新日本フィルのマーラー3番
ブラームス/交響曲第1番、マーラー/交響曲第3番
クリスティアン・アルミンク指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団ほか(Fontec)
夏の終わりに、「夏の交響曲」を聴く。マーラーの交響曲第3番の新着CD。
ブラームスの方が先に入っているけれど、これはあきらかにマーラー3番がメインのCDでありましょう。
マーラーの方は、新日本フィルの現・音楽監督、クリスティアン・アルミンクの、音楽監督就任記念演奏会(2003年9月)のライブ録音。
私も客席で聴いていて、とても印象深い演奏だったことを覚えている。たしかコンサートの冒頭にモンテヴェルディのマドリガルか何かを演奏し、そのままアタッカでマーラーに突入したのだった。
ライブCDが発売されたのは知っていたけれど、なぜか購入するタイミングを逃していたのだが、先日たまたま見つけた機会に、エイヤッと買った次第。なにしろ1時間40分もかかる長い交響曲なので、気合入れないと聴けない。
聴き始めての第一声は、「ホルンが上手ぇー!」。ソロもテュッティも、物凄く良い音だ。
第1楽章の半分より少し後に、ヴァイオリンソロと絡むホルンのちょっとしたソロがあるんだけど(このCDだと、トラック7の4'25"あたり)、響きといい歌いまわしといい、ちょっと今だかつて聴いたことがないほど素晴らしくて、茫然としつつ聴いた。このソロのためにこのCDを買ったと思っても惜しくないくらいだ。さすが吉永さん(新日フィル首席ホルン奏者。私は日本一のホルンの名手だと思っている)。
いや、ホルンだけじゃなく、マジで新日フィル上手いっすよ。オーボエをはじめとするなめら~かな木管、繊細な弦。演奏の完成度はライブとは思えないほどだ(実際に会場で聴いた時も、すぐにそれと分かるような大きな演奏ミスはほとんど無かった記憶がある)。弦の音の厚みは若干不足気味ながら、ブラームスだったらともかく、こちらは曲が曲なのでさほど気にならない。
例の第1楽章、トロンボーンの大ソロは宮下宣子さん(CDには特に書いてないけれど、会場で見ていたので)。あの小柄な身体(あまりに小柄で隣席の奏者とベルの高さが合わないので、いつも椅子の下に箱を置いて上げ底状態で座っているほどだ)が信じられないような、ぶっとい音で入っている。というか、この音だけ聴いたあとで実際の宮下さんの姿を見たとしたら、びっくりすると思うぞ。
指揮者は、やはりまだちょっと若いところがあって、うまくまとめてはいるんだけど、フィナーレ(第6楽章)のテンポが、緊張感をキープし切れず?さっさと終わってしまう感じがするのが惜しい。
これでフィナーレを本当に感動的に歌い上げていたとしたら、まさに天下無敵の演奏になったところだったが。
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