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2007.05.16

フランス音楽の「祈り」

Tokyo City Phil. 070515東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第208回定期演奏会(東京オペラシティコンサートホール)

イベール/祝典序曲
オネゲル/交響曲第2番~弦楽とトランペットのための(Tp:上田仁)
プーランク/グローリア(Sp:半田美和子)
 合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)
 指揮:矢崎彦太郎

告知を見た時から楽しみにしていた演奏会。
なんたって初めて生で聴く、イベールの「祝典序曲」。この曲については以前こんなエントリ(長文注意)を書いたことがある。私のコダワリの一品。
そして、オネゲルの交響曲とプーランクの「グローリア」という組み合わせも、独自の「祈り」の境地を感じさせてくれるものだ。まるで、救いのない暗さから、一点の光明を経て人間性の全面的な解放へと向かう階段を上るかのように。
世の中には「苦悩を乗り越えて歓喜へ」みたいな音楽は数限りなくあるけれども、この組み合わせによって得られる境地は、まさにフランス音楽ならではのもののような気がする。
席は3階センター、1列14。偶然にも、以前シティフィルのフランス音楽シリーズの会員だった時の毎回の指定席と同じ。

で、演奏はどうだったかというと、イベールは熱演ではあったが、少々思い入れ強過ぎだったかなあ、というところ。最初から最後まで力一杯というか鳴りっぱなしな演奏で、もう少し音色とか雰囲気が柔軟にうつろって欲しかった。
ただしサクソフォンソロは素晴らしかった。会場の隅々まで浸透するソノリテと、これ以上でも以下でもない絶妙な速度のヴィブラートが見事!奏者は波多江さんだったようですね。

後の2曲はなかなか良かった。オネゲルの2番という曲は、(生で聴くとなおのことそうだが)最後の数分で出てくるトランペットソロが全部の印象をかっさらって行ってしまう。今回、オルガン席で吹いていたトランペットのインドライオンこと(笑)上田氏のサウンドがとにかく素晴らしかったこともあり、良い印象で終わることができた。あ、弦(特にヴィオラ)も良かったけれど。
上田氏は5月付で入団されたばかりのようだ。いい人を得ましたね。(しかしシティフィルって、なんだってこんなにトランペット奏者ばかり大勢いるんだろうか)
プーランクも楽しめた。合唱は130人ほど。切れ味にはやや欠けるけれど響き自体はなかなかよく訓練されていたように思う。ソプラノソロともども最初のうちは少し遠慮気味だったが、だんだん調子が上がってきて、最後第6曲の渾身の歌唱には感動を覚えた。
それにしてもプーランクのハーモニーというのは本当に独自の世界というか、どんな編成の曲にも共通するものがあるし、またプーランク以外の作曲家には絶対にあり得ない魅力があるなあ。

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コメント

プーランク、私も好きです。
でもどちらかというとピアノ曲が好きかな~。

コメントありがとうございます。

勿論、ピアノ曲も大好きです。
でもやっぱり、プーランクの真骨頂といったらやはり、管楽器の室内楽と合唱曲かなあ、とは思います。
もし機会がありましたら、是非。

プーランクのグローリアという曲、一発で気に入りました。パイプオルガンがないのに、パイプオルガンの響きが鳴り渡る。神を讃える荘厳さもあれど、時たまユーモラス。

えーと、いつもの如く、おススメCDをお教えいただければと。(Thunderさんのブログ内をくまなく探索すれば書かれているのかもしれませんが... えへへ)

>シティフィルって、なんだってこんなにトランペット奏者ばかり大勢いるんだろうか

ぅぅ、トランペットのお一人は高校のブラスで指揮を振っていただいていた恩師です。
須川さんのコンチェルトのあと楽屋でお会いしたのが最後ですが、「(須川さんは)いいプレイヤーだねぇ」とおっしゃってました。

>よねやま様
「グローリア」のCDですね。本命プレートル、対抗デュトワ、穴が小澤、ってところでしょうか。
詳しくは某所で(笑)

>あ様
いえ、他意はないのですが(^^;、シティフィルというのは正楽団員60人足らずの比較的小さなオケで、他の管パートも2-3人ずつしかいないのですが、なぜかトランペットだけ6人もいるのが不思議だったもので…

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