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2007.07.05

インバル&ザ・フィルハーモニア

The Philharmonia, 070704フィルハーモニア管弦楽団 東京公演(東京芸術劇場)

マーラー/交響曲第10番よりアダージョ
同 /交響曲第1番「巨人」
 指揮:エリアフ・インバル

今年ふたつめに聴く外来オーケストラ(前回は5月のフランス国立放送フィルでした)は、ロンドンの名門ザ・フィルハーモニア。
今回の指揮者はエリアフ・インバル。指揮者としては現存する世界最高のマーラーの権威。80年代にフランクフルト放送響で、90年代に都響で、それぞれ一生忘れないような壮絶なマーラー(都響では交響曲全曲)を聴かせてもらったものだ。
今回は東京芸術劇場の主催でマーラープロを4公演打つが、今日聴いたのはマーラーの最後と最初の交響曲によるプログラム。「巨人」はマーラーの中でも早くから親しまれていた、一番普通の交響曲だけれど、5番以降の交響曲の演奏機会が増えた現在では相対的に「本気の」演奏が聴ける機会が減っているので、楽しみにしていたところだった。

まるで室内楽のような繊細でクールな音楽づくりをするオーケストラだと思った。非常に巧いのに、あまり巧さをひけらかすことをしない。寄せてはかえすような遠近感というか立体感を備えた、玄人な響きが素晴らしい。
それほどたくさんのリハーサルを重ねているようには聞こえないのに、さすがロンドンのオーケストラはプロ中のプロで、指揮者の意図をちゃんと汲んだ音を出してくれる。随所に、インバルやベルティーニのような、ユダヤ系の「マーラー指揮者」しかしないような表現やイントネーションやテンポの動かし方がある。具体的にどこ、というのがうまく説明できないんだけれど。
前半、10番アダージョはそれでも「小手調べ」、という趣で、興が乗ったときの東京のオーケストラのほうがもっと「熱い」演奏をするかも、とも正直思ったが、休憩後の「巨人」では本領を発揮、いきなり金管とティンパニが炸裂してくれ、湿度のせいかいまひとつ鳴りの悪かった弦も、前半より格段に音色の深みを増して、やったー、そうこなくっちゃ、と嬉しくなってしまった。彼らの場合、音量は大きくても音色に余裕があってうるさくないので、まだまだ行ける、と思ってしまうし、実際最後の最後には本当にイッテくれちゃった。…さすが。
この曲は、まさに「青春の交響曲」だ(作曲当時マーラーは28歳だった)、ということを実感させてくれた。力があり余っているような演奏で聴いてこそ、だ。

全部で4公演もあるせいか、さすがに客席は超満員という訳にはいかなかったけれど、最近珍しいほどノイズも少なく、集中して聴いていたお客さん達だったと思う。

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コンサート(2007年)」カテゴリの記事

コメント

20年くらい前、「音楽の友」だか「レコード芸術」だか忘れたけど、「オーケストラ・ランキング」なんて特集があって、各国のオケにABCのランクをつけていた。ベルリンフィルやウィーフィルはもちろんA。シカゴももちろんA。で、フィルハーモニアはなんとC!!
ホンマかいな?と思ったがあまり気にしないでいた。出谷啓っていったかな?その頃よくでていた評論家が、「フィルハーモニアがCって絶対おかしい!!金管は正確・強力、弦は絹のよう、木管は銀細工のごとし」と言っていた。全くその通りですね。何しろ、Tpはジョン・ウォーレスですからね。今は辞めてしまいましたが・・・。
僕がとても好きなオーケストラの一つです。

フィルハーモニアは、(録音では勿論もっと昔から知っていましたが)98年にサロネンの指揮で来日したのを聴いて、やはりなんという繊細なオーケストラだろう、と感心した記憶がありますね。

Tpの現在の首席はMark Davidという人です。
ちなみに今回の来日には、エキストラでジェイムズ・ワトソン氏が同行しているようです(日本ツアーのメンバー表に名前があった)。

ホルン、ホルン、ホルン!
8本で吹いても1本のように揃っていて、1本で吹いても8本分のパワーとまでいかないまでもスゴいパワー、鳴らないゲーゲキの3階で聴いていてあれだけ圧倒されたのですから。えーと、ブリティッシュ・ジェントルメンがというより、地球外の生命体が吹いているとしか思えないスタミナいっぱいの演奏どえした。

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