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2006.12.30

2006ラスト新着CD

Cd127ヘンリー・パーセルの「妖精の女王」を聴きながら。
今年は英国の作曲家ベンジャミン・ブリテンの没後30年だったので、ユニバーサルから関連のCDが大量に再発売されたけれども、その中にブリテン指揮のマスク(「オペラ」というより、「歌付き芝居」というイメージのもの)「妖精の女王」が含まれていたのだ。
この「妖精の女王」という作品、別に普段からそんなにたくさんバロックオペラを聴くという訳でもないのに、私にとっては妙に愛着のある作品なのです。大学生の頃シェイクスピア研究家だった(そうなんです)血が騒ぐのかしらん。
1970年の録音ながら、決して「時代がかった」演奏ではない。もっと新しい録音かと思ってしまうくらいだ。
ブリテン&イモージェン・ホルスト(「惑星」のホルストの娘さん)による編纂版ということで、曲順が今まで知っていたものとかなり違う。まあ、もともとこの作品の曲順というのはあって無いようなものらしいけれど。

Cd128先日の都響定期の会場で購入した、敬愛するジャン・フルネ翁の新譜(Fontec)。

デュカス/「ペリ」よりファンファーレ
ビゼー/「アルルの女」第2組曲
イベール/寄港地
ラヴェル/ボレロ、「ダフニスとクロエ」第2組曲
 ジャン・フルネ指揮 東京都交響楽団

2000年5月から、2005年1月の都響600回記念定期に至る4回の演奏会のライブ集成。
これ、私、全部実際に会場で聴いてる。どれも、フルネさん87~91歳の「晩年様式」と、都響、ひいては日本のオーケストラの演奏の充実ぶりの見事な記録だと思う。
なかでも600回定期での「ダフニス」。実演でも録音でも数限りなく聴いた曲だけれど、フルネ=都響のこの演奏ほど感動的な演奏は私はかつて聴いたことがない(断言)。「夜明け」の、崇高な感謝の念のごときものに彩られた瑞々しいオーケストラの響きを聴くがよい。
「無言劇」の見事なフルートソロは、都響首席奏者の寺本氏。京都大学出身、音大を経ずに名古屋フィルの首席から都響首席になった(管打楽器コンクールでも優勝している)、我々アマチュアプレイヤーの星のような存在だ(日頃私は、この人のヴィブラートの方法論を大いに参考にしている)。「アルルの女」のメヌエットもそう。
ちなみに「アルル」のサクソフォンは、宗貞啓二氏だった。(都響でサックスを使う曲というと、大抵宗貞先生が乗っている。)いつもながらの「プロフェッショナル」の権化のようなスキのない演奏ぶりが捉えられている。
「ボレロ」のテナーも宗貞氏。ソプラノは大森義基氏だった。「ボレロ」では、フルネさんが生前のラヴェルから直に教わったという、決してテンポを速めず興奮せず、機械のように音量だけが増大するというこの曲の作曲者自身のイメージの演奏スタイルを聴くことができる。

Cd129かなり前に買ったCDなのだが、今年買ったCDの中でも最大の収穫かもしれない…と思っているのに、まだレビューを書いていなかった。ということであわてて書く。

プーランク/バレエ音楽「典型的動物」(完全全曲版・世界初録音)
同/組曲「牝鹿」
 ヤン・ワグナー指揮 オーデンセ交響楽団(Classico)

ライモンダCDという通販専門のクラシック輸入CD屋さんがある。ヤフオクにもよく業者出品しているのだが、大手のショップには最早求めがたい、玄人のコダワリを感じさせる店なので(自分の店で扱っているCDに「正直なところ演奏はイマイチですが」なんてコメント、普通は言えないよ)、私もときどきCDを注文している。
その店主さんの一押しのCDということで買ってみた。聞いたこともない名前の指揮者と、デンマークの地方オーケストラによるプーランク。パソコンで刷ったみたいな安っぽいブックレットに、CD-Rみたいな見てくれ(CD-Rではなくちゃんとプレスだが)。どうなんでしょ、と思って聴いてみると、これが実に素晴らしいのだ。オケも巧いし、「牝鹿」なんかプレートルの旧盤でしか感じたことのないような本当の自発性と愉悦感を聴きとることができる。
「典型的動物」は、普通聴く組曲版の倍以上のボリュームのある、完全全曲版。この初めて聴く組曲版以外の部分というのが、ものすごく面白い。なんでこんなに面白いCDが、ぜんぜん知られていないのだろう?少なくともプーランクが好き、というような人だったら、絶対必聴だと思うのだが。

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コメント

やはりクリック発注してしまいました、このボレロSACD。ジャケットの「BOLERO」の色と字もカワイイし。
奇しくも昨日の午前中、自宅にてボレロを聴いておりました。LPレコード! アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管。縦が合っていないところが散見されますが、その「合わなさ」が良い感じ(こういう状況はフランスのオケにありがちで、それが彼らの味となっていてイイ。ドイツ音楽をドイツのオケで聴いていらっしゃる方々には許せないかも)。特にホルンとピッコロとチェレスタのところ、普通この不協和音メロディーのところはキャーキャーと滑稽に聴こえるのですが、チェレスタも前に出したことでブレンド具合がとてもよろしく、すんなり聴けて不思議な感じでした。ライヴとは違う、録音編集ならでは。

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