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2005年7月

2005.07.31

伴奏合わせ

2日続けてコンサートを聴いた余韻に浸る間もなく、今度は自分が「音楽」を提供する側に回る訳で。
埼玉県の鶴ヶ島というところまで、伴奏合わせに行ってきました。
サイタマは聞きしにまさる暑さだった。東京より2~3℃は高そうな。
いつもピアノを弾いてもらっているマダムの新築のご自宅に、初めてお邪魔する。

8畳の防音室の真ん中に、アトラスのグランドピアノ。

pianist

だから何なんですか、的写真(^^;

バロックは大変っす。
誤魔化しようが無いんだよね。と言いながら本番となれば結局誤魔化しちゃうんだけど。

本番は8月8日です。
いつの間にかあと1週間ちょっとになっている。
やれやれ、どうなることやら。

2005.07.30

真夏の第九

tirasi542東京都交響楽団 創立40周年記念演奏会【第2日】(サントリーホール)

ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付」
 指揮:小泉和裕
 佐々木典子(Sp)、寺谷千枝子(Ms)、吉田浩之(Ten)、河野克典(Br)
 晋友会合唱団

今日も行ってきた。
朝早く起きて、週末恒例の藤野への父の見舞の後駆けつけたので、眠くてしょうがない。

この季節に「第九」を聴くというのは不思議な気分。
小泉さんの指揮、さすがに、オーケストラをまとめる手腕に関しては見事なものがある。破綻のない、模範的な演奏。速いところはスポーティに速く、遅い楽章は一転してロマンティックに歌い上げる、流線型の音楽。カラヤンの演奏みたいだ。
私が小さい頃から聴き慣れた「第九」は、カラヤン=ウィーン・フィルの古いLP(なぜか家にあった、1947年録音の疑似ステレオ盤)だったので、こういう演奏には思いっきり親近感を覚える。なぜ最近の指揮者はこういう演奏をしないのかな。なんだかまるで、こういう風にはしちゃいけない、と思い込んでるみたいな。
終演後のサントリーホールは、ひときわ大きな喝采に包まれた。
会場では、意外な顔見知りにも何人か逢ったり。

終演後に謝恩パーティがあった筈なのだが、私は今夜は家族の誕生日パーティのため出席しなかった。
10年に一度だから、出てみたかった気もするけど。
思い出せば、10年前の30周年記念演奏会も、今は亡きペーター・マークの指揮で「第九」だったな。

depreist

会場を出たところで、昨日の主役マエストロ・デプリーストに遭遇。

都響40周年・第一夜

東京都交響楽団 創立40周年記念演奏会【第1日】(サントリーホール)

ヴェルディ/レクィエム
 指揮:ジェイムズ・デプリースト
 中村智子(Sp)、竹本節子(Ms)、市原多朗(Ten)、福島明也(Br)
 二期会合唱団

明日は早いので、簡潔に。

素敵な演奏だった。久々登場の矢部達哉コンマス率いる弦軍団の精妙な音色に、「ディエス・イレ」で大暴れする金管部隊の、重さや鈍さを排除した都響ならではのソノリテ。先日のマーラー5番の時も思ったけど、都響の金管はやっぱウマイわ。発音にストレスがないというか。
合唱はさすがプロならではのすごい迫力と安定感。ざっと数えたところ90人程(二期会コーラスとしてはかなり大編成)だったが、アマチュアコーラス300人分くらいの音量か。
ソリストは、市原さんと竹本さんがブラヴォーでした。

デプリーストの指揮ぶりは、特に弱音部分の(この曲、ちょっと聴きには派手な部分が印象的だけど、よくよく聴いてみると8割以上は静かな音楽だ)まるで日常の中にある祈りの感情のような、素朴でピュアな音楽の運びが印象的だった。
明日も楽しみ。

2005.07.28

ヴェルディのレクイエム

明日のコンサート(都響40周年記念演奏会)の予習で、ヴェルディのレクィエムを聴いている。

cd048

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィル、ウィーン楽友協会合唱団
ミレッラ・フレーニ(Sp)、クリスタ・ルートヴィヒ(Alt)、カルロ・コッスッタ(Ten)、ニコライ・ギャウロフ(Bs)

