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2005年6月

2005.06.30

フォーレの「ペレアス…」日本初演

日本フォーレ協会第XVI回演奏会~フォーレ生誕160年(めぐろパーシモンホール・大ホール)

フォーレ/劇音楽「ペレアスとメリザンド」(1898年初演稿・日本初演)
同 /歌曲集「イヴの歌」op.92

メーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザンド」を題材に書かれた音楽(フォーレ、ドビュッシー、シベリウス、シェーンベルク…)の中で、4曲からなるフォーレの組曲は最も知られているものだろうと思う。
私自身にしても、上記4人の作品中ではフォーレが最も親しみ深いし、日頃聴くことも多い。
今宵は、その原曲の劇音楽版(全12曲)の、日本初演を聴いた。

舞台上の真ん中の通路をはさんで、左手に弦(3-3-2-3-1という小編成)、右手に管のオーケストラ。
戯曲全幕を1時間強の1幕に再構成し、衣装も着けて、演奏会形式のオペラのような雰囲気で行われた。ただしオペラではなくお芝居なので、メリザンドの劇中歌1曲以外は歌は無く、せりふ+伴奏音楽のみ(フランス語、字幕付)。
元の戯曲自体が、全然「ドラマティック」なものではないので、せりふだけで進めるのはちょっと場が持たないところもあったけれど、構成自体はなかなかうまく出来ていたと思う。
オーケストラ(小鍛冶邦隆指揮)は思いのほか良い出来で、小さな編成ながら大編成の組曲版で聴き慣れた部分も巧みにそれらしく仕上がっていて、たいへん楽しめた。といっても、組曲版で使われた以外のナンバーというのは、ほとんどが1分もかからないような小品ばかりなのだが。

後半は、前半でメリザンド役を演じた坂本知亜紀(ソプラノ)の独唱による、歌曲集「イヴの歌」。意外なことにこちらも照明・字幕付き(照明はともかく、歌曲で字幕を使うというのはよい試みだと思う)。後期のフォーレ節(ブシ)横溢の、すばらしい曲だ。
歌手は、プロフィールを見るに、フランス歌曲界の期待の新人、というところのようだが、浜田理恵さんのデビューを聴いた時の衝撃には及ばなかったような。
ともあれ、全体には、知的好奇心、音楽的興味をともども満足させられる、良い演奏会でした。

persimmon

終演後のめぐろパーシモンホール・ホワイエを外から望む

しかし、パーシモンとは一体なんじゃらほい。「柿」のことなんだそうだが。
せっかく地名に因んでいるのだったら、素直に「柿ノ木坂ホール」と名付けりゃ良かったのに、と思う。そうすれば「紀尾井ホール」と並ぶ、都内の高雅な名前のホールとなっただろうに。
難しい事情もあるんだろうけれど、最近出来る公共施設のネーミングの訳の分からないセンスには閉口させられる。
かの小澤征爾氏は、「すみだトリフォニーホール」が出来た当時、「なぜ『トリフォニー』などという意味不明の言葉がくっついているのか分からない」と言って、頑として「すみだホール」としか呼ばなかったそうだが、最近はどうなんでしょう。

2005.06.28

都響【トゥランガリラ】

tirasi539東京都交響楽団 第611回定期演奏会(東京文化会館)

原田節/薄暮、光たゆたふ時~オンドマルトノとオーケストラのための
メシアン/トゥランガリラ交響曲
 ピアノ:野平一郎、オンドマルトノ:原田節
 指揮:井上道義

いやはや、ものすごい演奏会だった。曲もものすごいし。
東京文化で聴く「トゥランガリラ」は、音のリアリティというか、こちら目がけてまともにぶつかってくる響きの威力に圧倒される(さすがに、あまりに長い曲なので途中ちょっと意識を失ったが)。
「がぁーーごぉーーげぇーー、ぱららららら、ひょい~~~ん、きゃこきゃこきゃこきゃこきゃこきゃこ」なんていう感じの音がさっきから頭の中をぐるぐる回っています。
「トゥランガリラ」とは、愛の歌というような意味なんだそうだが、このウルトラ兄弟勢揃いみたいな極彩色の音楽が表現する愛とは、どんな愛なんだろう。誰かが書いていたが(出典を思い出せないのだが)、地球人を救うためにやってきたウルトラマンが、怪獣と戦って地球人の住む家やビルを踏みつぶしてしまうような、超越的な愛、とでも言うのか。
演奏も、これだけエキストラを大量投入した巨大編成ながら、随所で聞こえてくる艶やかで色彩的な音色や、自発的で正確なリズムなど、日頃都響というオケで聴ける長所をちゃんと残していて、感心。

