プロコフィエフと芥川也寸志
東京都交響楽団 第621回定期演奏会(東京文化会館)
芥川也寸志/弦楽のための三楽章
同 /チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート(山崎伸子Vc)
プロコフィエフ/交響曲第6番
指揮:湯浅卓雄
別宮貞雄氏プロデュースの都響1月定期第2夜。1人の日本人作曲家の作品と、作曲者が影響を受けた海外作曲家の作品を並べるという趣向。
毎年の1月定期はこの方式でシリーズ化されるようで、来年は間宮芳生(ミヨー、オネゲル)と小倉朗(バルトーク)、再来年は武満(ベリオ)に三善(デュティユー、ブーレーズ)だそうだ。いかにも別宮さんらしい選択。
演奏は前半の芥川作品が素晴らしかった。都響弦上手いなあ。1曲め「トリプティク」は実は以前、某合奏団で吹奏楽編曲版を吹いたことがあるんだけど、すっかり忘れていた。曲中にヴァイオリンやヴィオラの胴を叩く音というのが指定されていて、それだけのために舞台にギターを3台ほど持ち込んだのを覚えている。
後半はプロコフィエフ。有名な「5番」じゃなくて(芥川の交響曲第1番とプロコの5番って、笑っちゃうくらいそっくりな部分があるのだ)、6番ってところが挑戦的だ。いやーしかし難曲ですね。いつになく傷が多かったけれど、これまたいつにもなく勇猛果敢な演奏で、なんだか都響じゃないみたい。
« 雪の日のリード | トップページ | コバケン・マーラー3番 »
「コンサート(2006年)」カテゴリの記事
- 振るマラソン進行中(2006.12.31)
- 2006、印象に残った演奏会(2006.12.31)
- デプさんの第九(2006.12.27)
- 全日程終了(2006.12.24)
- …(2006.12.20)
「都響」カテゴリの記事
- 【RVW9番を初めて聴く(10月24日)】(2024.11.12)
- 【都響10月、惑星とシェーンベルク(10月7日)】(2024.11.05)
- 【都響9月、山下かなひさん(9月23日)】(2024.10.24)
- 【都響9月、大野さん(9月5日)】(2024.09.19)
- 【都響7月(アラン・ギルバート指揮)】(2024.08.22)
コメント