十数年前に買ったCDだけど、まともに鳴らすのは3回めか4回め位じゃないかと。
普段フランス系のレクイエムばかり聴いているせいか、全曲(CD2枚組80分)の半分近くを占める「ディエス・イレ」の騒ぎっぷりがとっても違和感があるのだった。これじゃ死んだ人も起きちゃうよ。あ、最後の審判だから、起きていいのか。
明日は司祭ジェイムズ・デプリーストの指揮なので、きっとこんな違和感を重苦しさを超えて、シンプルに解き放った音楽を聴かせてくれるのではないかと期待している。


マエストロ・デプリーストといえば、こんな企画があるらしい。
http://www.tmso.or.jp/marines.html
野球とクラシック音楽とのコラボレーションなんて、考えてみればありそうだけど、なかなか思いつけない企画だと思う。
千葉マリンスタジアムは、ドーム球場じゃないところがまた良いじゃないですか。
ドームになる前の西武球場の、あのひろびろとした解放感が好きだった。野球をしに行ったことはないが、大学生の頃はイベント等の演奏でよく所沢に行ったものです。
もうちょっと仕事に余裕があったら、サックス持って美浜に駆けつけたいところなんだけど。

ちなみに、このイベントの仕掛人の方のブログは、こちら。(山尾敦史氏情報による)
都響はここ最近、デプリースト氏の「徹子の部屋」出演や「のだめカンタービレ」への実名登場等、マーケティング&広報的に目を見はるようなトピックが続いているけれど、裏ではこういう方の活躍もあったのですね。

2005.07.25

ねむい

地震の次は、台風ですか。

月曜日。さすがに朝9時から夜8時過ぎまで楽器吹いた翌日の週明けは、ねむい。
最近、Blogもあまり書かずに何やってたかというと、「グリーンスリーヴズ幻想曲」の編曲をしていました。得意の手書き。
清書に使っていた、ぺんてるのカリグラフィペン(使い捨て200円)が、どうやら販売中止になってしまったようで、困っている。(町の楽譜屋さんで売っている安い「写譜ペン」は、使い物にならない。)とりあえず今回は鉛筆で書いたけれど、やはり覚悟を決めてコンピュータを導入しないとダメか…?
やっと終わって昨日の合奏で音出しまで持ち込んで、ホッとしたところだけど、今度はしばらく本業の方が忙しそうです。


Sheet Music Plusに注文していた、ミヨー「世界の創造」のスコア(Max Eschig)が届いた。
送料込み$40.94。

creation_du_monde

噂は本当だった…
アルトサクソフォンとは、ヴィオラのことだったらしい。
(確かにフランス語ではヴィオラはAltoというが。)

2005.07.23

マーラー5番、地震付き

tirasi541モーツァルト/フルート協奏曲第1番(Fl:高木綾子)
マーラー/交響曲第5番
 若杉弘指揮 東京都交響楽団

会場の所沢ミューズホールといえば、須川さんのクレストンのコンチェルトと「シェエラザード」を聴いた(ライブCDにもなっている)東京佼成woの演奏会がすごく印象に残っているんだけど、もう10年以上も前なんですね。
今日は都響得意のマーラー、かつ私自身は一度も生で聴く機会のなかった若杉のマーラーということで、少々遠いが足を伸ばしてみた。

ys-11最寄り駅の航空公園(西武新宿線)駅前には、YS-11の実物が。
昔見た、羽田空港に発着していたYS-11は、周りの大型ジェット機たちの間では圧倒的にかわいらしかったけれど、近くで見ると意外と大きい。

開演。1曲めは高木綾子のモーツァルト。オケは弦が8-6-4-4-2という小編成。なかなかよございました。つうか、高木さんって結構素晴らしいプレイヤーだったのね、と初めて知った。日本コロムビア専属の美人演奏家ということで、今までまともに聴く気が起こらなかったのだが、この人は本物の「音楽家」だ。
プロフィールをよくよく読んでみたら、管打楽器コンクール第1位、日本音楽コンクール第1位なんて、並の演奏家のキャリアではない。己の不明を恥じました。
「美人」かどうかはまあ、人それぞれの好みもあろうと思うが、ワタシ個人としてはこういう顔の女の人はちょいと苦手。でも笑った顔はかわいいです。

