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2007.06.21

すごかった…

Buffet Crampon KK. 40th anniversaryビュッフェ・クランポン株式会社開設40周年記念~フランス管楽器の“華”(紀尾井ホール)

A.オネゲル/夏の牧歌
J.イベール/コンチェルティーノ・ダ・カメラ~アルトサクソフォンと11の楽器のための(Sax:ファブリス・モレッティ)
T.カサッティ/キノ小協奏曲 Kino Concertino~ユーフォニアムと弦楽オーケストラのための(Euph:スティーヴン・ミード)*日本初演
J.=M.ルクレール/協奏曲ハ長調~オーボエ、クラヴサンと弦楽のための(Ob:ジャン=ルイ・カペザリ)
J.フランセ/クラリネット協奏曲(Cl:亀井良信)
 ジャパン・チェンバー・オーケストラ(コンサートマスター:山本友重)

いろいろあった真夏のような暑い1日の終わりに、とんでもなくすばらしい演奏会を聴いた。
ビュッフェ・クランポンKK(日本法人)の40周年記念演奏会。
素晴らしいソリスト陣、素晴らしい演奏、バックをつとめたオーケストラの見事さ、そしてこれらの曲とこの紀尾井ホールという場所の、音響と環境の理想的な似つかわしさ、という点で。

私はサックス吹きなのでまずは「イベール」だけれど、今日の演奏は私がかつて生で聴いたことのある、この曲の間違いなく最高の演奏だった。
モレティ氏のぶっ速いテンポと鮮やかなテクニック、金属の光沢のような不思議な独自の輝きを低音域から高音域まで備えた音色、ホールの大気を直接揺らすかのような響き。音1個1個のすみずみまで音楽的メッセージに満たされていて、小賢しい「表現」とはなんと無縁なことか。
それらのすべてが、20世紀のフランス音楽、という過ぎ去ったものへの奥深い讃歌のように聞こえてくる。
モレティ恐るべし。
バックのオーケストラも、楽譜どおり11人の(弦増量なし)編成だったが、水1滴漏らさないような完璧な連繋。極彩色のジェットコースターのように煌きを振りまきながら、澱みなく快活に進んでゆく。しかも、指揮者なしで!
この曲(難曲である)を指揮者なしで聴いたのは、5~6年前のオルフェウス室内管(ソロはブランフォード・マルサリス!)以来2度めだが、その時は今日ほどテンポは速くなかったし、こんなに隅々まで生き生きした演奏では絶対なかった。

いや、すごかった。
私は、今日のこの演奏を聴けたことを、おそらくこの先一生自慢するだろうと思う。(^^)

モレティ氏だけでなく、ソリストは他の3人ともエクセレントの極み。
特にクラの亀井さんという方は初めて聴いたが、間違いなく今までの日本人クラリネット吹きには無かった感性の持ち主だ。サックスでいう須川さんのように、10年か20年にひとり現れて、あるジャンルの全体を次のステージに押し上げるような存在たり得ると思う。
これだけの顔ぶれのコンサートのトリを飾るにふさわしい、まさに一時代を画する才能(1988年のワールド・サクソフォンコングレスの「協奏曲の夕」で、ロンデックス、デファイエ、ヘムケ、ルソーが順に登場した最後に、当時27歳の須川さんが大トリを務めたときのことを久々に思い出した)。

オーケストラは、コンマス山本さんをはじめ、2ndVnの双紙さん、えん香奈さん、チェロ古川展生氏(ルクレールの2楽章で、ノンヴィブラート奏法を絶妙に採り入れた見事な通奏低音を披露されていた)など、弦は要所を都響の首席クラスで固めたメンバー。…上手い訳だ。管は都響、新日本フィル、他フリーランサーによる布陣。
冒頭の「夏の牧歌」1曲のみ、その後と全然違う超豪華メンバー(Fl佐久間由美子、Ob青山聖樹、Cl山本正治、Bn岡本正之、Hn吉永雅人)での演奏だったけれど、何だったのだろうか。
日頃から一緒のオーケストラで活動し、また指揮者なしの本番も多くこなしているであろう、信頼感に裏打ちされた素晴らしいアンサンブルを聴くことができた。

客席はほぼ満員。サクソフォンの方もそれなりに見かけたものの、場内の多勢を占めるのはやはりクラ業界の方々、という感じだった(サックス吹きとしては、セルマーのこの類のイヴェントに紛れ込んだクラ吹きのような気分というか(^^;)。
スカイブルーの上下スーツを着込んだひょろひょろしたオッサンがなんか知らん目立っていたけれど、よく見たらなんと、御大浜中浩一氏(元N響首席)ではあーりませんか、とか。

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コンサート(2007年)」カテゴリの記事

コメント

ほんとにタイトル通り「すごかった・・・」ですよね。。。
私も演奏会終わったあと、しばらくこの言葉を連発していました、です。

Thunderさんの席の、4列くらい真後ろに外囿さんが座っていましたよ。

ホントにすごかったです。

1列めのど真ん中に、東京K成のオーボエのM村さんの姿が見えました。

私の席、目の前がコンマス山本さんでした。
アンサンブルのリーダーというのはこういうものなのか、と感じ入りました。

私たちの席は、コンマスの席がちょうど見えなかったんですよ~。残念!

先日のフランス管楽器の“華”を聴きに行きたいなぁと思ったのは、以前、Thunderさんのblogで、モレティさんの記事を拝見したからなんですよ(^_^)v。
モレティさんのお名前は聞いたことがあっても、CDも生の演奏も聴いたことがなかったので、是非一度は聴いてみたいと思ったんですが、なかなか、予定が定まらず、チケットを予約したのは、数日前でした(>__<)。
素晴らしい演奏が聴けて、幸せでした(*^_^*)♪。

追伸:ダメもとで、前方の席を希望したら、一列目が取れるというので、ド真ん中よりも、やや左を取りました!私の隣りの隣りの方、どこかで見掛けたことがあるなぁと思ったら、やはり、東京K成のM村さんでしたか!私の勘違いか?、自信ありませんが、クラの亀井さんが、演奏終了後、お辞儀をした時に、M村さんに気が付いて、あっというお顔をされたような気がするんですよ。
それとも、もう少し後ろの席にお知り合いがいたんでしょうかね。

>ため様
それは残念でしたね。
私はなにしろ、自分のアンサンブルではそこに座る立場なもので、今回は本当に勉強させていただきました。

>にゃんこ様
どうもです。すぐ前に座っていらしたんですね(私は2列めでした)。
ああいう場所に陣取るプロの方というのはあんまり見たことがありませんから(^^;、亀井さんもびっくりなされたのではないかと。

どうも、初書き込みです。
あの時あの席は亀井さんの招待席だったんです。。。私も「これは駄目だろ。。。」と思ったんですが、満席で。。。

なんと、ご本人様のお出ましでしょうか。

こんなところで勝手に話の肴にして盛り上がっていてどうもすみませんでした(苦笑)

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