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2007.06.06

ミベモル最新盤

久々に渋谷タワレコへ。
ほとんどがサクソフォンのCDばっかり、1万5千円近く買い込んでしまった。
一気に聴ける訳ではないので、聴いて気が向いたら少しずつ覚書を書いておこうと思う。

まずは、ミ・ベモル・サクソフォンアンサンブルの、昨年11月の定期公演のライブCD。
ミベモルのCDは、佼成出版社から1枚出ている他、ミベモルの楽譜のレンタルも取り扱っている滋賀のウィンドミュージックというお店から、既に8タイトルがCD-Rでリリースされている。
今回のものはウィンドミュージック版久々の新譜で、ちゃんとプレスCD。
メジャーな販路にも乗せて、全国展開を図ろうということか。

Mi-bemol

ミ・ベモルサクソフォンアンサンブル「シェヘラザード」

G.ホルスト/第1組曲
B.ブリテン/シンプル・シンフォニー
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」

ミベモルの演奏は、私たちのような指揮者なしサクソフォンアンサンブルにとって、ひとつの驚異である。
まさに「驚異」だ。「目標」、になんか、とてもじゃないがなりはしない。
純粋に演奏のメカニックな精度だけをとっても、普通に考えられる水準の練習や訓練では(たとえプロフェッショナルなレベルのそれであっても)、そうそう到達できるものではない。
彼らのすごいところは、単にメカニック的に優れているだけでなく、その上で音楽が隅々まで自分たちのものになっているところだ。原曲の音楽そのものの持つ真正さと尊厳が、そのままメンバーひとりひとりの血肉になっている。
むしろ、単純に聴く側としては、これだったらわざわざサクソフォン版ではなく最初から原曲を聴けばいいじゃないか、とすら思えてしまうほどだ。サクソフォンによる演奏に不満を持つのではなく、「サクソフォンであること」そのものに物足りなさを覚えてしまう、というか。これって「編曲もの」の持つ根源的なジレンマですな。
少なくとも、そこまで感じさせてしまうほどの水準の合奏音楽というものは、世の中の音楽全てを見回してもそれほど例はない、ということだ。

10年ほど前、私が湯沢でのセルマーのサクソフォンキャンプに参加していた最後の頃、ミベモルがゲストアンサンブルとして大挙して参加したことがあった(リーダーの前田先生は以前から単身で講師として参加されていた)。昼間は一番大きな部屋でずっと練習をしていて、夜のコンサートでは素晴らしい演奏を披露してくれたものだ。
たまたま、ミベモルが練習をしている最中の部屋に、ちょっとだけ物を取りに入ったことがあった。
ちょうどチューニングをしていたところで、まるでそれ自体が音楽のような美しい、全員のAの音が鳴っていたのだが、一歩部屋に入ったら、そのあまりに緊張の張りつめた雰囲気にほとんど恐怖感すら感じて、目的の物を取ると一散に部屋の外に逃れ出たことを思い出す。
今回のCDのメンバー表を見ると、当時とはかなり入れ替わっている。10年も経てば仕方はないのだろうけれど、このようなアンサンブルで演奏し続けるというのは、相当に厳しいことなのだろうな、と想像する。

…まあ、とにかくひとつ聴いてみてくださいな。ご存じない方は特に。

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コメント

お久しぶりです。
ずいぶんと過去の記事にコメントしてすみません。たまたまとおりがかって見つけて懐かしく感じたものですから…
…その張り詰めた空気の中でチューニングしてた一人です(笑)

最近コンサートを聴きに行きましたが、あのころと本質は変わっていないものだなあ~などと感じました。
確かに!サクソフォンである必然性は…むつかしいです。
個人的には…あそこにいなかったら、演奏する機会すらなかったっていうすばらしい曲がたくさんありますね。自分にとっては。
サックスだったらまず関係ないでしょっていうロマン派もバロックも、Miでこそ表現の機会がある…っていう。そういう意味ではすごく価値のある、アンサンブルだと思いますね。

どうも、ご無沙汰しています。
過去記事コメント大歓迎です。ブログという媒体は古い記事がどんどん埋もれてしまうので、時々掘り起こしてくださる方がいらっしゃるのは有り難いのです。

ある意味、実験…なのでしょうね。永遠の実験。
サクソフォンという楽器だったら絶対にまともには出会えないような音楽世界に、どうコンタクトし、どう真っ当な成果を出すか、という。

今でもなお、その実験が続いているというのは、物凄いことだと思います。

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