ステージ上の並び方が変わっていて、舞台平面の左手に大量の打楽器群、右手に管楽器群、真ん中に左からVn1、Vn2、Va、ひな壇の1段めと2段めにチェロ、一番上にコントラバスが横1列(10人!)。各群の音色が明確に対比されていて、なるほどと思った。
原田さんのオーケストラ作品というのは初めて聴いたのだが、題名からの印象のとおりの不定形な音楽ながら、オーケストラから出てくる音色のイメージが明瞭に把握されていて、ちょっと驚いた。オンド奏者としては勿論ずっと前から名前を知っていたけれど、ここまでちゃんとした作曲ができる人だとは失礼ながら初めて知った。

2005.06.27

Musical Baton

最近、音楽関係のブログ間を「ミュージカル・バトン」なるものが駆け巡っているのを横目で見ていて、そのうち絶対コッチにも回って来るだろう、と思っていたら、とうとうCaroline-hさんのところから来ました。

基本的に、Blogで日記もどきを書いているってことは、自分のことを書きたくてやっている訳ですから、勿論、受けて立ちます。
質問は5項目。

●今コンピュータに入っている音楽ファイルの容量
●今聞いている曲
●最後に買ったCD
●よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
●私からお誘いする5人

●今コンピュータに入っている音楽ファイルの容量
原則的にPCで音楽は聴きませんが、iPodと同期を取っているので、iTuneの中に2.81GBのデータがあります。CD40数枚分の分量です。

●今聞いている曲
メシアン「トゥランガリラ交響曲」、マレク・ヤノフスキ指揮フランス国立放送フィル。明日の予習。

●最後に買ったCD
Naxosの日本作曲家選輯シリーズより、黛敏郎深井史郎の2枚。(まだ聴いていない)

●よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
ドビュッシー/夜想曲
私のフランス好きの原点。15歳でこの曲にハマったことで、人生誤りました(^^;。
音楽における(一般的な意味での)「印象主義」の、最も典型だと思う。
A.リード/アルメニアンダンス・パート1
吹奏楽人としてのコダワリの1曲。ホルストの「第1組曲」とどちらにしようか迷った末、こちらに。
この曲の真ん中へんにある2つの短いSaxソロを、楽譜通りに、しかも「趣味良く」吹けるということが、私にとっての「良いプレイヤー」の条件です。
A.デザンクロ/サクソフォン四重奏曲
サックス吹きとしてのライフワーク。過去十数年の間にこの曲を演奏した4回の経験(全曲演奏に限った回数)というのは、そのときどきの自分自身のランドマークと言える記憶です。生きている間にあと何回吹けるだろうか。

以上の3曲はすぐに挙がったけれど、あとの2曲が選びきれない。
とりあえずフォーレのレクイエムメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を挙げておきますが、明日になったら違う曲を挙げるかも。

●私からお誘いする5人
際限がなくなるので(1人が5人に回していたら、十数巡めで日本の人口を超えてしまう計算になる)、申し訳ありませんがとりあえず打ち止めとします。

2005.06.26

練習日【6月第2回】

今日も暑いです。
なめら~か練習。

YWOサクソフォンアンサンブルの皆さんをお迎えして、久々2ケタ人数での合奏。
ここ最近、数人が休んだだけで合奏が成立しないような、ギリギリの人数で自転車操業的練習を続けてきただけに、人数が多いというのはそれだけで安心感があります。
この10月の演奏会には、ほとんど2団体合同に近い人数での演奏が1曲入る予定。お楽しみに。

