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2007.10.11

N響の室内楽

NHKSO, 071011N響プレミアムコンサート-アンサンブルの極み(カザルスホール)

ワーグナー/ジークフリート牧歌
 (Fl神田寛明、Ob青山聖樹、Cl横川晴児・松本健司、Bn水谷上総、Hn日高剛・勝俣秦、Tp井川明彦、1stVn山口裕之、2ndVn永峰高志、Va小野富士、Vc藤森亮一、Cb吉田秀)
モーツァルト/クラリネット五重奏曲
 (Cl横川晴児、1stVn堀正文、2ndVn山口裕之、Va佐々木亮、Vc木越洋)
チャイコフスキー/弦楽セレナード
 NHK交響楽団メンバー(コンサートマスター:堀正文)

キャパ511のカザルスホールで、指揮者なしの小編成によるN響を聴くという、贅沢な演奏会。
じつはかの○イクロソフトが公演の単独スポンサーについていて、なかなか微妙にヘンテコなアンケートが付いていたりしたんだけど(「本日の公演を通じたマイクロソフ○に関する下記の印象について9段階評価でお答えください。1.【親しみやすさがある】全く高まらなかった←どちらでもない→非常に高まった。2.【慈善活動や社会貢献活動の取り組みについて】全く高まらなかった←どちらでもない→非常に高まった」だって。いったい何のためにわざわざそんなことを聞くんだろうか。そもそも「9段階評価」って何よ)、それはいいとして。

「N響メンバー」というだけで正確な出演者名は結局発表されないまま演奏会の日となったのだが、クラリネット五重奏のソリストが横川さんだったのは嬉しい。横川さんの演奏には過去、作曲者の魂と直接対話をしているような稀なる体験を何度もさせてもらっている(20年近く前に聴いたプーランクのソナタの2楽章には、不覚にも泣いてしまったことを今でも覚えている。他にもいろいろ)。今日も然り。まるでそこにいて吹いているのではない、どこか遠いところで純粋の「音楽」だけを紡いでいるような感覚。…ただ、弦チームはちょっと粗くて、1曲めのほうが良かったな。山口さん、最近のN響公演にコンマスとして乗ることが殆どないけれど、いったいどうしちゃったんだろう(N響の3人のコンマスの中では、個人的には一番好きなんだけど)。

休憩後は弦楽器のみ、8-6-4-4-2の編成(指揮者なし)によるチャイコフスキー。
これはまさに「圧巻」だった。24人もの演奏者が、一糸乱れず、たいへんな迫力で、まさしく本物の「室内楽」を奏でていた。
コンマスの堀さんってこんなに凄い音楽家だったのか、と圧倒された思いだ。楽器を弾くアクションが、そのまま音楽のテンポやら、リズムやら、イントネーションやら、フレージングやらの本質を表現し、かつ正確に伝達している(それを受け止めるメンバーの力と感性も、勿論凄いけれど)。
おそるべき情報量をもった演奏。コンマスのことを英国では「リーダー」というそうだが、まさに!その言葉そのものだ。ヘタな指揮者なんかよりも、よほど。…指揮者なしでこれだけのことが出来るんだったら、ギャラばかり高い飾り物みたいな指揮者なんか要らないよなあ、とたしかに思ってしまう。

…感嘆しつつ、よくよく考えてみると、自分のアンサンブルでは私は堀さんのポジションにいるのだった(!)。
なんということだ。
ギャーッと叫んで、逃げ出したくなってしまう。
…といって、逃げ出す訳にはいかないので、「自分なりに」頑張るしかありません。

N響の客は相変わらず落ち着き、というか集中力がないなあ(^^;
まあ、そういう客はごく一部なんだろうと思いたいけれど。
1階席は結構な割合で埋まっているのに、断然音の良いバルコニーがガラガラだったのも、不思議(おかげで左右5~6席誰もいないような状態で、集中して聴くことができたが)。
N響のお客さんは余程カザルスホールには縁がないのかな。

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