フランス組曲、新世界より
熊本から帰ってから(その前からだけど)、本業関係がむやみに忙しく、メール読んだりWebをさまよったりする時間帯が午前2時過ぎくらいになってしまい、ネット関連が何かとお留守になってしまっている。今日はこれでも早いほう。
Sheet music Plusに注文していた、ミヨーのフランス組曲のスコアが届いた。
$10とのことだったので、同志を募って3冊注文したら1冊あたり$8.5に値引きとなり、送料が$13.95かかったものの(1冊注文だと$7.99)、合わせて$39.45と、1冊1500円もせずに済んだ。
どんなのが届くのかと思っていたら、見てのとおり大判サイズの、フルセット版に入っているのと同じコンダクターズ・スコアだ。
吹奏楽の曲でも何でも、大抵はこうやってスコアでもパート譜でもバラで入手することができるようで、さすがアメリカというか。1000円や1500円でこうやって気軽にフルスコアが買えるんだったら、別にわざわざコピーなんかせずに誰だって買うよなあ。日本では考えられない。
というか、(楽譜が)売られていないからコピーに走るのか、違法コピーが氾濫するから楽譜が発売されなくなるのか、これらはタマゴとニワトリの関係だ。はっきりしていることは、昔の、物のなかった時代の日本の「とりあえず何でもコピー」、というメンタリティを、いい加減捨てなきゃいけない、ということだろう。
久々に新着CDご紹介。
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」、序曲「謝肉祭」、スケルツォ・カプリチオーソ
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団(東芝EMI)
東芝EMIから発売されている1枚1300円の廉価盤シリーズの、本日(8月24日)発売分の1枚。
この7月惜しくも亡くなったジュリーニの、若き日の(1961年)録音であります。
ジュリーニというと、遅いテンポで悠然と歌い上げる巨匠、というイメージがあるけれど、これは全然違う。カラヤンの指揮、と言っても納得してしまうほど、颯爽としていてカッコいい。しかし強引なところや不自然な流れは一切なく、造形は非常に端正でありながら、その中には熱い「歌」が満ちている。
…要するに、ちょっと聴きには「普通の演奏」、と片付けられてしまいそうなものだけど、このような演奏を実現することのいかに難しいかを知る心ある人は、是非聴いてみてほしい。
「新世界より」の録音を聴いて感動したなんて、それこそ何十年ぶりだろうか、というところ。
カップリングも素晴らしいです。謝肉祭序曲なんて、吹奏楽に編曲したって聴き映えがするだろうし、もっともっと演奏されてもおかしくないと思うんだが、あまり聴かないよなあ(生では一度も聴いたことがない)。
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