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2007年3月

2007.03.30

どぼはち

Tirasi070330東京都交響楽団 第641回定期演奏会(東京文化会館)
指揮:タン・ムーハイ

2006-07シーズン最後の都響。休憩後のドヴォルザーク(交響曲第8番)しか聴けなかった(ヤナーチェク「シンフォニエッタ」の開始は惜しくも間に合わず、楽章途中でも入れなかったため、ほぼ全部をロビーのモニターで聴いた。これはなかなか良かったのではないか。立ってでもいいから中で聴きたかった)。
指揮は初来日、タン・ムーハイ(湯 沐海)。写真を見ると上海の大野和士って雰囲気だが、実際はもう少し貫祿がついていかにも中国の大人(たいじん)という趣。大河のように悠々たる流れと、上海雑技団みたいなアクロバティックに推進力のある音楽が交互に現れる、面白い指揮者だ。いかにも大陸の音楽家、という感じ(ロシアの指揮者も、流儀は違うけど似たような音楽のつくり方をするような)。

2007.03.29

服部真理子さんのHP

昨夜はずーっと考え込んでいたら、寝たのは結局4時過ぎ。
なんともまあ、やりきれないと言うか、無念というか。
さすがに眠い。とりあえず仕事はした。今日は早く寝よう。

さて、そういえば2~3日前に、「デュオ服部」のピアニスト服部真理子さんから、ホームページを作りましたという連絡を貰っていたのだった。
こちら
ご自分で一から作ったのだろうと思われる、簡潔なデザイン。
なんだか懐かしい。自分のホームページを(メモ帳とFrontPage Expressだけを使って)初めて組み上げた7年前の今頃の季節を思い出した。もうそんなになるのか。自分で作ったページがどこのパソコンからも見えるということが妙に面白くて、一人で盛り上がっていたっけ。

中をいろいろと読んでいたら、ファブリス・モレッティが今年も6月と11月に来日するとの記事を見つけた。
11月はリサイタル・ツアー、6月はなんとオケ伴でイベールを吹くそうだ。ビュッフェ・クランポンの40周年記念で何か大きな演奏会があるということだろうか(私がモレティ氏を初めて聴いたのは、1997年、10年前のクランポン30周年記念コンサートのことだった)。楽しみ。

ひとりごと

私にとってこの10年間に最大に力を注ぎ、様々な意味で比類のない成果と達成を見てきたものが、今日(別に今日じゃないけど)、終わった。

創り上げるのは、気の遠くなるような手間と積み重ねの末のことだけれど、終わるときは一瞬。

村上龍の言葉を思い出す。
「不幸は、自分が知らない間に知らない場所で勝手に育って行って、ある日突然目の前に現れる。幸福は逆で、目に見えて、少しずつ少しずつ成長する。」

2007.03.25

長い1日の終わりに

第4回アンサンブル・コンクール(日本サクソフォーン協会主催)・本選
洗足学園音楽大学講堂

コンクール無事終了しました。打ち上げと二次会も盛会のうちに終えての帰宅途上です。
私たちは去年に引き続き銀賞でした。賞のランクは同じだけど、明らかに去年は到達できていなかったところまで出来ていた手応えがあったので、良しとしましょう。
あー、やっと終わった。コンクールてのは、大したことやってる訳ではないけれど、なんか知らん疲れますね。終わらんと他のことが手につかない。

(後記)審査員、および審査結果はこちらにupされています。

明日はコンクル

いよいよ明日、です。あっもう今日だ。

ここのところの公私共の忙しさもようやく一段落しそうだし、体調もほぼ元通りになったのはいいのだけれど、この数日いろいろなものが落下するトラブル続きなので(オペラグラスが落下して壊れたり、買ったばかりのCDをケースごと床に落として大きく傷ついて再生不能になったり、ベッドの枕元から眼鏡が落ちて曲がっちゃったり…)、明日は何にせよ落とさないよう注意しなければ。

