今年も「音の輪」
今日(7日)は、音の輪コンサート2006結成式だった。
今年もまた巡ってきた、18回めのこの季節。
アルフレッド・リード博士逝って最初の演奏会。今回の演奏会は、リード博士の「音楽葬」として開催されることになる。
合奏前のミーティングにて、音の輪団長である青山氏(リード博士の日本でのマネージャーを20年間務めた)より、リード博士最後の来日時(昨年8月)の、音楽と仕事への鬼気迫るまでの執着ぶりについての話を、息を呑みつつ聞く。一同言葉もなし。
後半は初見合奏。
指揮の伊藤透先生は今日は仕事で来れず、代りに東京佼成ウィンドオーケストラ副指揮者の小林恵子さんという若い女性指揮者が、急遽代振りを務めた。難曲の初見合奏の指揮という微妙な立場ながら、手際よい合奏進行と必要最低限かつポイントを押さえた指示出しで、非常にいい感じで練習が進む。
なんでも「音の輪」の第2~5回(1990~93年)にフルートで参加されていたそうだ(当時は中学生とか高校生)。私のことも覚えていてくれて、「全然変わりませんね~」と言われた。
人の、亡くなられて初めて分かる有難み、というものは、確かにある。残念ながら。
もっともっと、リードさんの音楽を、博士の指揮や作品から感じ続けていたかった。
もう叶わぬこととなり果てた今となって、痛切に思う。
生きている間は、何となくまだ「次の機会」というものがあるような気がしちゃって、今という貴重な時間を無為にやり過ごしてしまうんだよね。
そんなものがある保証は実は何もないのに。(誰でも、何事でも。)
悔いのない音楽を。
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今日はお疲れ様でした。去年までと違った練習・本番になるのは間違いないですよね。ホント淋しいです。
投稿: 京青 | 2006.01.08 02:52
そう、なにしろ今回は単なる演奏会ではなく、「アルフレッド・リード音楽葬」を謳っている訳で。
演奏会は何度もあっても、「お葬式」は生涯で一度だけですから。
投稿: Thunder | 2006.01.13 02:18