休憩後のマーラー5番。冒頭、首席奏者高橋敦氏のトランペットが見事に決まり、一気にマーラーの世界に引き込まれる。そう、こうでなくちゃ!
都響のマーラーは、過去10年間でインバルとベルティーニによる交響曲全曲サイクルを二度も聴いているけれど、改めて聴くとやはり、こなれ方というか、響きの作り方への確信のようなものが格別だ。
スコアに指示されている「木管のベルアップ」なんかも、ここまでやってくれるオケはなかなかないだろうと思う。視覚的にも、見物だった。
今日は、若杉さんの説明過多でテンポがいまいち安定しない振り方が少々気になったけれど(^^;、遠くまで聴きに来た価値はあった。

第4楽章、美しいアダージェットの真っ最中、かなり大きな地震(震度4~5だったらしい)。演奏は特に中断することなく続行。
フィナーレ(第5楽章)で何か緊張感が途切れたような気がしたのは、地震のせいかそれとも別の要因か。

終演後、西武新宿線で高田馬場に戻ると、JR全線運転stopとの掲示。ありゃりゃ。西武線は何事も無かったように動いているというのに。
地下鉄も止まっているようなので、そのまま新宿に出て、タワレコで少々時間を潰すも(収穫は無し)、運転再開の気配もないので、かろうじて動いていた都営大江戸線経由で帰宅。演奏会が終わったのは5時なのに、家に帰り着いたのは9時半でした。
JR、復旧に時間かかり過ぎ。根性足りねーぞ。

2005.07.20

デザンクロのレクイエム

アルフレッド・デザンクロ(1912-1971)。そう、このブログを読まれているほどの方ならとうにご存じの、あのデザンクロです。

cd047

デザンクロ/レクイエム、モテット集(Hortus/009)
 Joel Suhubiette指揮 Les Elements室内合唱団、Frederic Desenclos(Org)

このCD、私は6~7年前の初出時にたまたま運良く入手することが出来て、爾来ひそかに愛聴していたのだが、そのとき以後今日に至るまで店先等で見かけたことは絶えて無く、ほとんど幻のCDという感じだったところ、どうやら最近やっと再び入荷したようで、時々見かけるようになったので、この機会にあらためてご紹介しようという次第。

「レクイエム」は、フォーレ、ロパルツ、デュリュフレ等の伝統に連なる、「ディエス・イレ(怒りの日)」を欠いた静謐なレクィエム。
オルガンのみのシンプルな伴奏による、この世ならぬ静けさと美しさに満ちている。
「レクイエム」の後に収録されている、サルヴェ・レジナ、オ・サルタリス、アヴェ・マリア、サンクトゥスといった1曲長くても4分くらいの小品たちは、ある意味「レクイエム」よりもっと美しい。日本でもよく歌われるプーランクのモテットよりもっと繊細でひそやかで、同じくらい感動的だ。
私は合唱にはそれほど詳しい訳ではないけれど、演奏もたいへん見事なものだと思う。オルガンを弾いているフレデリック・デザンクロ(1961-)という人は、作曲者のご親族だろうか?(解説には特に書かれていない)

フォーレやデュリュフレのレクイエムが好きな方なら、ハマること疑いない。
そういえば、デザンクロのサクソフォン四重奏曲って、(第1楽章を演奏する時にとくに感じるのだが)フォーレのピアノ四重奏曲第1番の遠いエコーが聞こえるような気がする。

2005.07.18

休みの日はこんな感じ

久しぶりにまともに家にいた休日。

懸案だった本家サイト関係の作業を少し。「オーケストラの中のサクソフォン」に、アンリ・トマジ(1901-1971)の作品を大量追加。アンリ・トマジ協会のサイトに詳細な作品表があって、サクソフォンを含む曲がたくさん見つかるというご教示を読者の方から頂き、見に行ったところたしかにそのとおりで、是非ご紹介しなければと思っていたのだが、なかなか自分のサイトに反映させる時間がなかったのだ。
各曲のタイトルの日本語訳については、ぷ~れんさんのサイトが参考になります。

それにしても、これだけたくさんの作品が挙がっているのに、生でも録音でも聴いたことがある曲がひとつもないというのは悲しい。
そもそも、コンチェルト以外のトマジの純粋な管弦楽曲で、今まで生で聴いたといったら、フルネの指揮で「第3世界の交響曲」と「典礼風ファンファーレ」くらいしかない(去年のMOSで「芸者遊び」をやっていたが、あれは室内楽曲に分類されるだろう)。
この先フルネが引退してしまったら、いったい誰が演奏してくれるのだろうか。

