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2006.08.17

ダンディの新譜

Cd111先日ダンディの「フランスの山人の歌による交響曲」についてのエントリをupしたばかりだが、そのダンディの、もうひとつ大好きな作品の新譜CD(フランス盤)を、入手。
6月頃から発売が予告されていて、入荷を今か今かと待っていたものだ。

ダンディ/海辺の詩、イスタール、地中海の2つ折り絵
 エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ルクセンブルク・フィルハーモニック(Timpani

あちらが「山」の音楽なら、こちらの『海辺の詩』と『地中海の…』は、その名のとおり、海の音楽。
昔(1980年代)プレートル指揮のCDが発売されていて親しんでいたのだけれど、なぜか長いことCDは世界初録音のそれ一種しか存在していなかった。やっともうひとつの録音が登場、しかもクリヴィヌの指揮とあらば悪かろう訳はない。

『海辺の詩』は、以下のタイトルの付いた4つの楽章から成る。
1. 静けさと光-アゲ(地中海)
2. 藍色の歓び-マジョルカ島ミラマール(地中海)
3. 緑の水平線-ファルコナーラ(アドリア海)
4. 大洋の神秘-ラ・グランド・コート(ガスコーニュ湾)
どれも、印象派的、と言ってもいいだろう、まだ見たことのない地中海の風景を強烈にイメージさせてくれる曲だ。
1曲めは、このCDのジャケットに使われた、アゲの海岸の赤い岩々のある朝の風景を、2曲めは輝かしい昼の海を、3曲めは曇り空の下の海岸沿いを走る汽車の車窓からの眺めを、4曲めは静けさの中へたそがれてゆく夕べの海を。
サクソフォンを含むオーケストレーションが、たいへん効果的だ。スコアを見たことがないので断言は出来ないけれど、アルトとテナーが使われているのだろうか。木管群の低音域にファゴットでなくテナーサクソフォンを配置しているのではと思われる箇所がいくつかあって、実にこの曲の喚起するイメージにふさわしい暖かでなめらかな色彩の響きを聴くことができる。
(2009.5.17追記 なんと、IMSLPにこの曲の全曲のオーケストラ・スコアがupされていた。…アルト1、テナー2、バリトンの計4本のサクソフォンが使われている。恐れ入りました)

『地中海の…』は、「朝の太陽」「夕べの太陽」の2曲からなる。…長くなるので、このくらいにしておきましょう。
要するに、たいへん美しく素晴らしい曲で、どうしてこんなに演奏されないのか、私としては不思議で仕方がないのです。

ダンディにはもうひとつ、「山の詩」というピアノ曲があって、これまた私の愛して止まない曲なんだけど、これらの、格調高く感興豊かな作品の数々に親しんだ後、彼のたとえば弦楽四重奏曲や他の管弦楽曲(交響曲第2番とか)を聴くと、その晦渋さには正直、驚かされる。
前のエントリでご紹介したダンディ自身の言葉のとおり、本当に、「自然」というものから真のインスピレーションを得ていた方なのですね。

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