フランス音楽アカデミー・アンサンブルコンサート
京都フランス音楽アカデミー アンサンブル・スペシャルコンサート(横浜・みなとみらい小ホール)
メシアン/黒つぐみ
J.S.バッハ/フーガの技法より 1、3、4、5、8、9、18
メシアン/世の終わりのための四重奏曲
…いやはや、とんでもないものを聴いてしまった。パリ音楽院の現・元教授陣によるメシアン。あれはいったい何だったのだろうか。言葉が出ません。
サックスで例えれば、ハバネラQ.を聴いた時と同じ。普通の人間には想像もつかないような才能というものが、あるべきところには「普通に」あるのだ。そう、普通に。
競技場のトラック上で、少し先を走っているだけのように見えて、実は十周も二十周も先を走っている、みたいな。
クラリネットのロマン・ギュイオの驚異的に完璧なピアニシモのコントロールが、圧巻。この人だけはコンセルヴァトワールの先生ではなく、マーラー・チェンバー・オーケストラの団員だそうだが、それにしてもすごい。ピアノはクリスチャン・イヴァルディ。世界最高の室内楽ピアニストのひとりだと思う。いつかのブログで書いた「音程のよいピアニスト」の見本のような演奏家だ。ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)の素晴らしさは、今更言うまでもなく。
「フーガの技法」は、今回のアカデミーの古楽クラスの教授陣による、ピリオド楽器による弦楽四重奏版。みなとみらいの小ホールに響くバロックな響きが、たいへん心地よい。コントラプンクトゥス18番はバッハの絶筆。書かれたところまで演奏して、「ばさっ」と途中で終わった。このやり方、CDで聴いたことはあったけれど、生で体験するとこれがまたひときわ印象的だ。この後に続く300年の時間を感じさせるかのように。
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コメント
> クラリネットのロマン・ギュイオの驚異的に完璧なピアニシモのコントロールが、圧巻。
同じプログラムを京都で聴き、その時の情報を確認しようとして、Thunder さんのブログに到達しました。
同じことを感じている人がいたのが嬉しいです。
京都での印象は「え!誰か後ろで吹いてる?」と思ったら、しだいにクレッシェンドして舞台からの音であることがわかりました。楽器よりもホールから先に鳴らしてしまうピアニシモでした。
この体験は友人との語り草になっています。
投稿 shogo | 2007.09.07 10:59