せっかくだから一言カッコいいことでも書こうかとも思ったけれど、やめた。
自分自身とは常に、今あるそれ以上でも以下でもないのだから。

ここをお読みの関係者の皆様、明日は元気にお会いしましょう。

2007.03.22

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 19

久々のup。
この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1960-1961

ARNOULT, Jean
BEAUFRETON, Bernard
BOURQUE, Pierre (Canada)
CARRE, Jacques-Louis
CLAUZEL, Claude
DECUGIS, Claude
DEFIVES, Marcel
FAURE, André
GALLET, François
MIQUEU, Jacques
ROGGE, Richard (U.S.)
ROTH, Iwan (Suisse)
SEFFER, Joseph (Hongrie)
TANGUY, Claude
THIBAUT, Joël
VANÇON, Pierre
FRIEDMAN, Claire (U.S.) Auditeurs.
ROUSSEAU, Eugene (U.S.) Auditeurs.

試験曲:Prélude et danses (Eugène Bigot)

Bernard BEAUFRETONはギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のテナーサクソフォン奏者となり、何度か来日している。ヌオーをリーダーとするギャルドの四重奏団、後にはBeun、Delabreらと共にQSP(パリ・サクソフォン五重奏団)のメンバーでもあった。
アントニー(Anthony)のコンセルヴァトワールの教授だったとの記録もある。

Pierre BOURQUE(1938.1.27-)は出身地のカナダに帰国後、母校のケベック音楽院の教授となり、弟子のClaude Brissonらと共にピエール・ブルク・サクソフォン四重奏団を結成し活躍した人物。フランス語圏カナダにおけるクラシカル・サクソフォンの重要人物と目されるようだ。

Claude DECUGISはル・アーヴル(Havre)とトゥーロン(Toulon)のコンセルヴァトワール教授を務め、現在はトゥーロンのエクトル・ベルリオーズ吹奏楽団の指揮者兼プレジデント、とのこと。

Iwan ROTHはスイスのバーゼル音楽院の教授として多くの弟子を育て、またLPレコード十数枚におよぶレコーディングや楽譜の出版によって世界的に有名となった(私もレコードを何枚か所有している)。プロフィールによると「18歳にてパリ音楽院をプルミエ・プリにて卒業」とあるので、1942年もしくは43年の生まれということになる。
パリやボルドー、ユトレヒト(オランダ)、ブルーミントン(アメリカ、インディアナ大学)等でも客員教授やマスタークラスを務め(何度か前の連載でいただいたコメントによると、日本にも来たことがあるようだ)、ジュネーヴやディナンの国際コンクールで審査員を務めるなど、この年の一等賞卒業者の中では最もワールドワイドな活躍をした人物と思われる。

Pierre VANÇONはネット上には情報を見つけられず。

Eugene Rousseau(1932.8.23-)は、おそらく日本でもっとも馴染み深い海外のサクソフォン奏者のひとりだろう。
この年の聴講生だったのですね。

2007.03.21

しばしお別れ、サントリーホール

Tirasi070320東京都交響楽団 第640回定期演奏会(サントリーホール)

ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
モーツァルト/クラリネット協奏曲(Cl:カール・ライスター)
ブラームス/交響曲第3番
 指揮:小泉和裕

会場到着は開演15分前。最近にない早い到着だ(^^;

カール・ライスターのモーツァルトを楽しみにしていたんだけれど、終わってみたら圧倒的な印象を残したのはメインプロのブラームスの3番のほうだった。ブラームスの交響曲の中ではあまり聴く機会のない、地味な曲だけれど、こんなに素晴らしい曲だったのかと認識を新たにしたのだった。演奏が良かったのは勿論なんだけど(都響は弦が定評あるところだが、今日はその上に2楽章冒頭の木管のアンサンブルや、なにげないホルン群の合いの手など、地道な細部が実に磨き抜かれていて痺れた)、それだけじゃない。小泉さんという指揮者にとって、このブラームスの3番という曲が何か特別な存在なのだという感じが、ものすごく伝わってきたように思う。
小泉さん自身がプログラムにも寄稿していたけれど、1992年(もう15年も前だ)、急逝した山田一雄が客演予定だった演奏会を小泉さんが代りに振った時も、やはりブラームスの3番で、そのときの演奏も、いまだに覚えているくらい集中にみちた演奏だった。

