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2005.12.15

Happy Sax 2005

tirasi559職場を6時に飛び出して、中央会館(いつの間にか「銀座ブロッサム」なんていう名前になっていた)へ。

Toshihisa Ogushi HAPPY SAX CONCERT 2005

ブラボー・サックス!(星出尚志)
バラード(A.リード)
翼をください(村井邦彦/西上和子編)
ポギーとベス(G.ガーシュウィン/冨岡和男編)
オペラ座の怪人(A.L.ウェッバー/成本理香編)
クワイエット・サンセット(真島俊夫)
ボレロ(M.ラヴェル/樽屋雅徳編)
ラテン・フィエスタ(鈴木英史編)
 小串俊寿(Sax)、白石光隆(Pf)、横山達治(ラテンPerc)、ゲスト:冨岡和男(Sax)

小串さんのHappy Saxコンサートに来たのはものすごく久しぶり。自分のサイトで(^^;調べてみたら6年ぶりだった。しかし相変わらず最上級のエンターテインメントではある。白石さんの超絶技巧(あまりにも巧すぎるので逆にピアノの存在を忘れてしまう。それほど巧い)、ダジャレンジャー横山さんの陽気なノリ、豪華作・編曲陣による独創的で雰囲気豊かな音楽、そして何より、最高にHappyで蠱惑的な、小串さんのサックス。

小串さんの音色は、我々クラシックのフィールドのサックス吹きにとって最も模範的なものに近いと私は思う。世の中には、魅力的だけど「真似をすると怪我をする」音というものがあるけれど、小串さんの音の暖かさ、艶やかな透明感、なめら~かなソノリテは、(ヴィブラートが少し昔風なのが好みを分かつかもしれないが)どれをとっても最も高い次元での目標たり得る。
去年(2004年)の「音の輪」で、アルフレッド・リードの『シチリアーナ・ノトールノ』のソロを吹かせていただいた時、小串さんの同曲のCDを毎日のように聴いたものだった。そこに漂う音楽のアトモスフェアの一部でも自分のものにしたかったのだが、それに成功したかどうかは自信がない。…
この雰囲気の中では、ゲストの一見堅そうな冨岡センセも、サックス吹きとしての本性を思わずポロッと出してしまうのが、可笑しい。

中央会館はなにげにサクソフォンの「聖地」だ。
小串さん自身もアナウンス中で触れていた、リード氏が指揮をして小串さんが『バラード』のソロを吹いたジャパン・スーパー・バンドの演奏会、故・阪口新先生の平成元年のリサイタル、キャトルロゾーの結成十周年記念リサイタル(1984年)、そして、結成されたばかりの頃のキャトルロゾーがゲストで出演した、デファイエ・カルテットの来日公演(私が高校2年生の時だ)まで、みんなこの客席で聴いたものだ。
来年のHappy Sax 2006もここらしい。新たな「伝説」を作ってほしい、と願う次第。


帰りは、東銀座の「萬福」で、昭和4年の創業以来変わらぬ味、という中華そばを食す。懐かしき昭和の味でした。

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コメント

ああぁぁ、、ここ数年毎年行ってたのですが、今年はいけなくて非常に悔しい思いをしてます。D.ケンジー氏のも(重なってましたが)行けませんでしたし。。
「小串さんの音色は、我々クラシックのフィールドのサックス吹きにとって最も模範的なものに近いと私は思う」点、私も実は小串氏の音色が理想です。簡単にたどり着けるものではありませんし、ある意味非常に危険ではありますが。。。

早速にどうもです。
冨岡先生が出演なさったこともあってか、客席にはサックス関係者がわんさかいました。ケンジー氏の方には誰が行ったんでしょうかねえ。

面白いことに、楽器屋さんなどで小串さんが選定した楽器を吹かせてもらうと、これが物凄く明るい!音がするんですね。
小串さんのあの音楽性とキャラクターは、人間性の根本まで一貫しているらしい。見上げたものです。

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