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2006.10.05

岩城宏之の「遺言」

Tirasi061005東京フィルハーモニー交響楽団 第729回定期演奏会(サントリーホール)

尹伊桑/交響曲第4番
ワーグナー/「さまよえるオランダ人」序曲、「ローエングリン」第3幕への前奏曲、「タンホイザー」序曲、「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
 指揮:若杉弘

今日はいろいろ面白そうなコンサートが多い日だったけれど、たまたま知り合いから招待券が回ってきたので、こちらへ。
もともと、6月に亡くなった岩城宏之氏が指揮するはずだった曲目を、そのまま若杉さんが引き継いだもの。告知されていた3つのプログラムは、それぞれ自らが深く関わった内外の現代作品に、ロッシーニ、ヴェルディ、ワーグナーの序曲集を組み合わせたもの(オーケストラのキャラクターを考慮しての選曲に思われる)。
まさに「旅立ちの日が近いことを悟って、自己の芸術の集大成を目指していた」(公演プログラムの文章より引用)かのような選曲。指揮することができず、さぞ無念だったことだろう。

コンサート自体は、とくに追悼公演という感じではなく、ごく普通に進行した。
尹伊桑の作品は、サントリーホール落成記念の委嘱作品のひとつとして、岩城氏が初演したもの。私としては聴いていて、作曲者の発想に辿りつくことができず(ある種の現代曲って、なんだかどれを聴いても同じに聞こえてしまうことがあるんだよなあ。私の耳が悪いせいなんだろうけど)、ちょっと残念。

休憩後は、なにしろワーグナーのポピュラーな序曲集をコンサートホールでまとめて聴くのは久しぶりで、それなりに楽しかったけれど、若杉さんの説明過剰で手際の良すぎる指揮が…。あまりにも現実的で、余韻が感じ取り辛いような。オケは良かったけれど。
普通は「前奏曲と愛の死」でセットで演奏される「トリスタン」の、ワーグナー自身による前奏曲単独バージョン、とやらを初めて聴いたのが(こういうのを持ってくるところがさすが若杉さん)、なかなか印象的。この絶妙な中途半端さが。
前売完売だったそうだが、その割には場内空席が目立っていたのが不思議。そもそも完売なのになぜ招待が出るのだろう?

Tirasi061005nこの公演のチケットの発売当初、岩城さんが亡くなる前に作られたチラシが出てきたので、追悼の意をこめて貼りつけておきます。
今となっては貴重なものかも。

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コメント

おお! いらっしゃいましたか! 私はThunderさんのアドヴァイスに従い、2階RBブロックの10列目に陣取っていました(私はチケットを「購入組」)。Thunderさんのおっしゃった通り、音のブレンド具合が非常によろしいですなあ、この上の方の席は。
尹のシンフォニーはワケもわからず楽しんでました。これは予想ですが、韓国の民謡等の節回しがわかっていればまたもっと楽しめたのかも。
そして後半、東京フィルのカラッと乾いたサウンドがワーグナーにぴったしという感じでした。金管、ウマ過ぎ。
当初このサントリーホールの公演に行くつもりはなかったのですが、オペラシティ定期で「伊福部、石井の現代曲+ロッシーニ序曲集」という組み合わせを聴きミョーにハマりまして、「尹+ワーグナー」にも参加した次第。まあこの後オーチャードで「ベリオ、湯浅+ヴェルディ序曲集」という公演もあるのですが(私は行けませんが)、岩城さんの考えたこれらのプログラミングは一体どういう発想から産まれたんでしょうかねぇ?

これはどうもです。
プログラムの発想ですが、やはり東京フィルといえば「オペラのオーケストラ」ですから、前半は自分の領分、後半はオケが自分たちの得意技を発揮できる領分、ということじゃないでしょうか、などと。

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