ライスターのモーツァルト、さすがの貫祿と余裕で満場の盛り上がりをひとりで独占していた。オーケストラのほうも、偉大なソリストに接するというより、自分たちの学校や職場の大先輩を迎えるときのような独特の緊張感があったような。
しかし、音色自体はは昔聴いたときに比べてかなり痩せちゃったかも…という印象。
それでも、今年70歳になるというのに指は全然衰えてないし、音楽は自在だし、素晴らしかったが。

今年度のサントリーホール予定はこれが最後。
4月から9月までホールが改修休館に入るため、しばらくサントリーホール通いともお別れとなる。
開館から21年。私が初めて入ったのが1987年4月のパリ管日本公演だったから、ちょうど20年(20年経った建物にはあんまり見えないけれど)。
いったいこの間、何回この会場の椅子に座ったんだろうか。100回、いや、200回は下らないことは間違いない。
次の20年が過ぎたら、ワタシゃ65歳、ですか…。なんだか想像もつかないけれど、きっとそのくらいの時間すぐに経ってしまうんだろうな。

2007.03.19

クヮトロポルテ

1日休日出勤。
誰もいない職場で、ひとりで仕事。はかどる。いつもこうならいいのに(無理)

昼は一時脱け出して(というか、元々ひとりなのだから「放置して」と言うべき)、大久保での知り合いの演奏会に顔を出してみる。

サクソフォン・クヮトロポルテ(ISHIMORIホール)
 E.ボザ/アンダンテとスケルツォ
 P.ランティエ/アンダンテとスケルツェット
 F. et M.ジャンジャン/サクソフォン四重奏曲
 P.M.デュボワ/サクソフォン四重奏曲
 J.アプシル/ルーマニア民謡の主題による組曲

先月のアイル演奏会でご一緒した方々。勿論アマチュア。すごいプログラムでしょ。ありし日の東京サクソフォンアンサンブルみたいな曲目。ここ何回かの本番で蓄積したレパートリーを一気に披露したということのようで、ある意味「リサイタル」というものの本来あるべき姿ではある。
アンコール無し、休憩が1回(ジャンジャンの後)入った他は曲間の出入りも無し。気取りも迷いもなく、自分たちがいま為すべきことだけをしました、という趣。サムライですね。

サクソフォンアンサンブルにありがちな豊満で分厚い響きとは一線を画す、軽く密度の低い音色が新鮮だった。ただでさえ響きが塊になりがちな天井の低い地下室の会場だっただけに、なおさら。たとえば雲カルみたいな「風のようにひゅーっと鳴る響き」というのは、これの延長線上にあるのだろうと思う。…ただ、曲目が進むにつれて、ありがちなサックスアンサンブルぽい音に近づいて行ったのが、惜しいと思った。遅れて着いて最初に聴いたランティエ、次のジャンジャンなんか、本当に今まで聴いたことのないような清新な演奏だっただけに。

ともあれ、邪念を持たずに、自分たちがこの路線で行きたいと思っているのであればその通りにまっしぐらに進んでほしい、と思わせる、いまの時代に珍しいような率直な個性を持ったアンサンブルだった。
来週のコンクール本選でもご一緒できるのが、楽しみ。

2007.03.18

レッスン&送別会

Tirasi070325今週は忙しかったなあ。
まだまだ片づかないので、明日は出勤決定。
体調のほうはだいぶ戻ってきました。

今日は朝からアンサンブル練習。
昼からは、しまっぷー先生をお迎えして、来週25日のアンサンブルコンクール本選(チラシ参照)のためのレッスンを受ける。
演奏時間7分のメンデルスゾーン「プレリュードとフーガ」のために、みっちりと2時間。

プロの先生のレッスンというものを受けるたびに思うんだけど、先生が時々吹いてくださるお手本演奏というのは、そんな特別に私たちとかけ離れたことをやっている訳でもない(ように聞こえる)のに、どうしてこう判りやすくてシンプルで「普通」なんだろうか。
なんだか自分たちが、わざわざ好きこのんで難しくやり辛く仕向けて吹いているように思えてくる。

