これからのいろいろ
この秋も、聴きたいコンサートは目白押し。
8月はシーズンオフでコンサートがあまり開催されず、聴くという楽しみはあまりないけれど、代わりに秋以降のスケジュールに思いを馳せてチラシを眺めてみたりチケットを手配したり、という方面の楽しみがある。
旅行だって買い物だって、計画を立てている時が楽しい、ってのがあるじゃないですか。コンサートだって同じこと。
この秋からは2年ぶりに新日本フィルの定期会員(トリフォニー第2日)に復活することになったし、今日は都響のインバル指揮(!)年末の「第九」公演の会員優先予約を済ませてきた。(ディープなコンサート・ゴーアーにとっては、「第九」とは8月とか9月にチケットを取るものなのです(^^;)
さて、サクソフォン系のコンサートも多士済々なのだが、そんな中の第一弾、雲カルのアルト奏者佐藤渉さんのリサイタル(9/22)のチケットを取ろうと、先日マネジメントのレックスのサイトにお邪魔したのだが、そこで偶然、オリヴィエ・シャルリエ(Vn)と上田晴子(Pf)のリサイタルの告知(9/19)を見つけ、びっくりして思わず一緒に発注してしまったのだった。
オリヴィエ・シャルリエ(パリ音楽院ヴァイオリン科教授)といえば、私にとっては紛れもなく世界最高のヴァイオリニストのひとり。
正確無比な技巧と、どんな細部にまで「意思」を通わすことのできる強靱きわまりないフレージングは、今まで私の聴いてきたあらゆる器楽演奏家たちの中でも最高レベルのものだ。
しかし何故か、大きなマネジメントとか派手な演奏活動とかとは無縁の人で、一番最近聴いたのは一昨年の静岡でのアマチュアオーケストラとの共演だったし、今回のリサイタルだって、会場はキャパ250のルーテル市ヶ谷センターだと。
サントリーホールとかオペラシティとかで、何千人もの客を集めてリサイタルをする斯界の名手たちに全く引けをとらない、どころか、彼ら(彼女ら)よりもよほど聴くべきものを持った演奏家だと思うのだが。
これはやはり、仕事が忙しいとかなんとか言ってないで聴くべきだと思った。
これでルーテル市ヶ谷程度のキャパの会場さえ満席にならないようだったら、日本の聴衆の見識が問われるというものだ。
ピアノの上田さんも素晴らしい方だと自信を持って言える。2004年だったか、作曲家湯山昭のデビュー50周年記念コンサートというのを紀尾井ホールで聴いた際(須川さんが「マリンバとアルトサクソフォーンのためのディヴェルティメント」を吹いていた。ライブCDも出ている)、何人ものピアニストが出演された中に上田さんもいたのだが、ひとりだけ音色も響きもダイナミクスも飛び抜けて聞こえたものだった(勿論、出演されていたのは全員名のあるプロのピアニストばかりだったにもかかわらず)。
…シャルリエに入れ込んだおかげで、他のコンサートのことが書けなくなってしまった(^^;
つづきはまた日を改めてやりましょう。





















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