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2006.05.06

5月4日のこと

アルフレッド・リード追悼演奏会(音楽葬)・第18回音の輪コンサート、終了してはや2日。
あり得ないほどの疲労困憊とともに終わった演奏会だったけれど、自分の中では既に、次の本番に向けての仕込みが始まっている。

忘れないうちに、「音の輪」本番当日のことをいくつか。

060504a

秋山紀夫先生の弔辞と、生前のリード博士のコンサート映像投影のリハーサル。
本番のこの場面で、『サクソフォン四重奏のための5つのカメオ』より「アリア」を演奏しました。
疲労困憊の主な原因はこれだったんだけどね。
今回の追悼演奏会プログラム中、唯一しんみりする場面だったけれどけれど、こっちはそれどころじゃなかったです。

すみだトリフォニーホールのステージ裏には、これまでこのホールに登場した演奏家たちの色紙がたくさん、掲示されている。

060504b

(故)朝比奈隆氏。

060504c

(故)関屋晋氏。
アルフレッド・リードという名前も、こういう「歴史上の名前」になってしまったんだな。…

本番。秋山紀夫先生指揮の『ミスター・ミュージック』。
秋山先生の持つオーラは、リード博士のそれと似ている。
リハーサルでも、当り前のことを当り前に言っているだけなんだけど、皆の音がどんどん変わっていくんだもの。

百瀬先生と河野さんの『マリンバ・コンチェルティーノ』。
なんて美しい曲なんだろう。作曲当時71歳のリード先生のペンから溢れ出るロマンの精粋に、言葉もない。
私(A.Saxトップ)の座り位置は、指揮者をはさんでソリストの真向かい。
「真剣勝負」の現場に立ち会った、という感じだった。
音楽家冥利に尽きる一瞬。

という具合に書いているときりがないので、中略。
メインプロ、常任指揮者・伊藤透先生の『第4交響曲』。
私はソプラノ。ソプラノは実はあんまり吹くところはない。だけど吹くところはやたらと難しい。とくに第3楽章。
それでも、第2楽章の真ん中あたりにとても好きな箇所があって、練習の度にそこを吹くことを楽しみにしていた。
リード先生の指揮で過去2回吹いたけれど、その箇所にさしかかる度にリード先生はこちらへ向き直って、「さあ、いらっしゃい」とばかりに左手を差し出して下さった。
あまりにも難しい曲なので、今まで万全の演奏が出来たためしがなかったけれど、今回は少しはましなものが出来ているといいな。

アンコール。
やはり2曲め、汐澤先生とお手合わせした「ギャロップ(『第1組曲』より)」でしょう。
CBSソニーの「吹奏楽コンクール自由曲集」のレコード・CDや、東京吹奏楽団の常任として、リード作品の数々を日本初演したマエストロ。吹奏楽の演奏会のアンコールでこの「ギャロップ」を演る、ということを始めた「元祖」のような方でもある。
今年68歳になられるそうだが、ちょっと信じられないほど若々しい。ニコニコしながら指揮台に上られ、上機嫌に「どうぞ~」と言いながら、物凄いテンポで振り出す「ミスターtoo fast」。
上手くいかなくてもやはりニコニコしていて、しかし絶対に妥協しない。上機嫌を保ったまま何度でもやり直させ、いつの間にかご自分のやりたいことを実現させてしまう。「指揮者」の見本、のような方だ。
たった1回、1曲のリハーサルだったけれど、たいへん貴重な機会だった。

コンサートが終演して、ゲストの先生方が一列に並んでカーテンコールを受けている時、リード博士がそこにいらっしゃるような気がした。…

打ち上げは、リード先生ゆかりの方々が集結し(「弔問外交」って言葉を思い出す)、大盛況。

060504d

打ち上げでスピーチする、秋山紀夫先生。
私たちは今、歴史の目撃者であり担い手なのだ、ということを実感する、素晴らしいスピーチだった。
勿体なくて要約なんか出来ません。誰か全文upしてください、って気分。

さあ、リード先生から戴いた「財産」を、私たちはこれから先、一生を費やして世の中にお返ししていかなきゃいけません。
好むと好まざるにかかわらず、そういう立場に押し出されてしまったようだ。

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コメント

昨日までお疲れ様でした。今日はさすがに疲れて起き上がれません。。
しかし、色々楽しかった音の輪本番前日・当日でしたね。

今年のGWにあったことは、後々まで特別な記憶となって残るに違いありません。

明日から休みですか。いいなあ。

大変遅くなりましたが、^^;今年は大変お世話になりました!厳かな追悼コンサートにご一緒出来たことを誇りに思っています。私は今日も仕事に明け暮れていますが、ホテルメイドのパンでも持って近い内になめら~かの練習に遊びに?お伺いしますっ♪また、ご一緒出来る様にガンバリマス☆

これは、ようこそいらっしゃいました!
素晴らしい追悼コンサートでしたね。
お別れコンサートでありながら、別れにつきものの悲しみや感傷よりも、音楽への愛と感謝にみちていたコンサートだったと思います。

音楽というものの素晴らしさが永遠であるように、リード博士の記憶もまた、いつまでも私たちと共にあるでしょう。

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