2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト
無料ブログはココログ

« 新ストラップ覚書 | トップページ | 「ジョン・バーンズ・チャンスの伝説」 »

2007.07.10

クラウス・ウールセン

Claus Olesen, 070708クラウス・ウールセン サクソフォーン・リサイタル(Hakuju Hall)

P.モーリス/プロヴァンスの風景*
イングバー・カルコフ/組曲(日本初演)†
C.サン=サーンス/ソナタop.166*
久田典子/ヴァルナの息(委嘱作品・初演)†*
ベント・ロレンツェン/ラウンド(日本初演)
A.ピアソラ/タンゴの歴史†
F.ボルン/カルメン幻想曲*
 Claus Olesen, Saxophone
 *富永綾(Pf)、†荘村清志(Gt)

週末に聴いたコンサートの一。
デンマークのサクソフォン奏者、クラウス・ウールセン氏のリサイタル。
これまでにも何度か来日して演奏しているし(かなり日本語も上達した様子)、一昨年にはジョットランディア・サクソフォンカルテットの一員として日本公演を聴いている。
一昨年の公演のレポートがこちらに残っているように、聴き慣れた日本やフランス、アメリカのサクソフォン奏者との感性の違いに当時は戸惑ったことが読み取れるけれど、今回は全くそういうことはなく、むしろ「こちら」こそがヨーロッパのクラシック音楽の本道なのではないか、とさえ思えたのだった。

音色は現代フランスのタイトな音とは一線を画し、柔らかく非常にエモーショナルによく歌うけれど、度を過ぎて崩れることはない。サン=サーンスのようなスタイルの曲では実にそのへんのバランスが良い。
音量のダイナミックレンジもたいへん大きい。身体自体が大きいせいか(最初ステージに出てきたとき、楽器がカーブドソプラノかと思ってしまった(^^;)、大音量の鳴らし方に無理がない。プロヴァンスの4楽章のクライマックスは、墓場に眠る死者がよみがえる場面なのだそうだが、何十回となく聴いている曲ではあるのに、これほどリアルに「甦った」演奏というのはいまだかつて聴いたことがないほどだ(4楽章の終わりで思わず客席から拍手が出た)。
かと思うと、委嘱初演曲での「響き」への鋭敏さ、原曲どおりギターと共演した(キーは原調のまま!)「タンゴの歴史」でのシンプルでコンパクトな音も、聴き応えがあったし。
私のような年代の聴き手にとって、響かせ方に親近感があるのは、使っている楽器のせいもあるかもしれない(アルトはマーク7、ソプラノはマーク6)。

一昨年の会場は、それこそ会議室みたいな全く響きのない場所だったので、こういう、会場のアコースティックをまるごと味方につけて楽器を鳴らすタイプの方は、真価は判らないだろう。
Hakujuホール、音響も良いし、水底にいるような幻想的な雰囲気は他の会場にはない独特のものだ。

お客さんはほぼ満席だったが、荘村さん目当てなのかなあ、普通のサクソフォンの演奏会のお客さんとは明らかに違う年配でハイソな雰囲気の方が多く、ワタシゃpoco浮いてました(^^;
拍手の出方とかも、なんかちょっと違うし。

« 新ストラップ覚書 | トップページ | 「ジョン・バーンズ・チャンスの伝説」 »

コンサート(2007年)」カテゴリの記事

コメント

きっとここでレポが読めると信じていました☆
ありがとうございます♪
聴けなかった分、そのうちソロCDを手に入れなくっちゃ!です。

コンサートにいらしていただきありがとうございました。
それもとても良い批評で本人も喜んでいます。
これからもよろしくお願いいたします。
もしCD欲しい方いらしたら直接メールくだされば幸いです。

こちらでも関係者の方からコメントをいただいて、ちょっとびっくりしております。

自分では「批評」だとはあまり思ってないです。ただ極力正直にそのとき思ったことを書こうとは思っています。
そういう意味で、一昨年のレポートと比べてみると、音がきちんと届く会場というか、環境というのは大事だなあと、実感した次第です。
是非、またの来日をお持ちしております。

>ねぇ。さま
という訳ですので、CD買いましょう(笑)
曲目はドビュッシーの小組曲、サン=サーンスとプーランクのObソナタ、プロヴァンス、ブートリーのディヴェルティメント、カルメン幻想曲。なかなか良いです。
版元はClassico。日本にも代理店があるレーベルなので、そのうちCD屋さんにも並ぶんじゃないかと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74078/15710423

この記事へのトラックバック一覧です: クラウス・ウールセン:

« 新ストラップ覚書 | トップページ | 「ジョン・バーンズ・チャンスの伝説」 »