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2005.06.30

フォーレの「ペレアス…」日本初演

日本フォーレ協会第XVI回演奏会~フォーレ生誕160年(めぐろパーシモンホール・大ホール)

フォーレ/劇音楽「ペレアスとメリザンド」(1898年初演稿・日本初演)
同 /歌曲集「イヴの歌」op.92

メーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザンド」を題材に書かれた音楽(フォーレ、ドビュッシー、シベリウス、シェーンベルク…)の中で、4曲からなるフォーレの組曲は最も知られているものだろうと思う。
私自身にしても、上記4人の作品中ではフォーレが最も親しみ深いし、日頃聴くことも多い。
今宵は、その原曲の劇音楽版(全12曲)の、日本初演を聴いた。

舞台上の真ん中の通路をはさんで、左手に弦(3-3-2-3-1という小編成)、右手に管のオーケストラ。
戯曲全幕を1時間強の1幕に再構成し、衣装も着けて、演奏会形式のオペラのような雰囲気で行われた。ただしオペラではなくお芝居なので、メリザンドの劇中歌1曲以外は歌は無く、せりふ+伴奏音楽のみ(フランス語、字幕付)。
元の戯曲自体が、全然「ドラマティック」なものではないので、せりふだけで進めるのはちょっと場が持たないところもあったけれど、構成自体はなかなかうまく出来ていたと思う。
オーケストラ(小鍛冶邦隆指揮)は思いのほか良い出来で、小さな編成ながら大編成の組曲版で聴き慣れた部分も巧みにそれらしく仕上がっていて、たいへん楽しめた。といっても、組曲版で使われた以外のナンバーというのは、ほとんどが1分もかからないような小品ばかりなのだが。

後半は、前半でメリザンド役を演じた坂本知亜紀(ソプラノ)の独唱による、歌曲集「イヴの歌」。意外なことにこちらも照明・字幕付き(照明はともかく、歌曲で字幕を使うというのはよい試みだと思う)。後期のフォーレ節(ブシ)横溢の、すばらしい曲だ。
歌手は、プロフィールを見るに、フランス歌曲界の期待の新人、というところのようだが、浜田理恵さんのデビューを聴いた時の衝撃には及ばなかったような。
ともあれ、全体には、知的好奇心、音楽的興味をともども満足させられる、良い演奏会でした。

persimmon

終演後のめぐろパーシモンホール・ホワイエを外から望む

しかし、パーシモンとは一体なんじゃらほい。「柿」のことなんだそうだが。
せっかく地名に因んでいるのだったら、素直に「柿ノ木坂ホール」と名付けりゃ良かったのに、と思う。そうすれば「紀尾井ホール」と並ぶ、都内の高雅な名前のホールとなっただろうに。
難しい事情もあるんだろうけれど、最近出来る公共施設のネーミングの訳の分からないセンスには閉口させられる。
かの小澤征爾氏は、「すみだトリフォニーホール」が出来た当時、「なぜ『トリフォニー』などという意味不明の言葉がくっついているのか分からない」と言って、頑として「すみだホール」としか呼ばなかったそうだが、最近はどうなんでしょう。

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