ヴィーヴ!サクソフォーン・クヮルテット
Vive! Saxophone Quartet リサイタルVol.5(津田ホール)
N.カプースチン(浅利真編)/8つの演奏会用エチュードop.40より 1.前奏曲、7.間奏曲、3.トッカティーナ
高橋宏樹/グリムの古城(委嘱作品・初演)
坂井貴祐/ペンタグラム(委嘱作品・初演)
G.ラクール/サクソフォン四重奏曲
清水大輔/アイヴス・マインド2(委嘱作品・初演)*
八木澤教司/サクソフォン四重奏曲(題名未定、委嘱作品・初演)
A.ピアソラ(浅利真編)/タンガータ「シルフとオンディーヌ」*
Pf:吉田亜希子*
GW前半戦最終夜。プロのサクソフォンカルテットのリサイタルを聴くのは結構久しぶりのような気がする。
「立錐の余地もない」とはこのことだろう、490席の津田ホールだが空席は全く見えない。
制服姿の高校生、大学生、サクソフォーン・作曲両方とおぼしき音大生たちと先生方、よくまあ勢揃いした、って感じの様々な流派の若手サクソフォニストたち、見るからに作曲業界という方、お約束の、あるいは意外な顔見知りの方々。
これだけの層のお客さんをとりあえず集めてしまう、というのは、凄いことだと思う。
最初にカプースチン、最後にピアソラ。1部最後はラクール。この曲の並びでも判るとおり、勢いと鮮烈さ、躍動感を追求したアンサンブルだと思った。
個人的にはラクールではもっと非情なまでに切れ味鋭く引き締まった音が欲しかったが(自分でも吹いた曲なので、思い入れ強し)。
委嘱作品が4つ。ピアノを含む清水作品以外は、あきらかに「アンサンブルコンテスト」のレパートリーとなることを意識しているようで、昨今の吹奏楽界における新作志向の一端を見たという感じがする。
八木澤さんの作品は中でも、適度に難しく適度にわかりやすく、演奏効果があって泣けるメロディもそつなく準備されているという、この人の作品の人気の程も頷けるというものだった。2週間前にはまだ曲が書けていなかったとのことで、結局いつ完成して何回練習ができたのかな。作品を委嘱するというのもなかなか大変だ。
高橋さんの作品は、いつもの高橋さんらしい非常にオーソドックスなもの。曲目解説の文章が、私たちが委嘱した「月森の詩」のそれと同じ調子で、微笑(^^)。
珍しくもAATB編成。この編成の易しく音楽的なオリジナル作品というのは皆無に等しかったので、歓迎すべきものだ。
アンコールに、デュボワ「パリ風に」(性格的小品集のフィナーレ)4Sax+Pf版、リベラ「彼方の光」。
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