アフィニス・サウンドレポートNo.33、など
アフィニス文化財団から、CD「アフィニス・サウンド・レポートNo.33」が届く。
上記ホームページから、無料(希望者多数の場合は抽選)で頒布されているもの。前号(No.32)は当たらなかったが、今回は無事届いた。今号は希望者が少なかったのか、まだ在庫があるようだ。
ブラームス/弦楽五重奏曲第1番より 第1楽章
モーツァルト/セレナード第10番「グラン・パルティータ」より 第1、2、3、4、7楽章
リゲティ/6つのバガテル
シューベルト/交響曲第3番(指揮:下野竜也)
今号は、アフィニス文化財団が日本のオーケストラ支援の一環として長野県飯田市で毎年開催している「アフィニス夏の音楽祭」の、ライブ録音。
国内のプロオーケストラの若手団員を公募して、内外のベテラン演奏家や音大教授陣とともにレッスン、室内楽やオーケストラの演奏会をするというもので(音楽監督は京都芸大助教授にしてケルン放送響元コンミスの四方恭子)、無料で貰うのが勿体ないほど丁寧に作られたCDからは、ひと夏の輝かしい日々を音楽に集中して過ごした若きプロ演奏家たちの一期一会の記録が、聞こえてくる。
私も昔、セルマーやヤマハのサクソフォンキャンプで、夏の何日間かを、先生・生徒入り乱れて浮世のことを忘れて音楽漬けで過ごしたことを、思い出した。
あれからもう何年経つだろうか。懐かしい。
下野さんの指揮によるシューベルトが、実に清新な気分に満ちた、素敵な演奏だ。大きなメジャー・オーケストラによる録音では全然ないけれど、聴いていると、音楽にはいったい、これ以上の何が必要だというんだろう?という気分になってくる。
サックス吹き的には、ハバネラQ.のSaxバージョンで知られる、リゲティの木管五重奏のための「6つのバガテル」が、興味深し。
ちょっと前のことだが、行きつけのCD屋さんに、ジャック・ランスロ エラート録音集成が唐突に1セット入荷していたので、衝動的に買ってしまった。
収録内容はこちらを参照(Amazonのページですが、アフィリエイトではありません)。
ランスロって、今となってはもう「昔の人」、ということになっちゃうのかな?
私にとっては、サクソフォンのデファイエ、フルートのランパル、トランペットのアンドレなどと共に、もうデフォルトで「世界一の○○○奏者」、ってことになっちゃっているんだけど。
私が高校1年生のとき(1977年)、来日してNHKで録音された演奏をFMで聴いたときの衝撃は、忘れられない(当時は外国からいろいろな楽器のソリストが来日すると、よくNHKがリサイタル・プログラムをスタジオ収録して放送してくれたものだった。今では考えられない)。
脳味噌をビロードの布で撫でられているような、あんなクラリネットの音は、聴いたことがなかった。
この7枚組のCD、発売当時から気にはなっていたのだが、収録されている音源の中には単品で持っているCDも多かったので(モーツァルトの協奏曲は30年来の愛聴盤。あとブラームスの五重奏とか、モーツァルトの木管三重奏のディヴェルティメントとか、ロッシーニの木管四重奏とか)、買うのをためらっていたのだ。
しかしこの手のCD、いざ欲しくなった時にはもはや入手不可能、ということも多いからなあ。
やっぱり買ってしまいました。
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