デプさんの第九
未だにまともな声が出ません(>_<)。そればかりか咳がひどくて、昼間はそれほどでもないのに、夜中に咳き込んで目を覚ましてそのまま止まらなくなるという喘息患者状態になってる。明日ひとつ呑み会をキャンセルしてしまった。残念だけど仕方がない。
サクソフォーン・フェスティバルの記録はもうしばらくお待ちください。
そんな状態の中、第九を聴いてきた。ジェイムズ・デプリースト指揮の都響(サントリーホール)。
1970年代以前のスタイルの演奏を思い出させるような、オーソドックスかつ分厚いサウンドによる雄渾な演奏が素晴らしい。いま流行りの、やたら速かったり軽かったりするベートーヴェンとは全然違うけれど、そもそもちょっと前までベートーヴェンというのはこういうスタイルで演奏されるのが当り前だった。ちょっと前まで当り前だったのなら、今も当り前であって何故いけないのだ、という自信の程に圧倒される。
合唱もさすがプロ(二期会)、80人程の人数ながら、この重厚なスタイルに全く不足なし。
今年は久しぶりに、聴いたコンサートの回数が90回を超えた。
充実した1年を締めくくるにふさわしい演奏に満足して会場を出たものの、外の季節外れの土砂降りの雨に翻弄されてやっとの思いで家に帰り着く頃には、すっかり現実に戻されていましたとさ…(悲)
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「合唱付き」なのに金管を聴いてしまいました。
ホルンの笠松さんの後ろに座っていた人(3rd?)がめちゃめちゃウマかった。何て方? 西條さん? 私、目が悪くて、遠目で見て、ヒゲはやしていているからって堂阪さんがホルンを吹いているのかと思いました(そんな勘違いはフツーしないか)。そして、高橋師匠のトランペットが、何だかマーラーを吹いているかのようにパキパキと、とっても冴えていました。そしてそして、井上さんのバス・トロンボーンがシブかった。ショスタコ8でもそう思ったのですが、小田桐・井口・井上三人衆がメキメキ進化していっています。
話は離れますが、東京文化会館、3階席っていいですねぇ、音の集まり具合が。Thunderさんのおっしゃった通りでした。
投稿: よねやま | 2006.12.28 01:34
ひところの秋篠宮殿下に似た方ですね?西條さんです。首席奏者ではないのであまり目立ちませんが(ホルンは上吹き、下吹きで敢然と役割分担があるようです)、おっしゃるとおり大変な名手だと思います。3楽章アダージョには痺れました。
投稿: Thunder | 2006.12.29 00:02