夜は、このたび転勤のため、そのコンクールでの演奏を最後に退団するメンバー(よくコメントをくださる、京青さん)の、送別会。
ランドマークタワー敷地内、ドックヤードガーデン地下のお店。
たまにこういう華やかな場所に来ると、普段は練習場所としか思っていないここみなとみらい地区、実は観光地だったのだ、ということを実感させる。

宴は5時半に開始。元団員のmckenさんも駆けつけ、実に5時間にわたって盛り上がった。(みんな呑み過ぎ;)
アンサンブル創設当時は、練習日の度にこうやって(ミーティングと称して)居残って遅くまで騒いでいたなあ。
最近はみんなそれなりに歳を重ねて忙しくなって、そういう機会も減っているけれど、スピリットは健在のようで。

京青さんとは実は、志賀高原で開催していた頃のセルマー・サクソフォンキャンプのK先生のクラスで、接近遭遇している。時に京青さん18歳、私は26歳でした。若っ。
K先生は翌年ヤマハに移籍し、同時期の八ヶ岳山麓でのヤマハのサマーセミナーのほうに鞍替えされたので、追っかけ状態で私もそっちに移ったところ、同じように移ってきた京青さんと再会した、という過去もあった。
時を経て、20世紀最後の年に結成したアンサンブルで偶然ご一緒することになって、第1回演奏会以来6度もの舞台を一緒に踏むことになるとは、その時は思わなかった。
人との出会いは、どこでどう繫がってどういう結果を生むのか、本当に分からないものだ。
80年代の終わりから90年代にかけては、そんなふうに音楽的に自分のこの先一生に関わるような大きな出会いが、たくさんあった時期だった。

そんなわけで、来週25日のコンクール本番での演奏が、とりあえずひとつの締めくくりというか、区切りとなる。
悔いのない演奏が出来ますように。

ちなみに出番は、一般の部の2番め。演奏開始予定14時43分(こちらにタイムテーブル等upされている)。
ご用とお急ぎでない皆様、ご来場&ご声援よろしくお願いいたします(今年は会場が前田ホールではないので、ご注意ください)。

2007.03.13

音大生によるサクソフォーン四重奏の夕べ2007(?)

音大生によるサクソフォーン四重奏の夕べ(日本サクソフォーン協会主催)
川崎市高津市民館・Noctyホール

とりあえず行ってはきたが、聴けたのは15校中最後の5団体のみ。しかも体調最悪でぼーっとしていて音楽が頭に入ってこないし、やっと覚めてきたと思ったら今度は咳を我慢するのに必死で演奏を聴くどころではなかった。
という訳で、いつものようなレポートを期待された方、すみません。国立音大が雲カルみたいなサウンドでなかなか気持ち良かったようなおぼろな記憶が。

曲目・出演校はこちら(協会サイト内)をご覧ください。

2007.03.12

中目黒にて

今日は父に会いに青梅へ往復。雨が止んで良かった。

夜は、一昨日急遽決まった打ち合わせのため、中目黒にて高校の部活の2コ上の先輩Kさん(都立高教員)、1コ上のY氏と落ち合う。「3人の会」って感じですな。
打ち合わせとはいいながら要は普通に呑み会なんだけど、話題は自然とKさんのリードで最近の都立高教育環境の危機的状況についての話となる。ううむ。PTAでもない我々一般納税者はいったいどうしたら良いのだろうか。

それはさておき、新年度から、私にとってもうひとつの大きな音楽的チャレンジが始まることになった。
自分に何程のことができるのか判らないけれど、愛する「音楽」のために、頑張ろうと思う。

とりあえず今日のところは簡単に終わります。
さあ来週は仕事が忙しいぞ。

2007.03.11

YWOサクソフォーンアンサンブル

今週はずっと調子が悪い。どうも風邪のようで、熱っぽくて身体がだるいし、鼻をかむとまっ黄色な鼻水が出てくる。
この週末はめずらしく(いくつか入っていた予定がみんな没って)平穏なので、休養に努めるつもり。

それでも、古巣楽団の仲間たち、YWOサクソフォーンアンサンブルの演奏会にだけは行ってきた。
昼間は『真夏の夜の夢』の編曲作業の続きをやっていたのだが、最後「結婚行進曲」が結構いい調子で進んで、集中して作業していたところ、ふと時計を見たら午後6時!うわっ、やべぇ、と慌てて飛び出す(演奏会は7時開演)。
結局最初の2曲は聴けなかった(開演前に「Thunderさんが来てないぞ、どうしたんだろう」と話題になっていたらしい(^^;)。
「イタリア協奏曲」が聴けたからよしとしよう。

