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2006.03.05

土曜日の練習

土曜日、午後のアンサンブル練習と再来週の大きな本番に備えて、朝一に新宿2丁目の行きつけのお店で、ソプラノを久々に調整。
かなり間が空いてしまったので、随分狂っていたようだ。
練習場に行って音出ししてみると、音程が良くなっていることに驚く。快感。
今までは(コンクールの審査録音の頃なんか特に)自分のプレイの音程の悪さに腹が立っていたのだが、楽器の状態に合わせて相当無理な演奏(奏法)をしていたということだな。

昼は1時間程、4人で21日のコンクールのための合わせ。
その後はラージ練習。久々に(10月の演奏会本番以来か)全員揃ったので、新導入のSibelius2を駆使して完成したばかりの譜面を配付、初見合奏。
人が揃っているというのは気分が良いものだ。次の瞬間には話題がどこに飛んで行くか予測のつかないような、活発で即興的な言葉のやりとりをしながら、合奏が進む。

この2週間以上、家ではほとんど他のことをやらずに取り組んできた新編曲は、ウィリアム・ウォルトンの『スピットファイア』プレリュードとフーガ。
フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブル(PJBE)の名盤「グリーンスリーヴズ」に入っているのを20代はじめ頃に聴いて以来、やってみたかった曲であります。
この録音に使われたエルガー・ハワース編曲のブラスクワイアのための楽譜が出版されているけれど、実に見事というか、模範的というか、それ自体に「美」を感じるほどに論理的な書法だ。同属楽器のクワイアのための編曲のお手本のような簡潔さと、元がオーケストラのためのスコアだとはにわかに信じがたい程の完璧なトランスクリプションと声部配置がなされている。
このような書法のスコアを、サックスのみの合奏で再現するというのは、実に挑戦的でやり甲斐のあるミッションだと感じる。

cd086

この、「スピットファイア」が収録されているPJBEのアルバム「グリーンスリーヴズ」(というのは日本国内向けのタイトルで、原盤のタイトルは単に"Fanfare")は、現在、スイスのMarcophonというレーベルからオリジナルの曲目で発売されている。
日本国内では出ているんだろうか?寡聞にして知らない。

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練習、リハーサル」カテゴリの記事

コメント

thunderさん、今私に答えろとおっしゃいましたね。かしこまりました。全然OKです。

PJBEによる「スピットファイア」が入っている国内盤CDは、
・「P.J.B.E. EDITION フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル大全集」
 LONDON POCL-9454/65 12枚組 税抜価格¥19,417- →廃盤
・「20世紀のブラス/PJBE」
 LONDON POCL-3572 →廃盤
という状況。

で、今買えるCDは輸入盤、
・"Philip Jones Brass Ensemble Greatest Hits"
 DECCA 289 467 746-2 税込価格¥2,300-くらい (hmv.co.jp →"PJBE"という文字列で検索してね)

オケ盤? ちょいとわかりません。
もうほとんどこのPJBE版の編曲&演奏がデフォルトだと思い込んでいます、わたし。逆にオケ版、つまりオリジナルを聴いたことがないんですわ。

ちなみに、4月に新日本フィルがコンサートで演りますね。
<オーケストラから飛び出すヒーロー達>
下野竜也指揮
ゲスト:古今亭志ん輔
4/22(土) すみだトリフォニー
4/23(日) パルテノン多摩

よねやま

すっかりご無沙汰しております。
詳しい説明ありがとうございました。
そうですか、意外と入手困難なものになってきているのですね>PJBEのスピットファイア

オケ版は、昨年10月25日のエントリでご紹介したグローヴズ盤に入っています(EMI)。
ネヴィル・マリナー=ASMFというのもあるようです(Chandos)。

こちらこそ、ごブサタです。

ウォルトン自身の指揮のアルバムを見つけました。
・"SIR WILLIAM WALTON: RICHARD III, HENRY V, SPITFIRE"
 英EMI Classics : CDM 5 65007 2
フィルハーモニア管弦楽団。彼の手がけた映画音楽集という感じ。「ヘンリー五世」では今は亡きサー・ローレンス・オリビエがセリフを朗読している模様。うーん、なんか良さげなCDだなあ。

へえ、ウォルトンの自作自演はかなりの量の録音がEMIにあるのは知っていましたが、スピットファイアもあるんですね。
探してみよう。

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