ファブリス・モレティを聴く
一昨日からココログが53時間に及ぶ長時間メンテナンスを続けていて、新規投稿が出来なかったため、この2日間は早寝をして健康的に過ごしました(^^;
しかし、結局メンテナンスの目的だったバージョンアップは出来なかった、とのことで…なんとまあ(絶句)
J.リュエフ/ソナタ
P.サンカン/ラメントとロンド
C.パスカル/ソナチネ
J.S.バッハ(ミュール編)/フルートソナタ BWV1035
R.プラネル/プレリュードとサルタレロ
A.シャイユー/アンダンテとアレグロ
林光/「もどってきた日付」より 壁のうた、花のうた、この虫だけは(ピアノソロ)
D.ミヨー/スカラムーシュ
Fabrice Moretti(A.Sax)、服部真理子(Pf)
昨日聴いたコンサート。
大きな話題にはならないけれど、ここのところ毎年のように来日してくれる、モレティ氏のリサイタル。
ビュッフェ・クランポンの創立30周年記念演奏会で、はじめてモレティ氏の音を聴いてから、早いものでもうすぐ10年が経つ。紀尾井ホールの2階席で、何の予備知識もなく聴いたモレティ氏の音は衝撃的だったなあ。楽器が鳴っているんじゃなくて、彩られた大気の振動が直接昇ってくるようなあの感じ。
落ち着いた、しかし決して暗くない、温度は低いが冷たくはない不思議に魅力的な音色と大きめのヴィブラートは、最近のフランスのサクソフォン奏者からは聴くことのできない、デファイエの時代(私自身にとっても、最も実感ある時代)からの直接のリンクを感じる。
全体的にはデファイエよりももっと軽やかでスマートで、そこは現代風なんだろうけれども、金属の光沢を思わせるような(肉厚の薄い鐘をかーんと叩いたときのような)冴え渡ったf(フォルテ)は、私はこの人以外にはデファイエでしか聞いたことがない。
曲はまさに、モレティ氏の「十八番」ばかり。圧倒的な技巧の冴え、余裕綽々、って感じなのに、音楽は全然軽くないところが素晴らしい。
服部真理子さんのピアノも、また然り。この方が巧いのは今に始まったことではないけれど、今日はまた一段と集中力にみちた演奏だった。林光の作品、こんなに美しい曲だったんだ。フランス物の間に挟まれて聴いても何の違和感もない。
会場は上野公園に建つ重要文化財建造物、旧東京音楽学校奏楽堂。

休憩時間に撮影
「滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人による初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台」とのこと。
いま風の音響設計や防音はほとんど無い部屋なんだけど、それでも不思議なほど音楽に集中できる、自然で聴きやすい音がする。現代のいろいろなコンサートホールを巡ったあとに、時々ふと戻ってきたくなるような会場だ。
アンコールは、ランティエのシシリエンヌ、シューベルトのセレナード。
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