いつもながら、短い準備期間とは思えないようなそつの無い仕上がり。
これで半年なり1年かけてちゃんと準備すれば、もっとすごいものが出来るのだろうになあ、とはいつも思うことだけれど、なかなかそうもいかないのだろうな。
「イタリア協奏曲」は25日のコンクールでもう1回聴ける。

曲目
P.ランティエ/アンダンテとスケルツェット
P.M.デュボワ/サクソフォン四重奏曲
J.S.バッハ/イタリア協奏曲
星出尚志編/ゴスペル・メドレー
真島俊夫/ラ・セーヌ~サクソフォン八重奏のための
L.バーンスタイン/「ウェストサイド・ストーリー」セレクション

2007.03.08

萩元さんのこと

Hagimoto Haruhikoとてもあたたかく心に残るコンサートを聴いた。

ハギモトハルヒコ 夢コンサート'07(カザルスホール)

プレコンサート(Org独奏:浅井寛子)
朗読:谷川俊太郎
モーツァルト/ヴァイオリンソナタ変ロ長調K.454(Vn:堀米ゆず子、Pf:児玉桃)
フォーレ/ピアノ四重奏曲第1番(Vn:フィリップ・グラファン、Va:今井信子、Vc:宮田大、Pf:児玉桃)
ポッパー/レクイエム(Vc:山崎伸子、加藤陽子、門脇大樹、辻本玲、堀内詩織、宮田大)
リドー/フェルディナンド~花の好きな牛(Vn:フィリップ・グラファン、語り:藤田弓子)
ラヴェル/弦楽四重奏曲(Vn:堀米ゆず子、フィリップ・グラファン、Va:今井信子、Vc:宮田大)
司会:マリ・クリスティーヌ

2001年に亡くなられたテレビ界・音楽界の名プロデューサー萩元晴彦氏をしのび、氏の誕生日に毎年ここカザルスホールで開催されているコンサート。
テレビマンとしての、あるいは「室内楽の使徒」としてのクラシック音楽プロデューサーであった氏の豊かで幅広い交友関係を物語る、見てのとおり驚くばかりに豪華な出演者陣による素敵なひとときだった。フォーレのピアノ四重奏曲凄かったなあ。アダージョ(3楽章)冒頭の今井信子さんのヴィオラの音には鳥肌が立った。チェロの宮田大という人はまだ桐朋の学生だそうだが、これほどの大物演奏家達に交じって全くひけを取らず堂々と自己主張している。先が楽しみだ。2005年の日本音コン1位だそうだが、きっと近い将来もっと大きなところに名前が出てくるに違いない。
藤田弓子さんの朗読(ヴァイオリン独奏とナレーションのための作品)も楽しかった。こんなにきちんとマイクに乗る、きれいな日本語の発音は久しぶりに聞いたような気がする。
しかし谷川俊太郎さんって、ホントにどこにでもいそうな普通のじいさんなんですね…

また驚いたのは、出演者ではないが、当日のステマネを、かの舞台裏の神様、まあちゃんこと宮崎隆男氏がみずから務めていたこと。なんと今日の主役の故人より年上の御歳80歳(!)にして、両手に椅子でも譜面台でも2脚持って曲間の舞台上を忙しく立ち回っておられた。
舞台上でお姿を見たのは久しぶりだったが、今も水戸芸術館のステマネとして現役なのだそうだ。すごい…。こういう人にはいつまでもお元気でいてほしいものです。

