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2007.07.16

アイル・2007その2

Isle, 070715サクソフォン・ラージアンサンブル・アイル 第13回演奏会(イシモリホール)

J.リヴィエ/グラーヴェとプレスト
I.アルベニス/セビリヤ
スティーヴィー・ワンダー・セレクション
 以下 指揮:宮崎真一
J.オリヴァドーティ/ばらの謝肉祭
J.ブラームス/ハンガリー舞曲第1番、第13番、第18番、第5番
R.ロジャース/サウンド・オブ・ミュージック・メドレー

15日、日曜日のコンサート。
気がついたらすっかり「アイル」リピーターと化している自分がいます(笑)
心配された台風も思いっきりなんてことなく、普通に小雨っぽい天気の中、無事開催。

「アイル」というアンサンブルのありようは、一種の「実験」のように思える。
限定された素材を用いて、どこまで音楽的にまっとうなものを作り上げるか、という点で。
「アイル」も、また私たち「なめら~か」もそうであるように、サクソフォンのみによる大編成アンサンブルチームというのは、20世紀の終わりから21世紀初頭にかけて雨後の筍のごとく同時多発的にあちこちに立ち上がった訳だけれど(このへんの経緯についてはある種の社会学的考察が可能なのだが、それはまたの機会に)、たとえば極端な話、まだ音3つくらいしかまともに出せないような初心者の人でも戦力として受け入れ可能なのは、アイルだけだと思う。
「音3つしか出せない」ではなく、「3つの音が出せる」ということをそのメンバーの「個性」と考えて、そのような個性を含めて全体を構築していく、という。
言うのは簡単だけれど、これは実に手間と、何より「度胸」が要ることだと思いますよ。なにしろ、普通だったら「前提」であるところのものを、その「前提」を自ら構築するところから引き受けている訳だから。

前回の演奏会に賛助出演させていただいた時の日記に、「アイルさんの演奏というのは、決して技術的にエクセレントに仕上がっている訳ではないけれど、音楽的な辻褄がとても良く合っている。そして、各人の個性を殺していない」と書いたのだけれど、その内実というのは、そういうことだ。
今回もまた、そうだった。細かいことを言えば勿論いろいろあるけれど、それぞれの曲のキャラクターの作り方、就中ブラームスの(ハンガリー音楽ぽい)テンポ交替の堂に入り加減とか、大したもんだと思ったし。

中学高校の吹奏楽指導の現場などでは、逆に、各人の「個性」を均らすことによって、全体の、「音楽的な」ではなく「見かけ上の」辻褄を合わせる、というような場面によく遭遇する。困ったもんだが、私自身バンド指導の現場にいることが多くなった現状、他人事ではない。
この季節、「コンクール」に向けて、ひたすら合奏の精度を上げるための練習に毎日毎日邁進するブラバン中高生たち、特に私の教えている「真面目な」生徒たちに、是非一度「アイル」の演奏を聞かせてあげたいものだと思っている。
彼ら、彼女たちは、何を思うだろうか。
これは一種の「踏み絵」に近いものがあるな。
…とはいえ、現状もうこれ以上お客さんが呼べないので、今後は是非もう少し大きな会場で開催していただきたく(笑)

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コメント

3つしか音が出ないより、
3つも音が出るという考えは、
生徒さんにとっても嬉しい発想だと思うんですよね。

超初心者の方達を相手にしているので、
その気持ちがよく解ります。

うちのアンサンブルも60歳からサックスを
始めましたの方から、中高でブラバンばりばり、
コンクールも出てますの方までいるので、選曲には
頭を悩ませています。
進んで編曲をしてくれる生徒さんがいるので、
助かっています。

なめら~かさんや、アイルさんみたいに
ホールを借りて単独で、、は出来ないですけど、
地域のお祭りに参加して演奏しては楽しんで貰ってます。

演奏を楽しむ所まで持っていくには大変ですし、
精度を上げるのも大変ですね。
でも、音楽なのですから、本人の心の持ちようにも
かかわってきますね。
コンクールでも楽しんで貰いたいものです。

本人の心の持ちよう…本当にそうですね。
演奏のレベルや完成度はどうあれ、演奏者ひとりひとりの心が前向きであれば、必ず良い印象を残しますから。
音楽は本当に正直というか、ある意味怖いもんだと思います。

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