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2007.06.10

高校生たちと

久々に(今年からトレーナーとしてお邪魔している)都立K高へ。
体育祭とか、中間試験とかいろいろあって、かなり間が空いてしまった。
そうこうしているうちに、新入生も入り、コンクールの課題曲と自由曲も決定。次なる熱い季節へと向けて、着々と準備が整いつつある。

午前、パート練習指導。
2年生3人(A2、T)に加えて、初対面の1年生2人(A、B)。悪くないバランスで勢力が確定したようだ。
午後は合奏。生徒の振る基礎合奏と課題曲を、顧問の先生と一緒に脇で聞かせてもらいながら、要請に応じてコメントを出す、というスタイル。

この学校の生徒は、ある意味自発性のかたまりだ。放っておいても自分たちでどんどん何でもやってしまうところが、楽でもあり、また(立場的に)気を遣うところでもある。どのタイミングで何を言ってどの方向に導くか、微妙なさじ加減が必要。こちらのペースで仕切って進めていける午前のパート指導の方が、(体力的にはともかく)気分的には楽だ。
それでも、何考えてんだか分かんないようなきょうび普通の中高生に比べたら、はるかに面白いことは確か。みな頭がいいからか(偏差値的には結構高いレベルの高校)、こっちが何か言うとちゃんとそれなりに理解して演奏が変わって行くし。チューニング-基礎合奏-曲練と、入れ替わりで指揮台に立っていろいろなことを言うコンミスや生徒指揮者たち(みんな女の子)も、勿論私の立場からすればもどかしい部分はあっても、少なくとも間違ったことは言っていないのは、率直にすごいと思う。

もうしばらく、コンクール本番に向けて実際に演奏を作っていかなければならない時期が来るまで、生徒たちの自主性に任せておこうと考えている。

午前、パート指導の前に、思うところあって自分で作った「サクソフォンの奏法と演奏の要点」と題するプリント(という言い方がいかにも学校的)を、生徒たちに配った。
【アンブシュアについて】【呼吸について】【タンギングについて】【ロングトーンについて】【音階(スケール)練習について】【音色について】…などという項目を、自分なりにまとめて覚書として作ってみたもの。
少なくとも、人を教えようという以上は、そういった事項は自分の中で自分の言葉として確実に理解出来ている必要があると思っていたので、やってみた。(これを作ったことは)とても良い経験だったと思う。
読み返してみると、自分がいかにいろいろな先生(サクソフォン奏者に限らない)や先輩、尊敬する友人知人、様々な形で教えを受けた複数のプロ演奏家の方々から影響を受けているかが、はっきりと判る。
…それら、すべての皆様に、感謝。

プリントに書いた最後のパラグラフを、以下に転載してみます。
演奏と奏法の要点、という趣旨からすると、若干外れる感じも無くはないが、私が若い人に何か言う以上は絶対に書きたい内容だと思っていたし、幸い顧問の先生にも賛同をいただくことができた。
高校生たちには、すぐに理解されることはないかもしれないけれど、たとえ何年、何十年か後だとしても判ってもらえたとしたら嬉しい。


【最後に(重要!)】
・音楽というものの本質は、「メッセージ」である。
・自分の(自分たちの)演奏を聴いてくれる人に、言葉によらないメッセージを届けることが、音楽を演奏することの最終的な目的である。
・「美しい音色」「正しい音程」「正確なリズム」「鮮やかなテクニック」…などは、すべてそのメッセージをよりよい状態で届けるために必要な条件、あるいは方法であって、決してそれ自体が「目的」ではない。
・音楽に向かう時には、いつもその音楽はどのようなメッセージを携えているのかということを、分かっておくこと。
・そして、あなたが伝えたいと思っているメッセージは、「あなた」しか伝えることはできない。
・その一点で、「あなた」の代わりになる人間は、いない。
・演奏において私たちに、そして、あなたに求められているものは、役割ではなく、「私たち」「あなた」という人間そのもの、なのである。

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コメント

丸一日、お世話になりました。
【最後に(重要!)】のパラグラフは、あのような形で言葉にまとめてもらって大変ありがたいです。顧問としては常々考え、伝えたいと思っていることですが、日頃の煩雑な作業に埋もれてなかなか伝える機会・方法がありません。そしてやはり、顧問が言うより外部指導員という立場の人が言ってくれたほうが、生徒への伝わりかたが違うと思います。
顧問が言うべきこと、トレーナーとして言った方が説得力があること、それぞれの立場で生徒達を良い方向に導いて行けたらいいと思います。
たまには「顧問とトレーナーの意見が違う」なんて場を見せるのも面白いかも(^_^)b
サックスの技術的なことは勿論のこと、音楽について語ってくれるというのは、とてもありがたいと思っています。

音楽以外にも通じる内容だと思いますね。
今自分がやってるお仕事で、昔の音楽での経験が、折々にとても役立っていると感じます。
きっと、他のどのジャンルにも言えることだろうと思います。

>ken様
こちらこそ、お世話になりました。

この環境と条件の中で、しろうと指導者である「自分」にできる最善のこととは何だろう、と考えたら、こうなりました。
お役に立ててよかったです。

>ひよこの様
というか、真正の教えというものは、たぶん根っこは同じなんでしょうね。
何をきっかけに、というか、どの道筋を通ってその「真実」に到達するか、ということなのでしょう。

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