【聴いた】ショスタコ1番
東京都交響楽団 第616回定期演奏会(東京文化会館)
武満徹/弦楽のためのレクイエム
モーツァルト/協奏交響曲K364(Vn矢部達哉、Va鈴木学)
ショスタコーヴィチ/交響曲第1番
指揮:ジェイムズ・デプリースト
都響の後期シーズン開幕の11月は、われらが常任指揮者ジェイムズ・デプリーストの月間。
後半のショスタコーヴィチが期待通りの素晴らしさ。出だしはちょっと呼吸が合わないところはあったが、控えめなテンポで精確に進んだ2楽章から先は、3楽章の灼けつくような響きからフィナーレの息を呑む盛り上がりまで、文句なしの仕上がり。「1番」ってこんなにすごい曲だったんだ。内容の凝縮ぶりは後期の長いシンフォニーに負けやしない。こんなものを音楽学校の卒業制作として作ってしまうんだから、まさしく天才だ。
前プロは少々物足りなかったかな。武満作品はデプリーストさんが振るならもっと似合いそうな曲がありそうだし、モーツァルトはオケとソリストに任せて指揮を降りてしまった。矢部さん達のモーツァルトはそれはそれで美しく、楽しかったけれども。
デプリースト氏は今般、アメリカ合衆国の文化勲章にあたるNational Medal of Artsを受賞し、10日がホワイトハウスでの授与式だったそうだ。ということは式を終えてすぐに東京に飛んで、翌11日からの練習に臨んだことになる。指揮者ってタフだなあ。少々お疲れだったのかもしれない。
来年度(2006-2007シーズン)の主催公演ラインナップも発表された。
7年ぶりのエリアフ・インバルの客演が、何といっても楽しみ。R.シュトラウス(アルプス交響曲)とショスタコ11番ですか。
全体に、マーラーと近代フランス物がほとんど見当たらないのが、都響らしからぬところだが。
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