2005.06.25

コルドンブルー

tirasi538暑い。真夏日。どこぞでは37℃とか記録したそうだ。やれやれ。

コルドンブルー室内管弦楽団第3回演奏会を聴いた(目黒区民センターホール)。

ラヴェル/序奏とアレグロ(Hp:岩城晶子)
プーランク/六重奏曲
イベール/モーツァルトへのオマージュ
ラヴェル/組曲「クープランの墓」(全曲版)

アマオケとはいいながら(東工大オケOBが中心とのこと)、フランス音楽好きとしてはなかなか興味をそそられる内容で、本家サイトのトップページでもご紹介していた関係上楽しみに聴きに行ったんだけど、期待は裏切られずなかなか楽しめました。

前半は室内楽。「序奏とアレグロ」はちょっと固くなっちゃったけど、プーランクは聴き物だった。かな~り難しい曲の筈なんだけど、ちゃんとこの曲に聞こえるんだもんな!音ミスはあったけど偶発的なものに聞こえたので問題なし。ピアノはヴィオラの団員の方が弾いたのだが、これがまた只者ではない弾きっぷりだった。

後半はフルメンバー。狭いステージからはみ出そうだ。
注目の全曲版「クープランの墓」。通常のオーケストラ版に入っていない「フーガ」と「トッカータ」を、芸大大学院(作曲)に在学中の飯田未知瑠という人が追加編曲している。
同じ試みとして、マイケル・ラウンドとかいう人の編曲によるアシュケナージ指揮N響のCDがあるけれど、この版をかなり意識しているように聞こえたのは気のせいかな。「フーガ」の色彩感がかなり近いし、「トッカータ」でのカスタネットやスネアを同じ使い方をしていた。しかし私の個人的印象では、今日の版のほうがラヴェルらしさという点でよりしっくり来るように思った。「トッカータ」の結尾の大胆な打楽器の使い方は「ラ・ヴァルス」を思い出させる。
演奏も、勿論技術レベルでは全くかなわないものの、杓子定規でファンタジーに乏しいN響の演奏より今日の演奏のほうが余程面白く聴けた、と言ってしまっては誉め過ぎなんだろうけれども。

何はともあれ、こういう演奏会をやりたい、と考えて、とにもかくにも実現してしまう、というエネルギーは、やはり若さのなせる技だな。
目黒区民センターホールには久々に入った。私の実家からチャリンコで行ける距離にあり、勿論何度も舞台に乗ったこともあるし、少なくとも私が高校1年生の時には既に存在していた(懐かしい)古いホールだけど、その時代のホールとしてはさほど悪い音響ではない。
こういうご近所のホールにふらっと行って、入場無料の催しに気軽に入り、このようにそれなりに質の高い音楽と演奏に身近に触れることができる、というのが「文化」なのだ、と思ったことだった。

2005.06.23

フレンチ三昧

tirasi537室内楽フェスティバル・フランスの若き巨匠たち~木管楽器とピアノによる(カザルスホール)

プーランク/フルートソナタ、クラリネットとバスーンのためのソナタ
ドビュッシー/クラリネットとピアノのための第1ラプソディ
ドヴィエンヌ/チェロとバスーンのためのデュオ・コンチェルタントop.3-2、同op.3-5
コネッソン Guillaume Connesson(1970- )/フルート、クラリネットとピアノのための「テクノパレード」
ビゼー/「アルルの女」より(木管四重奏版)
サン=サーンス/デンマークとロシアの旋律によるカプリス(Fl、Ob、Cl、Pf)
オーリック/三重奏曲(Ob、Cl、Bn)
プーランク/オーボエ、バスーンとピアノのための三重奏曲

どうですかこの曲目!急に思い立って行ったコンサートだけど、大正解だった。
東京日仏学院の主催で、出演者はほとんど全員70~80年代生まれのフランスの若手ながら、フランクフルト・オペラ首席(Sarah Louvion, Fl)、ロンドン響副首席(Jerome Conte, Cl)、ストラスブール管首席(Sebastien Giot, Ob)、ロワール管首席(Gaelle Habert, Bn)といった具合に、既に第一線で活躍中のプレイヤーばかり。

