シュベルト&マーラー5番
東京都交響楽団 第643回定期演奏会(東京オペラシティコンサートホール)
シューベルト/交響曲第5番
マーラー/交響曲第5番
指揮:ジェイムズ・デプリースト
都響=デプリースト月間の締めくくり。今月はじめて最初から聴けた。
サントリーホールが半年間の改修休館に入ったため、サントリーでの定期公演シリーズはオペラシティに移った。
オペラシティで都響を聴いたという記憶は実のところほとんどない。「コンポージアム」でルチアーノ・ベリオが来日した時に、自作自演のコンサートを聴いたくらいかな。
シューベルトが実に清新で瑞々しい音だった。まるでヨーロッパのオケみたいに自然で雰囲気豊かなサウンド。
マエストロの芸風にも、このオペラシティという会場のアコースティックにも、似合った曲だと思えた。
後半はマーラー。都響にとってマーラーというのは特別なレパートリーで、就中「5番」はインバル、ベルティーニ、若杉と歴代の役付指揮者の棒でそれぞれの名演を堪能してきた曲でもある。楽しみにしつつ聴く。
マエストロ・デプリーストのマーラーは、オケを神経質に締めあげて一気に解放へと持っていくインバルのスタイルとも、曲を貫く1本の道の周りにディテールを張り巡らして片っ端から実行していくようなベルティーニのスタイルとも違う。もっとおおらかで、祝祭的と言ってもいい華やかさがある。
冒頭のトランペット高橋敦さんの見事なソロをはじめ、オーケストラはよく応えていたと思う。素晴らしい演奏ではあったが(終演後はものすごい拍手とブラヴォーの嵐。久しぶり)、もしこれで会場が東京文化かサントリーだったら、もっと完璧な名演になっていたかもしれない、とも思えた。
今日の席は3FのL1-44。オペラシティのサイドバルコニーは、音はいいんだけど、ステージが見えないんだな…。普通に座っていると舞台の3分の2は隠れてしまう。だもんでみんな身を乗り出すものだから、余計見えない、という。
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