日本フィル【火の鳥】
日本フィル 第570回定期演奏会(サントリーホール)
北爪道夫/様々な距離(委嘱作品・初演)
モーツァルト/VnとVaのための協奏交響曲
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1910年版全曲)
指揮:沼尻竜典
後半の「火の鳥」だけ当日券で聴いた。
日フィルには「ビジネスマンの得券」という、開演した後に当日券を買うとチケット価格が2ランク下(-1500~2000円)になるという割引制度があるのだ。都響にも「おそ割」という似たような制度があるけど。
沼尻=日フィルは4月にみなとみらいでフランス物プロを聴いてこれがなかなか良かったので、ちょっと期待していた。今回も繊細で丁寧な演奏で好ましく思ったが、曲が曲だけにもっと濃厚にやらかしてくれちゃっても良かったような。ちょっと曲を長く感じさせる演奏だったかも。
それにしても、日本フィル、今まで私が聴いた範囲では「勢い命」、みたいなノリの演奏が多かったけれど、少しずつ変わりつつあるかも。よい変化であってほしいです。
しかし沼尻さんって、1964年生まれってことは、私より年下なのね。随分前から第一線で活躍している方なので、もっとベテランのように思っていたんだが。
というか、自分が歳とったってこと?
帰宅してからは、明日の予習にファリャ「三角帽子」のCDを聴いた。
エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団(LONDON)。
1961年録音。初演者アンセルメによる、定番的名盤。実に久々に聴いたCDだったが(1年や2年ぶりどころじゃないと思う。K30Y1581という型番。たしかまだ時代が昭和だった頃に買ったものだ)、鮮やかで生き生きとした音響、あまりに堂に入った棒さばきぶりには新鮮な感動を覚えたのだった。
正直なところ、アンセルメの例えばドビュッシーやラヴェルの録音は、この先もう一生聴かなくても全く困らないと思うけれど、この「三角帽子」、あとグラズノフの「四季」とかいくつかのバレエ音楽は、別格だと思える。
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