プーランクの「トリオ」は、10月に私もサックスで吹こうとひそかに予定しているので(一昨年1楽章をやったので、今年は2、3楽章だ!)、一度聴いておきたかった。
ファゴットで聴いたことはあったけど、フランス式バソンでの演奏を生で聴くのは、初めて。…なるほどねぇ。
それにしても、なんという、幸福感が炸裂するような音楽だろうか。世界中の幸せや楽しさを一身に引き受けたかのような。
「アルルの女」は、解説が全曲分書いてあったので、うぉ、4人で全部やっちまうのか、と身構えて聴き始めたら、前奏曲の前半だけでおしまい(^^;。ちょいと拍子抜け(その部分の限りではかなり巧みな編曲ではあったが)。
…1曲1曲書いていったらきりがない。極彩色の音たちが花火のように飛び交い、明滅するような、フランス管楽器音楽の醍醐味を存分に味わいました。

ドビュッシーのプルミエ・ラプソディで、波うつオーケストラの響きのような素晴らしいピアノを弾いた、Juliana Steinbachというピアニストの名前は覚えておこうと思った。

2005.06.22

おかいもの

買っちゃいました。
アルテックランシング・インモーションiMmini。
出先用、および寝室用として使用予定。

immini

iPod用の外付けスピーカーは内外のメーカーから色々なのが出ていて、アルテックランシングのはその中でも少々お高いんだけど、その洗練されたシンプルな仕上がりと絶妙な大きさ(小ささ)を見ちゃうと、これしかないでしょ、と思わせるものがある。
音量はさすがにラジカセ並だけど、それでもその鳴っている音を聴いていると、スピーカーの大きさ(25mmφと18mmφの2way)が信じられないものがある。クラシックを普通の音量で聴く分には全く不満はないんだから大したものだ。

2005.06.19

リサーチ本番

昨日は、リサーチ演奏会本番でした。
たくさんのお客さんにお聴きいただきました。心より御礼申し上げます。
初めて出演させていただいてからはや16年、トレーナー補佐という形で係わって3年め。自分が何程のことが出来ているのか心許ないところはあるけれど、勿論本番は本番で色々なことが起こるにせよ、この数年、楽団全体に音楽的な成長の跡(あるいは、予感)が確かに見て取れるのは自惚れではないと思う。
「レベルの向上」、なんていう言葉はあんまり使いたくない。(レベルって、何のレベルよ?)要はシンプルに、良い音楽を追求して行きたいという、それだけ。

軽い脱水症状でも起こしていたのか、本番中に一瞬気が遠くなるような疲れ方。とにかく身体が水分を欲していて、打ち上げでは学生の頃以来、ってくらいビールをガンガン飲んでしまい、帰りの電車(終電)では熟睡。乗り過ごさなかったのは奇跡に近い。

会場は、かつしかシンフォニーヒルズ(モーツァルトホール)。
聴きに来たことはあるけど、演奏するのは初めて。
初めて乗る舞台というものは、心踊るものがある。どんなホールなんだろう、どんな音がするんだろう、と。

mozart

ホール正面の、モーツァルトの銅像。

yaoya

その視線の先には、向かいの八百屋さんが。
これぞ葛飾名物、「やおや向いてるモーツァルト」(?)。

hills_hall

リハーサル進行中。
なかなかゴージャスで、よい音のするホールだった。
お客さんの顔がよく見える。ティアラこうとう大ホールにちょっと似てるかも。

2005.06.17

「アルルの女」を聴く~小澤

明日は演奏会本番。
曲目は、ご承知の方もいらっしゃると思うが、以下の通り。

・ヒンデミット/交響曲変ロ調
・デ=メイ/T-Bone コンチェルト(Trb:箱山芳樹)
・シベリウス/フィンランディア
・ビゼー/「アルルの女」第1組曲、第2組曲

某ホルン吹きの友人に「ホルンに死ねというプログラムですかあ」と呆れられた訳ですが(^^;

帰宅してから、「アルル」のCDを聴く。

cd044

小澤征爾指揮 フランス国立管弦楽団(東芝EMI)

20年前、CDプレーヤーを初めて買って間もない頃に入手した、かなりに初期のCD。
CC38-3130という型番が付いている。そうだよな、1枚3800円してたんだ…。

