合奏中の雑感、いろいろ
本日「音の輪コンサート」の、結成式以来最初の練習でした。
合奏中に考えた(感じた)こと、いくつか。
チューニングの音一発でそのプレイヤーの技量はほぼ判ってしまう。よく響いた音色で均一なピッチの発音が出来る人というのは、実のところあんまりいない。
音の出だしが高くてだんだん下がっていく人は、アンブシュアの柔軟性に問題があり、逆に最初が低くて後から上がっていくのは、その音を支えきれるだけのエアが最初から立ち上がっていないからだ。
フルート、ホルンなどで、時々sempre突拍子もなく高い人がいるのは、楽器の角度や右手の入れ方など、楽器毎の特殊な原因があるのかな。
大勢の人数でハーモニーをつくるとき、自分の音色をカスませて周りに隠れてピッチの悪さを誤魔化そうとする人が多い。そんなことをしてると余計、全体の響きが曖昧になってハーモニーが作れなくなるのに。
隠れるのが癖になっちゃってるんだね。そういえば自分のアンサンブルを始めた頃、合奏の中にいるそういう人を見つけて叩き直すのにエライ苦労させられたっけなあ。結局のところひとりひとりつまみ出して指摘して直していくしかないんだけど、やり過ぎると雰囲気悪くなるし、手加減が難しい。
ここの楽団には、十数年にわたってご一緒しているようなメンバーの方も多く、1年に一度合奏中で間近にこうやって音を聞かせてもらう訳だけれど、さすが十数年経ってそれなりに成長されたという方もいれば、まあ、変わり映えしねーなー、という方もいらっしゃって(^^;
勿論、たった1年足らずで見ちがえるほどの成長を遂げた方、というのも、いらっしゃいます。
演奏にはその人の全てが表れる。これはその人の上手い下手に関係なく、本当にそう。日常デリカシーに欠いた行動や言動をとる人は、音楽もちゃんと、それなり。
きっと自分自身もそうやって人から判断されているのだろうな、と思うと、怖い。




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