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2006.10.30

都響、熱演

Tirasi061030東京都交響楽団 第633回定期演奏会(サントリーホール)

マリー・シェーファー/マニトウ(精霊)
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲(Vn:矢野玲子)
ルトスワフスキ/管弦楽のための協奏曲
 指揮:小泉和裕

久々に、文句なしに素晴らしいオーケストラのコンサートでした。
1曲めからかなりにハードな現代曲だったけれど、たいへん面白くて25分を飽かず聴いた。斬新で激烈で、オーケストラの技量を極限まで試すようなサウンドでありながら、西洋音楽の伝統を確かに内包した響きはありがちのゲンダイオンガクとは似て非なるものだと思った。小泉さん、相変わらず胸のすくような見事なまとめ方ではある。作曲者臨席。
次がチャイコフスキーというのも気持ちの切換えが大変だ。初めて聴く若いソリストということでちょっとだけ心配だったが、なかなか堂に入った演奏ぶりで、エモーショナルによく歌うし音程感が良いし、心配は杞憂に終わって良かった。デビュー当時の戸田弥生さんをちょっと思い出す。
プロフィールを見るにとてもたくさんのコンクールに挑戦して成果を上げているようだが、そのことが(「コンクールすれ」せずに)よい結果に結び付いているように思える。

休憩後はルトスワフスキの「オケコン」。いやーこれ本っ当に面白い曲だわ。休憩時間で帰っちゃったお客さんが結構いたようだが、なんと勿体ない。20世紀の「オーケストラ」という音楽媒体の面白さをこれだけ生かした曲というのはあまりないと思う。
演奏は、小泉さんの、振りが大きい割に出てくる音楽はクール、といういつもの印象を改めさせられる熱演だった。
演奏終了直後の小泉さんが思わず見せたガッツポーズが、結果を物語っていたか。

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コメント

遅ればせながらこれにもコメントをば。
ルトのオケコン、初めて聴きました。オモロい曲。しかし、ルト君、この曲をだいぶ悩んで作ったんじゃないかと。そっちへ行ってもこっちへ来てもバルトークのオケコン似、ちょっとこう変えちゃうとストラヴィンスキーになりそうだし、ああしたらチャイコフスキーまで戻っちゃいそうだし...と彷徨っている感じがしました。
それにしても小泉さん、段々進化していっています。こんな複雑な曲を暗譜で振るとはスゴい。
よし、12月の小澤/新日本フィルと比べてみよう、と思っていたら、本日新日本フィルからハガキが来まして、「急遽出演者にユンディ・リが加わることになったので、サントリーの公演はルトのオケコンをプロコフィエフのピアノ・コンチェルトの2番に変更します」ですと(ちなみに、すみだの公演はラヴェルのピアノ協。ドドシラソファミ♭レ♭、ジャン)。曲目変更なら経験はありますが、出演者追加なんて初めてです、うはは。

ありゃりゃ、小澤さんルトスワフスキやらないんですか。
小澤のルトスワフスキといえば、シカゴ交響楽団を振った天下の名盤がありました(EMI)。この曲、バレンボイムやドホナーニ指揮のCDもきいたことがありますが、若き日のオザワの切れ味には誰もかなわなかった、という印象です。
新日フィル聴きに行こうかな、とも思ってたんですが…

この曲、たしかにバルトークの同名曲によく似た箇所が随所にありますね。
この後のルト氏は、曲目解説にも触れられていたように、前衛的な作風へと転換して行くことになる訳ですが、ご本人もいろいろ思うところがあったんだろうな、という気がいたします。

まあ、今回は久々に(1994年12月以来ですんで12年ぶりに)小澤さんのバトン・テクニックを生で見ようという動機なので、別に曲は何でもいいかな、などと思っていましたが、
>若き日のオザワの切れ味には誰もかなわなかった、という印象です。
などと聞いてしまうと、それはそれで残念だなあ、ルト氏のオケコンが聴けなくて。

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 なかなかエキサイティングな毎日を過ごしているのですが、たまにはちょっと重圧を感じることもあるのです。  でも巨額を采配するのはそう言いながらも悪い気分でもないのです。 今日は、ルトスワフスキ作曲、管弦楽のための協奏曲。ロルフ・クライネルト指揮、東ドイツの方のベルリン放送交響楽団。  破壊と緊張のアジタートのドラマトゥルギー、この奇天烈な音の応酬は、迫り来る危機を予感させながら聴き手を挑発し追い立てるのです。  爆音の中にひそんでいるさめざめとした薄ら寒さはダモレスクの剣の下で行われている楽... [続きを読む]

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