2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

« 今世紀初?デュオ宗貞・渡辺 | トップページ | 予選通過後初練習 »

2006.11.26

インバルが帰ってきた!

Tirasi061125東京都交響楽団 第635回定期演奏会(サントリーホール)

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番(Pf:エリソ・ヴィルサラーゼ)
R.シュトラウス/アルプス交響曲
 指揮:エリアフ・インバル

本日(25日)2本めのコンサートへ急ぐ。
アクタスからサントリーホールって、30分もかからないのね。

以前は毎年のように都響に客演していたマエストロ・インバル、7年ぶりの登場。
かつて聴いた、マーラーやワーグナー(「ワルキューレ」全曲)の素晴らしさは、今なお鮮烈な記憶が残っている。
今回、大いなる期待は全く裏切られなかった。ブラヴォー。

前半ベートーヴェンを弾いたピアニストはなかなか内省的な演奏をする方で、席が遠かったせいもあり(RDブロック)、ちょっと眠くなった。だけど演奏終了後の拍手はすごかったし、オケのメンバーの拍手もいつになく本気が入っている感じだったので、きっと良い演奏だったのだろう。
後半「アルプス交響曲」。これは圧巻!巨大なスケールを現出する指揮と、随所に仕掛けられたトラップのような演奏上の難所を次々とクリアする、舞台上狭しと並んだ超大編成のオーケストラ。
緊張感とカタルシスにみちた、別世界に連れ去られたような1時間を過ごした。

インバルという人は、音楽をドラマとして演出したりはしない。
音楽自体がどんなドラマよりもドラマティックなドラマであることを、指揮棒1本で表すことのできる、真の「指揮者」、真の音楽家だ。

終演後はまさに爆発的な拍手、今年一番のようなブラヴォーの嵐。
次は来年の12月、マーラーの6番と7番、そしてベートーヴェン「第9」ですか。これは本当に楽しみだ。
ライバルであったベルティーニが亡くなった(都響のポストから外れた)せいで再び都響に来れるようになったのだとしたら、少々複雑な気分ではあるが…。

« 今世紀初?デュオ宗貞・渡辺 | トップページ | 予選通過後初練習 »

コンサート(2006年)」カテゴリの記事

都響」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。初書き込み致します。
サックスの記事から演奏会の記事から楽しく読ませていただいてます。
すごく勉強になっております。また覗かせていただきますね!

今まで都響を様々な指揮者で聴いてきまして(いや、Thunderさんほどは聴いていませんが)、そして今回マエストロ・インバルの指揮で聴き、改めて指揮者によってオケってあんなに変わるんだということを認識した次第です。
先週のショスタコの11番の時もそう思ったのですが、なんて言うんだろう、車に喩えると都響というセダンはそれまで4thギアで走っていてそれがトップギアだと思っていたのが、インバルというドライバーが運転することによって実は5thがもう一段上のギアがあったことがわかった、そんな感じでした。そう思うと、フルネ、ベルティーニ、両マエストロの指揮を生で見れなかったことが実に悔やまれますです。
私はおととい東京文化会館で聴いたのですが、2F席の左側で、真後ろで11本のホルンがマエストロがこっちへ合図を送るたびにボコボコ吹いていました。アッタマぐーるぐるでした。まあ、「ローマの松」じゃなくて良かったけど。
終演後の定期会員向けパーティで或る団員の方と話していたら、「インバルさんが連れて来られている女性、奥さんなのかどうなのか、7年前とは違う女性のようなんだけど...」とのお話。プロモータや通訳という感じではない。見れば、その女性40代の方。マエストロは70代。うーむ、あのバイタリティは指揮だけではないのでしょうか。だとしたら、あやかりたいっス。

>プーさん様(敬称がヘンですが(^^;)
ようこそいらっしゃいました!
そう仰っていただけるとたいへん元気づけられます。
そちらで面白いことがありましたらご紹介下さいね。

>よねやま様
全く、すごいものを聴いちゃいました。
都響は基本的に好きなオケなので、聴けば余程のことがないかぎり良い印象で終わるのですが、今回はそれにしても凄すぎました。「アルプス交響曲」があんな感動的な音楽に聞こえたのは初めてだったかも。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: インバルが帰ってきた!:

» 都響第635回定期演奏会/インバル指揮 R・シュトラウス“アルプス交響曲”ほか [Internet Zone::WordPressでBlog生活]
「バビ・ヤール」に続いて、土曜日もまたサントリーホールへ。この日は、ふたたびインバル指揮の都響定期演奏会です。日曜日のショスタコーヴィチ交響曲第11番“1905年”がすばらし... [続きを読む]

« 今世紀初?デュオ宗貞・渡辺 | トップページ | 予選通過後初練習 »