萩元晴彦さんには、私が15年前にカザルスホール・アマチュア室内楽フェスティバル(ACF)に出場した際に、一度だけ間近にお目にかかったことがある(萩元さんは当時、カザルスホールの総合プロデューサーを務めておられた)。
当時都内で活動していた、東京シティウィンドアンサンブルという、付けたもん勝ちな名前のサクソフォンカルテットで出場した時のことだった。私は30歳になったばかり、最年長でアルトを吹いていて、最年少は16歳、かわいらしい高校生だったソプラノのSさん。先生と生徒のように歳が離れているので「師弟ウィンドアンサンブル」、とか言ってたっけ(^^;
ソプラノとアルトは向かい合って座るので、練習や本番の度に真正面から若く一途な音とパワーが飛んでくるのがとても楽しみで、また眩しかったものだ。
終演後のレセプションでは、萩元さんはSさんをつかまえてかなり長いこと話し込んでおられた。Sさんは当時既に、将来はプロになりたいと言ってレッスンにも通い始めていた頃だったので、演奏を聴いた萩元さんとしては、プロデューサー的に何か感ずるところがあったのだろうと思う。
Sさんが将来プロになって、ここカザルスホールでリサイタルを開く未来を夢見ていたあの頃だった。

Sさんはのちに芸大に進み、卒業後はオランダのアムステルダムへ留学、今はかの地でサクソフォンと笙の演奏家、作曲家として活躍中とのこと。
Sさんが日本に帰ってきたら、また何か一緒に面白いことをやりたいな、と思っていたけれど、結局すっかり向こうに居着いてしまったようだ。

カザルスホールはと言うと、ご存じのようにバブル崩壊後の紆余曲折の末、「室内楽の殿堂」を夢見た設立当初の理想とは似ても似つかぬ姿となって、今日に至る。
ホールの名前にも、今は頭になんだかどっかの大学の名前がくっついているけれど、私にとっては「カザルスホール」は常に「カザルスホール」であり、それ以外の名前で呼ぶつもりはない。

2007.03.07

Donald Sinta - American Music

Don Sinta, American Musicドナルド・シンタのソロアルバム"American Music"を入手。

Donald Sinta(1937.6.16-)。アメリカのサクソフォンの「先覚者」のひとりであるラリー・ティールに学び、ティールの後を継いでミシガン大学のサクソフォンの教授を今なお務める、ベテラン演奏家である。
日本で「アメリカの(クラシックの)サクソフォン奏者」というと、一般にユージン・ルソーやフレデリック・ヘムケが連想されるのだろうけれど、このお二方はパリでマルセル・ミュールに学び、大きな意味でアメリカにおけるフレンチ・エコールに属するのに対し、シンタ氏は生粋のアメリカン・スタイルを体現する現役のサクソフォン奏者として、第一義に挙げられるべき存在だろうと私は思っている。
"American Music"は1965年にレコードで発売された、彼の代表盤。このたびようやくCD化されたようだ。

最近、はっきり言ってサクソフォンのCDなどほとんど買わなくなってしまった私ではあるけれど、こればかりは聴かない訳にはいかない。
これは20世紀のアメリカのクラシカル・サクソフォンというものを理解するための、最も重要なアンカーポイントとしての録音だろうと思っていたからだ。

太くて柔らかくてエモーショナルな音色に、大きなヴィブラート。現代の流行りとはある意味正反対のようなサウンドながら、それにしても例えばクレストンの演奏のこの説得力はいったい何なんだろうか。また、最後ベンソンの「エオリアン・ソング」の、あたかも背後に霊的なものすら感じさせるような深さは。
外見はどうあれ、決して屈折を感じさせず、人間の精神の最も深いところから直接に立ちあがってくるような音楽は、サクソフォンに限らない、作曲家にも指揮者にも歌手にも共通する、アメリカ出身の音楽家たちの最良の姿だけれど、そういうものが確かに、ここにもある。

面白いことに、2枚組での発売。曲目・内容は同一ながら、1枚は通常のステレオ収録で、もう1枚は左チャンネルにサクソフォン、右チャンネルにピアノと、完全に分離して収録されている。カラオケ用ってことかしらん。

AMERICAN MUSIC (Mark Custom 4372-MCD)
 P.クレストン/ソナタ
 W.ハートリー/デュオ
 W.ベンソン/ Farewell
 B.ハイデン/ソナタ
 W.ベンソン/ Aeolion Song
Donald Sinta, Alto Saxophone; Nelita True, Piano

