2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト
無料ブログはココログ

« 雲井&栃尾Duo | トップページ | 未知の才能 »

2005.11.02

「やりたい」と「聴きたい」

小さな本番はいろいろあるけれど、大きなコンサートはあらかた終わったこの時期は、来年の演奏活動に向けての大事な仕込みの時間。

来年どんな曲を演奏することになるのか、係わっているあちこちの演奏団体で色々と挙げたり、挙がってきたり、挙げてもらったりしている訳だけど。
しかし皆さん、ホントに、「やりたい曲」、だけしか挙げてこないんですねえ。

自分が「やりたい」曲を挙げるのは、当り前のことに思えるかもしれないが。
私の場合、特に「何をやりたい」、というコダワリは殆ど無いのです。
別に、何をやってもいいんじゃないの、良い曲であれば、と思っている。
だから、やる曲が最初から決まっている演奏依頼なんかがヨソから来たりすると、俄然燃える訳です。演奏家としての純粋に職人的な使命感というやつで。

ただ、どんな曲、というよりも、どんな演奏、どんな演奏会を「聴きたい」か、というコダワリはものすごくある。
だから、私が曲目を決める場合、その楽団、そのコンサート環境で、どんな音楽を聴きたいと思うか、ということが基準になることが多い。

面倒臭い展開は飛ばして一気に結論だが、何を「やりたい」か、という想いばかりが幅を効かせていて、自分が何を「聴きたい」か、という感覚が欠如していることが、一般的なアマチュア演奏団体の選曲、あるいは選曲を含む演奏活動全般における最大の問題ではないか、と思う訳です。
私は年に100回近くのコンサート(しかも殆どプロの演奏家の)を聴く人間だが、何故プロの演奏ばかり聴くのかというと、別に上手いからとか参考になるからという以上に、プロの演奏家のほうが、私自身が聴きたいと思う演奏(あるいは演奏会)を実現してくれていることが多いから、という極めて単純な理由によるのだが。
残念ながら私のような人間は、世のアマチュア演奏家の中では少数派だ。

ぶらあぼ」に載っていた廻由美子さん(ピアニスト)のコラムを、是非読んでみてください。

« 雲井&栃尾Duo | トップページ | 未知の才能 »

音楽随想」カテゴリの記事

コメント

信じられない。いまだに、そうなんですか?…
昔、アマの演奏会は、お友達のいるところに限ってお邪魔していたことを思い出しました。ポリシーだったんです。お友達が舞台で輝いているのを見るのは、それだけでとてもうれしい。だけど、もしそれなしで、時間とお金を割いて行くのに、腹が立ったり眠たくなったりしたら、つらいから…(笑)<相変わらず生意気なこと書いてますね。
某楽団でプログラミング担当になった時、1曲ごとにテンポやテイストを変えて緩急をつけて、と言ったら、周囲に驚かれて、そのことに私はショックを受けました。
もし私がお客さんだったら、同じテイスト・テンポの曲が続いたら、確実に寝ます。もし私が演奏者だったら、お客さんに寝られたら寂しいし、演奏する意味がない。コミュニケートできないから。

だから私、カラオケがちょっと苦手なのかもしれません。発散するのが悪いとは言わないけど、時と場所を選ぶと思います。

御意。
お客さんに喜ばれる曲を演奏したいと常日頃より思っています。ただ今は選曲に関わるポジションにいないので実行はできませんが。
吹奏楽をやっている頃は、コンクールでは絶対にやらない名曲と呼ばれる曲を提案したものです。ワーグナーの葬送音楽は劇渋で今でも心に残る音楽です。しかしお客さんが望むような曲は演奏できない場合が多い。アマでできる範囲で可能な限りという但し書きがつくでしょうか。

…というようなことを日頃考えて実行していると、「マニア」、「ヲタク」という声が降って来かねないのが不本意ながら現実だったりします。
何が不本意って、こちらとしては、広く色々な音楽を聴いて、その中から自分が聴きたいと思えるようなものを選んで取り揃えて、という、当り前のバランス感覚を効かせているだけで、(多少好みが偏っているかもしれないけれど)マニアックな方向とは対極のようなつもりなのですがねえ。
もしかしたら私は、ヒトが選んできた曲目にケチばかり付ける、煙ったい奴と思われているのかもしれません。…

ひよこのさんのその某楽団と割と近い団体で、昔少しの期間選曲スタッフをしていたことがあって、そこではやはり「マニア」の呼び声を欲しいままにしていたのですが(^^;。
演奏会終了後、滅多なことでは人を誉めないそこの指揮者の先生に
「ああいう曲を選んでくれて本当に良かった、有難う」
と礼を言われたことがありました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74078/6835403

この記事へのトラックバック一覧です: 「やりたい」と「聴きたい」:

« 雲井&栃尾Duo | トップページ | 未知の才能 »