それと、Naxosの日本作曲家選輯最新作である、深井史郎作品集。

cd046

この中の「ジャワの唄声」にサクソフォンが使われていて、しっかりソロも聞こえる。
このCDにも所収の「パロディ的な4楽章」の第4楽章「ルーセル」を、その昔の吹奏楽コンクール全国大会で聴いたこともあったな。秋田南高校の演奏で、かの天野正道の編曲だった。

発表会(8月8日)の宣伝もやっと開始。
私の吹く曲は、本家掲示板に書いたように、マルセル・ミュール編曲によるルクレールの「アダージョ、アルマンドとジーグ」。久々の純粋バロック。
ファブリス・モレティのCDや雲井さんの「アルペジョーネ・ソナタ」を聴いて以来、サックス吹きたるもの、こういう純粋クラシックやバロックの世界を遠ざけていてはやっぱりいけない、と思うようになっていたので、この選曲になった。
ただし、バッハやヘンデルではなくフランス人のルクレール、ってところが、一応私のアイデンティティ、ってことで。

sheet_leclair
楽譜の一部分

こんな感じの曲なんだけど、いやはや、大変なことになっている。こんなに音符の数が多い曲は吹いたことがない。
音符の数も多く跳躍も多く、休みが全然ない上にフレーズも長いので、さらっていても最後まで集中力が持たない上に腱鞘炎にもなりそうだ(泣)。クローゼの日々のエチュードを数曲ぶっ通しで吹くみたいな。いや、もっと酷いかも。
まあ、分不相応な曲を選んで泣きを見るアマチュアプレイヤー、なんてのはこれまでも掃いて捨てるほど居た訳で(^^;、今更ぼやいても仕方ないです。

2005.07.15

都響会員券ゲット

昼休みに都響ガイドに電話して、本日発売の都響2005後期シーズン会員券(Aシリーズ・東京文化会館)を無事購入。
これで12月21日のジャン・フルネ引退コンサートに行ける。
さて、次なる目標は来週22日の1回券発売です。(12月20日サントリーホール、も取るつもり)

普通、オーケストラの定期会員券というのは、半年なり1年のシーズンを通して同じ席になるものだけれど、私がいつも買っているのは「メイト会員券」といって、席は毎回不定(当日受付で呈示される席の中から先着順で選ぶ)ながらお値段が格安(後期はコンサート5回で11500円)、というもの。
コンサートのたびに違う席、というのもそれはそれで面白くて、かれこれ15年くらい続けている。
おかげでサントリーホールと東京文化会館に関しては、どこの席がどういう傾向の音、という実地データをほぼ完璧に揃えています(^o^)

オーケストラの定期会員になるメリットというと、毎月必ず聴くコンサートがあって生活にメリハリがつくとか色々あるけれど、やはり、自分の知らない曲、自分からすすんでは聴かないような曲も、いわば「無理やりに」聴くことになる訳で、思いもかけぬような面白い曲や美しい曲を知ることが出来て見聞が広がる、というのが一番大きなものだと思う。
また、プロの演奏家のプレイを日常的に見聞きするということが、楽器吹きの端くれとしていかに自分自身の栄養になっているか、ということも、量り知れない。

東京には8つのプロオーケストラがあって、それぞれが独立した個性を持ち、趣向を凝らした演目、指揮者、ソリストによるコンサートを開いている。演奏レベルの上でも決定的な差などほとんど無い、と言っていい。これが20~30年前だったら、なんといっても一番うまいのはN響で次は○○○響で…などというステレオタイプな考え方もあったかもしれないが、いまやそういう発想は完全に過去のものになった、と思う。
そりゃ、たまに欧米の一流オケを生で聴くと、やっぱり上手いな、とは率直に思う。だけれども、「それに比べて日本のオケは…」と言ってしまうのは、世界には「日本」と「外国」という2つの国しかないかのような、狭い了見の考え方なのではないだろうか。

皆さんもオーケストラの定期会員になってみませんか。面白いよ。

2005.07.10

モーツァルト・オーケストラ静岡

モーツァルト・オーケストラ静岡 2005演奏会(静岡県コンベンションアーツセンター・グランシップ 大ホール「海」)

