「エニグマ」再発見
東京都交響楽団 第615回定期演奏会(サントリーホール)
ウォルトン/行進曲「宝玉と王の杖」
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲(Vn:神尾真由子)
エルガー/エニグマ変奏曲
指揮:小泉和裕
今季(2005年前半)最後の定期。
期待どおりの、なかなか良い演奏だった。ウォルトンがすっきりと(ある意味想定範囲内で)仕上がっていたのはともかく、聴く前は小泉さんのイメージとちょっと結びつきにくかった「エニグマ」が、たいへん模範的に鳴っていたのが印象的。イギリス人の演奏とは微妙に流儀が違うけれど、オーケストラのあるべきサウンドとしては実に見事なものだ。思わず楽譜を見直したくなるような新鮮な発見も多い。第7変奏のトロンボーンを完全にレガートで吹いていたり(スコアを見ると確かにスラーが書いてある)、第13変奏のティンパニのppのロールを素手で叩いて非常にいい雰囲気出してたり(スコアにはスネアドラムのスティックで叩く指示があるのだが、静かな部分なので打撃音が目立ちすぎて不自然に聞こえる場合が多いのだ)。
真由子ちゃんは8月のベルク以来か。とってもひたむきなソロで応援したくなるんだけど、まだ若いのにちょっと仕事させられ過ぎ、みたいなところもある。
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