とても良心的な音楽づくりに、これまた共感。
合唱はちょっと声量不足だったかな。

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コンサート(2007年)」カテゴリの記事

コメント

トランペット、ホルン、トロンボーン、いずれも化けもんでした。常時ビックリしていて、たぶんワタクシ、ポカーンと口を開けたまま聴いていたのではないかと思われます。えへへ。

ワタシゃ生チェコフィルは今まで、○シュケナージとフルネの指揮でしか聴いたことがなかったので、今回初めてチェコフィルの持てる力を全て聴いたという感じです。
○シュケ先生はともかく、2003年のフルネはあれはあれで素晴らしかったけれど、オケ・指揮者ともども本領発揮とは言い難かったからなあ。

私もマーラーの3番大好きです!その中でも特に好きな部分は、アルト独唱が入ってくるところ。夜明け前の薄暗い景色の中に、一筋の光が差し込んでくるようで、とても美しいと思います。一度しか生で聴いたことがないので、また聴いてみたいですね!

タビビトさま。

マーラーの3番を演奏会で実際に聴くのは、かなり特別な体験だと思います。
機会があったら是非、お試しください(^^)

マーラーの3番は、一度は生で聞いてみたい曲です。なかなか機会がないというか踏ん切りがつかないというか。
チェコフィルがいい状態で聴けたというのは、とてもうらやましい。チェコフィルを生で聞いたことはないのですが、ライブ映像で何回か見た、いずれも「?」ってカンジでした。伝統だけがあって、技術も表現も「??」みたいな。でも、レコードやCDでは何回もすばらしい演奏を耳にしているので、「どうしたことでしょう?」って思いがあって、なかなか生を聞きたいって思えませんでした。今度は是非、足を運びたいと思います。

マカルとチェコフィルの組み合わせは、要注目だと思います。
マカルという指揮者の、プラクティカルで良心的なありようは、私の好きなサー=ネヴィルと共通するところがあるように感じます。
他の外オケに比べて、チケットも安いし(^^;

別プロの「我が祖国」全曲も素晴らしかったようですね。

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