モーツァルト/交響曲第31番「パリ」
デュティユー/Sur le meme accord(同じ和音の上に)-ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲(日本初演)
ラヴェル/幻想曲~ヴァイオリンと管弦楽のための(VnとPfのためのソナタ・中原朋哉編)
ラドミロー/交響組曲「ラ・ブリエール」(日本初演)
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
 ヴァイオリン:オリヴィエ・シャルリエ
 指揮:中原朋哉

という訳で、○サーチの本番ひとつ蹴飛ばして、静岡に行って帰ってきました。すいません。

なかなか素晴らしい演奏会だったんじゃないでしょうか。
デュティユーの新作の日本初演をアマオケ(実はプロ奏者も結構入っていそうだが)がやってしまおうという、その心意気というかチャレンジがそもそも素晴らしい。演奏もその責に充分足るものだったと思う。
正直、最初のモーツァルトを聴いたところでは、わぁー、モーツァルトって難しいのね、というところもあったけれど(^^;、舞台にシャルリエが登場して2曲めのデュティユーが始まった瞬間から、一気に核心を衝いた音が出てきて、ちょっとびっくり。
この曲は予習をしていないので(CDもたしかまだ1種類しか出ていないはず)、詳しくは判らないのだが、演奏者にすれば「会心の出来」、だったのではないかと想像する。

それにしても、オリヴィエ・シャルリエ、すごいです。
ラヴェルは一昨年の初演でも別のソリストで聴いているけど(今回は改訂版との由)、はっきり言って「格が違う」。
技巧が素晴らしいのは勿論だけど、フレージングの牽引力というのか、フレーズの持続の強靱さが並外れている。
ここまでの強靱さを備えたソリストは、世界中探しても数人しかいないのではないかと思う。

「ラ・ブリエール」も、美しい曲だった。
演奏は、最初おやっという感じだったが、尻上がりに良くなった。
和声や雰囲気的にはフォーレぽい系統ながら、ケルト風味というのか、イギリス民謡調もあるので、ディーリアスとかヴォーン=ウィリアムズが好きな人も気に入るんじゃないかと思う。

さて、今日撮った携帯写真いくつか。

050710a

会場のグランシップが直結しているJR東静岡駅のコンコース。
…無駄に広い(^^;。しかも、人が全然いない。

050710b

会場のグランシップ。
これだと大きさがよく分からないが、正面はともかく、奥行きが相当ある。東京国際フォーラムみたいだ。

050710c

で、ホール内。
で、でかい。(キャパ4600だそうだ)
…これは、チケットの売れ行きが悪いんじゃなくて、会場がでか過ぎるんだと思うぞ。
7~800席のホールだったら、結構満席な感じかもしれない、という客入り。

050710d

終演後のサイン会にて、中原氏とシャルリエ氏。
シャルリエさん、写真より若く見えるかも。アンチャン、って雰囲気。
なんか知らん始終上機嫌で、私もCD(Arte Novaのデュティユー集成3枚組。シャルリエが『夢の木』を弾いている)をロビーで買って並んだのだが、シャルリエの写真がどこにあるか分からなくてブックレットを何回もめくっていたら「ハハハ、ここにいるよ、ここ!」という調子(英語)。

静岡に移動中

普通列車グリーン車でのんびり旅をしてます。
早川−根府川近辺の海側の風景が大好きです。この景色は新幹線では味わえません。
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期待!MOS【期間限定トップ掲示】

(7月10日まで限定で、未来の日付設定によってトップ掲示させていました)

モーツァルト・オーケストラ静岡の演奏会が近づいてきて、楽しみにしているところなんだけど、チケットの売れ行きに関してはかなり苦戦しているという話を聞いた。

マニアックな内容の演奏会、と思う人もいるかもしれないけど、私は決してそうは思わない(それを言ったら、クラシックの音楽会なんてのは程度の大小はあれ皆「マニアック」だ)。
あまり聴かれない、しかしもっと聴かれて然るべき音楽、都会の華やかさや軽薄さに敢えて背を向けて作られたような音楽を、それにふさわしいあり方と環境で提供しようというだけの事なのだから、東京からでもどんどん足を運んで欲しいし、それだけの価値は充分にあると思う。
是非たくさんのお客さんが入ってほしいものです。(2005/6/8up)

2005.07.09

ジェラール・プーレ

tirasi540ジェラール・プーレ ヴァイオリン演奏会(Hakuju Hall)

ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」
クライスラー/ウィーン風小行進曲、羊飼いのマドリガル、シンコペーション、ボッケリーニの様式によるアレグレット、ロマンティックな子守歌、道化役者、ジプシー綺想曲
ショーソン/ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏のためのコンセール
 ジェラール・プーレ(Vn)、川島余理(Pf)
 エレオノーレ弦楽四重奏団(岡山潔、服部芳子、川崎和憲、北本秀樹)

素晴らしい音楽会だった。
音が耳障りだったり、奏法とか理屈先行の多い世間にありがちなヴァイオリンとは全く違う。ある意味(クラシックの)サクソフォンのようになめらかで、ストレスのない音色、それでいて言うべきことはばしっと言い、表現されるすべてが核心を衝いていて「ぶれ」がない。
ジェラール・プーレ。伝説のヴァイオリニスト&指揮者(ドビュッシーのヴァイオリンソナタを晩年の作曲者自身のピアノで初演した)ガストン・プーレの子息で、元パリ音楽院教授。フランス・ヴァイオリン界の大御所の一人である。毎年春の京都フランス音楽アカデミーの演奏会で何度か聴く機会があって感心し、数枚のCDを入手して愛聴していたところだ。
最近東京で聴ける機会が増えたと思ったら、この4月から東京芸大の客員教授に就任したらしい。

譜面台を横向きに、ほぼピアノと並ぶように置き、ほとんどピアニストと同じ方向を向いて弾いた。ピアニストの斜め後ろから頻繁に大きなアクションで合図を出す様子は、まるでピアニストにレッスンを付けているかのようだ。
当初2曲めはファリャの「6つのスペイン民謡」が予告されていたのだが、クライスラーに変更になった。そしてこのクライスラーが最高の聴き物だった。これこそが音楽だ、と言わんばかりの確信、と同時に、前世紀の巨匠たちの、あのつまらない欲得を超越した雰囲気をも併せ持っている。
サックス吹き的には、阪やん(故・阪口新氏)以来久々に説得力あるクライスラーを聴いた、という感じ。(但し、晩年の阪やんのようなテクニックの衰えはない。)
プログラムの記載によると、最近クライスラー名曲集のCDを録音したらしい。発売されたら是非聴いてみたいものだ。

…そんなこんな。
「心が洗われるような、」とはこういう感覚を言うのか、という2時間余を過ごした。

そして、明日はオリヴィエ・シャルリエですか。
素晴らしい週末であることよ。
雨が止んでくれるといいんだけど。

2005.07.08

最も大切なこと

昨日の続き、というか、ヘムケ繋がりのお話。

フレデリック・ヘムケは、日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門の審査員として、1987年の秋にも来日している。
(その時のコンクールの第1位は、当時国立音楽大学4年生だった田中靖人氏である)

来日に際して、水道橋の(今は壊されてマンションになってしまった)尚美学園アビラックセンターで開かれた、公開マスタークラスを聴きに行った。
田中氏や若き日の彦坂眞一郎氏を含む5人の受講生を立て続けにレッスンしたあとの(通訳は今は亡き大室勇一先生だった)、最後の締めの言葉を、今でも覚えている。

「…最も大切なことは、指が速く動くとか音符をたくさん吹けるとかそういうことではなく、自分が誰であるのかがわかるような演奏をするということです」

ヘムケがこの日、何の曲について誰に何を言ったか、なんて、もはやすっかり忘れてしまったけれど、この言葉だけは、「解釈」抜きに記憶の中にすっと入り込んでいった。
その後、今に至るまで、折々にふとこの言葉が浮かび上がってくることがある。そのときどき、ところどころの思いや考えとともに。
あれから18年も経ってしまった。

…この話は、3年ほど前、とある掲示板に書き込んで、そこの常連さん達の間に静かな反響を呼んだことがあった。
その掲示板は今はもう閉鎖されて見ることができないので、改めてここに記しておこうと思う。

2005.07.07

「アルルの女」を聴く~マルティノン

しかし、7月7日は晴れませんなあ。

さて、6/17の同名タイトルのエントリの続編です。
気が向けば連載になるかも。

cd045

ジャン・マルティノン指揮 シカゴ交響楽団(BMG)

