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2006.02.10

ジャンヌ・ダルクを聴く

tirasi610昨日(9日)の話だが、新日本フィルの定期演奏会で、オネゲルの劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を聴いた(すみだトリフォニーホール)。

この曲を聴く(というか、観るというか)のは、3回め。前2回はいずれもN響で、指揮は若杉とデュトワだった。
たいへんに感動的な音楽なんだけど、じゃあどこが感動的なのか?と改めて考えてみるといまいちよく分からない微妙さを感じるような気がする。あまりにもキリスト教のなんやらかんやらと、フランス国内の歴史に関する当然の了解を前提としているようで。
例えば、「祇園精舎の鐘」とか「壇の浦の合戦」とか「神武天皇の東征」などという言葉を外国語に翻訳して外国人に聞かせたとして、言葉として理解はできるかもしれないけれど、日本人がそういう言葉を聞いて意識的・無意識的に了解する内容とは、ずいぶん隔たりがあるんじゃないかという、そういう類のこと。
演る方もそれは判っているようで、今回は語り手や歌い手以外にパントマイムだけを担当する2人の役者(ひとりは子役)も付いて、一生懸命判りやすく見せようと演出を凝らしたセミステージ風の上演だった。それでも(それだけに尚更?)判らないことも多いけど。

そういうものがこれだけ頻繁に上演されて、お客さんも入るという、日本人ってのは知的好奇心が余程強いんですね。
また、そういう、謂わばローカルネタを用いて、このような普遍的な「愛」を歌い上げる傑作を作った、アルテュール・オネゲルとポール・クローデル(台詞)の両者にも、感嘆する。

演奏は言うまでもない、素晴らしかった。この曲はオーケストラ編成に3本のアルト・サクソフォンを含むのだが(その代わりホルンが無いんだけど)、新日フィルに久々登場の雲井氏と林田・西尾両氏の雲カルチームが、実に玄妙でエクセレントな響きを聞かせてくれた。

面白いページを見つけた。1959年、「ジャンヌ・ダルク」日本初演時の配役表


伊福部昭氏が亡くなられたそうだ。
どの記事も「『ゴジラ』の、」という紹介のされ方だけれど、ゴジラ以外にも、子供の頃によくテレビで見た「大魔神」「海底軍艦」「地球防衛軍」といったB級日本映画も、みんな伊福部なのね。

個人的な思い出としてはやはり何といっても、高校3年生の時(1979年)に、安倍圭子さん(マリンバ)がソロを弾いた「ラウダ・コンチェルタータ」の初演を東京文化会館の客席で聴いたこと。一生忘れないような鮮烈な印象を植えつけられたものだった。
今はもうない新星日本交響楽団の、創立10周年記念定期だった。指揮は山田一雄(早いもので今年、没後15年となる)。
その場に居合わせる、というのは、他の何事を以てしても代替のきかない、ある種の「絶対」なのだ、とつくづく思う。

葬儀は14日、桐ヶ谷斎場だそうだ。おお、私のもと実家のすぐ近所(徒歩5分)。

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