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2005.10.04

Saxophone新譜2題

ここ最近、クラシカル・サクソフォンの注目すべき新譜CDが、立て続けに発売されている。
とりあえず2点、ご紹介。

雲井雅人サックス四重奏団/チェンバー・シンフォニー(Cafua)

cd060

先日の演奏会場で買って、終演後にサインを頂いてきたCD。

タイトルとなっているスティラー「チェンバー・シンフォニー」は、たしか前々回のリサイタルで初めて聴いて、あまりの物凄さに唖然とした曲なのだが、こうしてCDにパッケージされてみると少々常識的に聞こえなくもない。それでも、大変な曲だということはよく分かる(終楽章の、演奏時間8分に及ぶまさに火砕流のような怒濤のプレスト!)。
逆に、生で聴いた時には「やっぱり難しいな~」と思ったモーツァルト(教会ソナタ)が、CDだと理想的なバランスとイントネーションで聞こえてくるのだから、録音というのは面白い。こういう演奏を聴くと、オレもモーツァルトを一度「ちゃんと」やってみたいな、と思えてくる。(実はK136のディヴェルティメントのSax四重奏譜を入手済なのだが、演奏機会、メンバーの両方が確定せず出来ずにいる)
ケックレーの作品は、楽しい曲だ。時々アルフレッド・リードみたいな和声が聞こえてくるのが、なんだか嬉しくなってしまう。

もうひとつ。

栃尾克樹/アルペジョーネ・ソナタ(マイスター・ミュージック)

cd061

待望久しい、東京佼成ウィンドオーケストラ・バリトンサックス奏者、栃尾克樹氏の、バリトンサックスによるソロアルバム。
掛け値なしに素晴らしいアルバムだ。バリトンサックスの音というのは(特に高音域で)独特のテンションがあって、世のソロバリトン吹きの皆さんはその音色をうまくあれこれと使って勝負する方が多いのだけれど、栃尾さんはそれよりも、音と音とがなめらかに繋がった統一のとれたソノリテ、という王道で音楽に挑んでいる。結果、少々地味に聞こえなくもないが、いつまで聴いていても全く飽きることがない、満ち足りた時間が流れていく。シューベルトやシューマンなどという、(現代人にとってはある意味)浮世離れした世界というのは、そうでなくては今更存在価値はない。
思い出してみたら、一昨年秋に聴いた(ほぼこのCD所収の曲目による)栃尾さんのソロリサイタルというのは、その年に聴いた80数回のコンサートの中でも、1、2を争う素晴らしさだった。

野平さんのピアノ(「伴奏」、という言い方は絶対にするな、と、今夏の講習会で斎藤先生に諭されたことを思い出した)も、まさに驚嘆に値する。今日の日本で考え得る、およそ最も「完璧な音楽家」だろうと思う。

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