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2007.06.12

課題曲のDVD

しかし、まさかワタシがこの歳になって、吹奏楽コンクールの課題曲の参考音源と映像をスコアと睨めっこしながら聴く(観る)ことになろうとは、思わなかったな。

参考演奏は、秋山和慶指揮(!!)大阪市音楽団による。
全日吹連もまた大物を担ぎ出してきましたなあ。秋山さんといえば、斎藤メソードの最も正統なる継承者として、そのテクニシャンぶりは世界的に認められた指揮者ではないか。アメリカあたりでは故ユージン・オーマンディと並ぶ協奏曲伴奏指揮の名手として、評価が確立しているそうだ。(そういえば私が初めて秋山さんの指揮を見たのは、田中靖人さんが1位だった1987年の管打楽器コンクールの入賞者演奏会だった。日比谷公会堂でオケは東響。デュボワのコンチェルトを振っていたんだけれど、あまりにも見事な指揮ぶりに演奏そっちのけで見とれていた記憶がある(^^;)
そんな秋山さんが、いかにもコンクール課題曲という典型的なつまらないマーチばっかり5曲(今年のマーチは、また一段とどれも似通った雰囲気なことだ)も振るというのは、なんだか鶏を割くに牛刀を以てす、みたいなところもある。
ご本人も、なんだかテキトーに振ってます、って趣なんだけれど、たまにリタルダンドやリテヌートがあると、いきなり本領発揮って感じでなにげに物凄いことをやってくれている。微妙にリテヌートをかけながら、次の瞬間にはいつのまにか次のテンポの予備拍の位置に指揮棒が移動していたりとか、ほとんど手品の世界。絶対真似できない。
大阪市音はなかなかよい演奏を繰り広げている。木管・金管それぞれのサウンドが、パッと聴いてそれと分かる個性として確立されていることには、感心。

課題曲の楽譜は4曲セット15000円、参考演奏DVDは2500円だそうだ。
これを日本全国津々浦々の吹奏楽部のある中学校、高校、大学、あとコンクールに参加する一般バンドがみーんな買う訳でしょ。…全日吹連もボロい商売してるよなあ。
吹奏楽コンクールの課題曲がつまらないのは今に始まったことではなくて、心ある方の中には、課題曲なんて任意のスーザのマーチを選ばせればいい、とか、團伊玖磨の「祝典行進曲」1曲でいいじゃないか、とか、正論を仰る方もいらっしゃるんですが、吹連としてはこんなボロい商売、今更止められないんでしょうなあ。いやはや。

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コメント

そんなカラクリがあったとは、恥ずかしながら全然知りませんでした。有名な曲だと、学校によってはよく練習に使っていたりするなど、練習期間に差が出てしまうので、あえてマイナーな曲や新曲を課題にしてるのかと思ってました。が、それは、あまりにも善意な解釈だったわけですね~。

お金がないと生きていけないけど、お金が目的になるのはイヤですよね。どんな世界も同じだと思いますけど...。

>練習期間に差が出てしまうので、あえてマイナーな曲や新曲を課題にしてるのかと

表向きの理由はそうでしょうね。というか、別にそれは言い逃れではなく、真実であるとは思います。もしかしたら私の感じ方のほうがひねくれていて悪意あるものなのかもしれません。

だけどやっぱり、吹連加盟団体のうちかなりの数が買う(買わざるを得ない)楽譜、しかも演奏時間3分程度のマーチ4曲でこの値段というのは、明らかに高いと思います。
全日吹連加盟の1万4千団体のうち、控えめに見積もって半分の団体が買うとして…(以下略)。
著作権料収入だってありますしね(吹奏楽コンクール課題曲の著作権は、当該年度は作曲者ではなく、全日吹連に属します。ということはコンクール会場で演奏される度に発生する著作権料も、吹連の収入となる訳です)。

こういうお金が、どういうふうに使われているのか、知りたい気がします。知らされるべきところには知らされているんでしょうけれど。

間違いなく2度とやらない曲のために、2万近くの金を払って楽譜を買い、せっせとスコアを勉強している自分が、なんか虚しい・・・。
ホントに、スーザのマーチを練習させた方がよっぽど部のためになる。
とは言っても、これから2ヶ月ズ~ット練習しなければならないので、
「素敵な曲だ」と思って取り組みます。Thunder氏を巻き込んでしまって恐縮です(^_^;)

Thunderさんの解釈が「悪意」だなんて思いませんよ。多分、私が事情をよく知らないだけです。最近、その世界には疎くなっていますから...。

う~ん。よく分からないけど、ここにも利権とか癒着みたいなものがありそうですね。

>くりすさん
何が善意で何が悪意か、真実はどこにあるのか、なんて、結局のところ誰にも確たるものは分からないですね。

少なくとも言えることは、そういういろいろを前提として、世の中の多くのことが既に出来上がってしまっている、という。

>ken先生
いえ、コンクールというのはある意味、ルールの決まっているゲームみたいなものなので、様々なロクでもない制限の上で、いかに「音楽」を追求するか、ってこともひとつの挑戦だと思っております。

久々の「コンクール世界」への復帰を、私自身も楽しみたいと思います。

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