別宮貞雄の室内楽
花岡千春(Pf)リサイタルシリーズ
別宮貞雄・室内楽作品の夕(東京文化会館・小ホール)
ピアノのためのソナチネ
アルトサクソフォンとピアノのための『街の歌』(Sax:雲井雅人)
4手ピアノのための日本組曲第2番『北国の祭り』(2ndPf:尾高惇忠)
オーボエとピアノのためのソナチネ『薄明』(Ob:井上圭子)
歌曲集『抒情小曲集』(Sp:小泉惠子)
別宮貞雄の作品は、饒舌だ。音の数も多いけれど、そればかりでなく、曲の長さが聴いていて予測される長さよりもほんの少し長くて、そのほんの少しが今日のように何曲も積み重なると、饒舌さをいや増す感じがするような。
響きそのものはさすがに、20世紀フランスのアカデミックな作曲家たちのそれと共通するものがあって、ワタシとしてはとても好きなんだけど。「ピアノのためのソナチネ」の2楽章なんか、まんまラヴェルの延長上だし。
最後の歌曲がいちばん良かったな。室生犀星の湿っぽい詩を(しかし日本の詩人というのはどうしてこう暗い詩ばっかり好きこのんで書くんだろう…)怜悧なハーモニーが中和して、独特に不思議な世界を現出していた。
『街の歌』で久々に聴いた雲井さんの生音に、改めて感嘆。サックスを聴いているというより、なんだか山中で湧き出る清水を器に汲んでいるみたいな(なんのこっちゃ)、とても抽象的な美観というものを感じる。
最後、出演者全員が揃ったカーテンコールの舞台に、84歳の作曲者が客席から登壇、両手を振って満場の拍手に応えていた。いつまでもお元気で!
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コメント
この日は社内会議後、飲み会だったので諦めてしまいました。聴きたかったですねー。
投稿 京青 | 2006.06.08 23:28