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2007.01.06

初練習と初荷

今年最初のアンサンブル練習日。
ネタはロンデックス編曲のグラズノフのコンチェルト(Saxアンサンブル伴奏版)。
なんと申しますか、色々な意味で問題の多い譜面だ。
サックスでサックスソロの伴奏をするという基本的な問題、伴奏が分厚くなりすぎるのを避けるために敢えて取っている編曲の書法と効果の問題、その効果を実現できない我々の技量の問題。
そもそも「『それ』を実現するのはお前らの責務だ」、というロンデックス師の根本的態度というのもありまして(もともとこれはロンデックスの門下生アンサンブルのための編曲)、事態を一層混迷させております(^^;

Cd131帰宅したらJérôme LaranからCDが届いていた。
奇しくも今年の初荷となった。暮れのフェスティバルの時に受け取りそこねていたものだ。
お手を煩わせてしまった関係者各位の皆様、ありがとうございます。

Paysages lointains(遠い風景)と題するこのCD、曲目等はmckenさんのサイトのレビューをご参照ください → こちら

7月にゆめりあホールで聴いたコンサートを思い出す。実際2曲重なってるし。
特筆すべきは、ジェローム氏の音がとても純正でニュートラルであること。いかに強力なエモーションや表現が必要な現代作品であっても、「ニュートラル」の位置がブレることは絶対にない。
いわゆる「現代作品を得意とする」演奏家の中には、奏法の根本を崩してまで「熱演」するタイプの人がいる。その崩し方を持ち味として売りにしているような人もいるけれど、私はあんまり好きではない。意識下のコントロールから外れた部分を「個性」と呼ぶようなものだからだ。
リンク先のエントリで「子供みたいな純粋な好奇心と集中力」と書いたけれど、まさにそのとおりだ。子供は余計な「自意識」なんてもんはまだ育っていないので、対象に対して100%本気だ(だから子供相手に遊ぶのって疲れるでしょ)。

それゆえ、ジェローム氏の演奏を聴くと、邪念に惑わされず、表現されるべき音楽の内実というものを、すっきりと見通すことができる。
たとえば1曲め、マントヴァーニの作品は、「第3ラウンド」というタイトルから類推するに、何かの試合だろう。プロレスのようなあるシナリオに則って展開される、架空の試合の実況中継。リングに乗っているのは、自分。敵は…そうだな、オーボエや打楽器やピアノによって執拗に鳴らされる、トン、トン、というリズミカルな音。これが敵の象徴、あるいは、武器だ。「テンポ」「繰り返し」「時間」…というイメージが思い浮かぶ。そうだ、これは、時間の束縛と、そしてそれから逃れたいと思う者の戦いなのだ!勝負は如何に!… といった具合に、音楽を聴きながら連想がどんどん進む。
勿論、今のはワタシの極めて勝手な想像だけれど、そのような想像を妨げない演奏なのだ。

繰り返し聴いて楽しむ、というものではないけれども、たいへん刺激的な録音であることは間違いない。

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コメント

こんにちは。
サックスアンサンブル伴奏のグラズノフを演奏されるのですね・・
以前、吹奏楽アレンジの伴奏をやったことがあるのですが(ソロを演奏したわけじゃないですよ・・笑)今度はサックスアンサンブル版ものを「きちんと」やりたい!と思ったものです。いまだ実現していませんが。
昨年の「スピットファイア」もそうですが、自分のストライクゾーンにはまる曲に毎年チャレンジしてらっしゃるのでとてもうらやましいです。
Thunderさんが選曲されているのでしょうか?
ちなみに、スピットファイアのプレリュードの部分は結婚式で入場の時に使った思い出の曲でもあります(笑)

どうもです。
そういえばどうやって選曲しているのか、と改めて考えてみると、ワタシが勝手に選んでいるとしか言いようのない現状が…(^^;

まあ、それを面白がって受け入れてくれる仲間がいればこそ、のことなので、有難いことだと思っています。

をを、今更ですが、ジェロームご本人から届いたんですねー。スゴーい、です。

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