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2007.05.25

田中靖人リサイタル

Yasuto Tanaka 070524田中靖人サクソフォンリサイタル2007(浜離宮朝日ホール)

R.ブートリー/ディヴェルティメント
F.シュミット/伝説 op.66
長生淳/天国の月
R.ムチンスキー/ソナタ op.29
I.アルベニス(長生淳編)/セビーリャの聖体祭~組曲「イベリア」より
長生淳(G.ビゼー原曲)/アルルの女
 Pf:沼田良子

行けるかどうか微妙だったけれど、行くしかないだろうと思って行ってきた。とりあえず休憩後のムチンスキーからは聴けた。前回(2003年)のリサイタルはアンコールしか聴けなかった(^^;記憶があるので、今回はまだしも。

セビーリャの整体師、じゃなかった、「セビーリャの聖体祭」が素晴らしかった。光と影、喧騒と静寂、聖と俗など、様々な相異なる相貌がスペインの陽光の下で渾然一体となっているような音楽だ。長生さんの編曲もこれは比較的原曲に忠実なもので(ところどころにお馴染み、って感じの即興的フレーズが入るが)、田中さんの、繊細でかつ滞空時間の長い音楽の運びにも似つかわしい。こういうのを聴いてしまうと前半を聴けなかったことが悔やまれる。
沼田さんのピアノも驚くべきものだ。これほどに「己を消す」ことのできるピアニストというのは実はあんまり見たことがない。演奏を聴いていると(良い意味で)ピアニストの存在を忘れてしまう。ソリストと音楽の隙間にすっと入り込んで己の居場所を確保し、それでいて決してそこに埋没することなく澱みのない明快な音楽的信号を発令する。
こういう人がソロを弾くとどうなるんだろう。沼田さんの「イベリア」を聴いてみたい、と思った。

「アルルの女」のほうは、いつもの長生さんの流儀で、「アルルの女」を題材とした長生流ラプソディー・カプリチョス、という趣。これはこれで面白いっちゃ面白いんだろうけれど、アンコールで「アルルの女」の間奏曲の原曲バージョンが演奏されたのと(はからずも)比べてしまうことになると、悪いけれどオリジナルの圧勝、ではあった。いやー、なんという名曲なんだろうか。150年の時を生き残ってきたというのは伊達ではない、と実感。
アンコール2曲めは、真島俊夫編曲のモリコーネ・コレクション。小串さんなどが演奏しても似合いそうだ。

昨夜とは全く違い、客席には顔見知りの方々がたくさん。
サックス吹きのコンサート・ゴーアーな方々と、終演後の余韻を楽しみながら他愛のないお話を語らうというのも、これはこれでまた楽し。

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