2007.03.03

休日はたとえばこんな風に

忙しくしている間に、いつのまにか3月になってるし。

朝、新宿2丁目の行きつけのお店へ。楽器のメンテナンス。
ソプラノを半年ぶりに調整してもらい、アルトをオーバーホールのため置いてきた。
アルトは買って今年でちょうど15年。プロの方や学生さんのようにしょっちゅう使っている訳ではないとはいえ、数ヶ月に一度の定期調整だけでよく頑張ってくれたもんだ。

昼前にいったん家に戻り、今度はソプラノとテナーを担いで、横浜みなとみらいへアンサンブルの練習に。
先週配った「真夏の夜の夢」のノットゥルノの、改訂版を配って合奏。
今日もテナーのメンバーは揃わないので、自分で代吹きして無理やりテナー三重奏を合わせる。気持ちいいぞ。
アンサンブル結成以来、自分としては修行のつもりでソプラノ吹いてるけど、基本的に自分の性格は内声向きだなと思っている。

また、ご承知のように?、25日の日本サクソフォーン協会アンサンブルコンクールの本選に通ってしまったので、昨年の演奏会で披露したメンデルスゾーンの(これもメンデルスゾーンだ)プレリュードとフーガを慌てて練習し直しているところ。
通過が決定してから本番までに、合わせは3回予定。今日は2回め。例によって例の調子だけれど、今年はこれでも多いほうだ(爆)。

Tirasi0703034時半で終了、解散。
次はミューザ川崎へ向かう。
ジーンズにジャンパー姿、サックス2本担いで、もうひとつ楽譜がいっぱい詰まった大きな鞄。コンサート聴きに行く格好じゃないな(苦笑)

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集#25

ショスタコーヴィチ/ステージ・オーケストラのための組曲(ジャズ組曲第2番)
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲(Pf:小山実稚恵)
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番
 指揮:高関健

東響はここ最近聴く機会が増えているけれど、老獪にプロフェッショナルなところと不自然に素人ぽいところが同居している、不思議なオーケストラだと思う。
ちなみに、東京在住のファンの間では常識だけれど、東京都交響楽団(都響)とは全くの別団体です。念のため。
今日は指揮者が高関さん(ドラえもんに似ている)だからか、なかなか良かったのではないか。

最初の「ステージ・オーケストラのための組曲」(つい最近まで「ジャズ組曲第2番」と呼ばれていた)は、非ッ常ーにベタにポピュラーな行進曲やワルツやポルカのスタイルを臆面もなく採り入れた、8曲からなる組曲。サックス4本(今日は波多江・松原・有村・東という変則スピリタスメンバー)、ピアノ、ギターにアコーディオンまで使われている。なかなかゴージャス。滅多に生でなんか聴けません。サックス良く聞こえました(^^)
ただこの曲、こういう立派な大ホールで、大編成のオーケストラでかしこまって聴くのが何か似合わない感じもする。せっかくバラエティに富んだ楽しい曲なのに、逆に単調に聞こえてしまうような。
紀尾井ホールくらいの大きさの場所で、それこそピットのオーケストラみたいなチープな編成で聴いたら、本当に底抜けに面白いかもしれない。

今日一番の聴き物は意外にも、2曲めのラフマニノフだった。小山さんメチャうま。いや、勿論昔から上手い人だけれど、今日はまた一段と冴えて聞こえた。音がでかいのはいつものことだが、この人の音がこんなに輪郭がくっきり立って、しかも透明な音色で聞こえてきたのは初めてのことかもしれない。会場との相性も良かったのかも。
高関さんの、普段はそれほど表に出てこない恐るべきバトンテクニックも、存分に堪能(この人、いつの間にか桐朋学園大の助教授になってたんですね)。
小山さんの、終演後の「えーっ、あたし、こんなに拍手もらっちゃって、良いんですかぁ」みたいな仕草が、私好きです。ぜんぜん不自然さがなくて、可愛い。

メインは「5番」。ものすごく自然で、純音楽的な解釈。率直すぎて物足りないと思う人もいるかもしれないけれど、良い演奏だったと思う。
この方向に深みが加われば、デプリースト師みたいな感動的な演奏になるのかも。

9時ちょっと過ぎに帰宅。
最初に家を出てから、12時間強。ふう…

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