数年前に、マルティノン=シカゴ響の名演集という形で、2枚組で出たもの。他にラヴェル(ダフニスとクロエ第2組曲、スペイン狂詩曲ほか)、ルーセル(バッカスとアリアーヌ第2組曲)など所収。
現在ではタワーレコードオリジナル企画で、「アルルの女」と、同じくビゼーの交響曲第1番のみ1枚で発売されている。

実は私にとっては、LPレコードの頃から親しんだ演奏。A面に第1組曲、B面に第2組曲のみ(合わせて30数分)という余裕あるカッティングだった。
フランスのオーケストラとは一聴して違う重心の低いサウンドだが、オーケストラ全体のサウンドがピラミッド状に確立されていて、非常にゴージャスな響きがする。かなりに説明的なテンポの変化が多いけれど、それが不自然という訳ではなく、ある意味とても模範的な演奏となっているような気がするのは「刷り込み」のせいかな。
岩城宏之氏は著書の中で、マルティノンの演奏を「外国人にわかりやすいフランス音楽」と、ちょっと揶揄気味に書いていたが、こういうことなのかなと思う。
木管のソロとかは、やっぱり多少合奏が粗っぽくともフランスのオーケストラで聴きたい、というのはあるけれど。
最後の「ファランドール」では、シカゴ響パワーが炸裂してます。

シカゴ交響楽団の古い「アルル」の録音には、サクソフォンのパートをフレデリック・ヘムケ(1935~、アメリカSax界を代表する巨匠のひとり。ノースウェスタン大学教授。マルセル・ミュールのアメリカ人一番弟子)が吹いているものがある、という話を聞いているが、このCDはどうなんでしょう。フランス的な音とはちょっと違うけれど、艶やかで独特にエモーショナルな、なかなかいいサックスの音を聞かせているが。
正直なところ、私はヘムケの演奏をブラインドで判断できるほど聴き込んでいないので、なんとも判断がつかない。CDはNew World Recordから出ているバリバリ現代物のコンチェルトを聴いたことがあるだけだし、幾つかあるというLPレコードは未だ聴く機会に恵まれない。1988年、川崎で開かれたワールド・サクソフォンコングレスのため来日し、東京都交響楽団と共演しているのだが、なんとそれはヤマハのウィンドシンセWX-7のためのコンチェルトだった(途中のカデンツァのみ生サックスのために書かれていた)。
もう少し探求の余地があるだろう。

なお、10年くらい前にシカゴ響が来日し、ショルティの指揮で「展覧会の絵」をやった時は、サックスはバスクラ奏者か誰かが持ち替えていたように記憶している。

2005.07.06

東京消防庁本庁ビルの高さは119m

だそうだ(トリビアの泉より)。
どうやら、偶然、らしいのだが。

世の中にはまるで意図したかのような偶然というのがあるもので、CLASSICAの飯尾さんのブログで紹介されていた、ジョン・ケージ「4分33秒」絶対零度説、というのもそうだろう。
有名な話らしいのだが、私は全然知らなかった。へぇーへぇーー、てなもんで。

2005.07.05

すいません、エチュードはやってません

先日、8月の阿蘇の講習会(6/14のエントリー参照)の件で、事務局の方から連絡をいただいた。
この講習会は、サクソフォンの指導者向けの講習ということで、フェルリングの48の練習曲(音大でサックスを専攻する者なら必ず学ぶ必須エチュード)を題材にレクチャーが行われるのだが、その際のモデル演奏を何曲かお願いできないか、との内容。
かなり焦った。

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2005.07.02

デファイエの映像

行きつけ?のCD屋さんのバーゲンコーナーのワゴン中に、カラヤン=ベルリン・フィルの「展覧会の絵」のDVDがあったので(1620円)、買ってきた。

dvd501

ソニークラシカル・SVD53480という型番。1986年2月ベルリンにて収録、とのこと。
「プロムナード」が始まった瞬間に「わーっカラヤンだ」と分かるような、お得意のモルト・レガートスタイル。
すごく懐かしいような、そうではなく見慣れた映像のような、どちらの感じもある、不思議な気分だった。明らかに別撮りと判る各ソロのクローズアップ場面の不自然さには、時々笑えたが。

「古城」のSaxソロは期待どおり、デファイエだった!
これまた懐かしの高雅な等速ヴィブラート。時にデファイエ、63歳。楽器は手元しか映っていなかったが、ネックのカーヴ具合や左手親指当ての大きさ等から、未だビュッフェと思われる。(しかしオレは何を見てんだ?)

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