あれれ、こんな演奏だったかなあ…
ずいぶんと速めのテンポで、ほとんど粘らずにどんどんどんどん先に行ってしまう。アンサンブルも妙に雑然としているし、録音がデジタルの割にはいまひとつモヤモヤしているのはEMIだから我慢するとしても(^^;、もっといい演奏だったようなつもりでいたのだがなあ。
時折、「本能的に」というようなすごく美しい響きの作り方が出てきて、感心するんだけど。

今、現に自分が吹いているスタイルと全然違うせいかな。
明日はどうなるだろうか。

新着CD【Play!】

発表会についてのエントリを書いていて思い出した。

cd043

須川展也/プレイ!(佼成出版社)
 山下一史指揮 東京佼成ウィンドオーケストラ

CDではなんだか久々に聴く、須川さんのソロ。(サントリーホールでのライブ盤は買っていないので。怒られそうだな。誰にだ?)
今日は、このCDについて。

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2005.06.15

都響【6月B定期】

tirasi536東京都交響楽団 第610回定期演奏会(サントリーホール)

董立強(ドン リーチャン)/ディスタンス
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番(ピアノ:コルネリア・ヘルマン)
プロコフィエフ/古典交響曲(交響曲第1番)
チャイコフスキー/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
 指揮:李心草(リー シンサオ)

1971年生まれの中国の若手指揮者、李心草の初客演。遠目にはのび太くん風のトッチャン坊やで、高関健のドラえもんとコンビが組めると思う(^^;。それはいいとして。
1曲めはノーコメント。いかにも、って感じの現代音楽。
ピアノのコルネリア・へルマン、ザルツブルグ生まれだそうだがあきらかに東洋系の顔立ちで、写真より実物の方がずっと美人です。モーツァルトにふさわしい優しいタッチと美音だったけれど、しかしよく眠れたわ(^^;
今日一番の聴き物は、休憩後の「古典」だった。先日オルフェウス室内管の物凄い演奏を聴いたばかりだったので分が悪いかなと思っていたが、われらが都響もどうしてなかなかのもの。1、2楽章はさすがにオルフェウスとは違って、16型の大編成による堂々としたスタイルだったけれど、フィナーレの鮮やかさなんか負けてはいない。
最後は「フランチェスカ・ダ・リミニ」。生では初めて聴く曲だ。熱演ではあったが、何を言いたいのかいまひとつよく分からないまま終わってしまったような。部分的にはとてもいい響きが聞こえるんだけど。曲のせいかな。正直なところブルックナーにかぶれたチャイコフスキーみたいな曲で、あまり私の好きなタイプではない。

いろいろ言ったけれど、それでもやはりオーケストラを聴くのは楽しい。吹奏楽やサクソフォンを聴くのと、脳の反応する部分が違うような気がする。
逆に、吹奏楽やサクソフォンで、オーケストラを聴くときの反応を感じるような、そんな演奏を聴きたいものだと思う。

2005.06.14

お知らせいろいろ

毎年夏恒例の、須川展也さんを囲むサクソフォン発表会(いつも思うんだけど、囲んでどーするんだろうか(^^;)。
第18回の今回は、8月8日(月)、川口リリア音楽ホールで開催が決定している。
勿論、私も出場します。MLで事務連絡を取り合っているのだが、今年もそろそろ本格的に動き出したところ。つうか、2ヶ月前を切ってるんだから動き出さないと(^^;。
曲目や出演者の全容や、開演時刻等まだ何も詳しいことは見えないけど、入場無料で、最後に須川さんの特別演奏があるのは間違いないので、ご用とお急ぎでない向きは是非どうぞ。

9月17日には、四重奏の本番がひとつ入った。これは某中学校PTAの依頼らしいので、非公開かも。

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2005.06.12

最終練習

さきの「Keiji & Yoshiki」の投稿が、ブログ開設以来ちょうど100トピックめのエントリーだったようです。
いまのところ順調なペースで更新出来ていますが、今後もご愛顧の程よろしくお願いいたします。>みなさま

さてさて、本日はリサーチの本番前最後の練習。
梅雨に入って蒸し暑い中、小学校の体育館での合奏でした。
トラさん達も加わっていつも以上に膨れ上がった大編成の合奏で、当然ながら空調とかそんなものは一切ない中、どれ1曲をとっても演奏会のメインプロになり得る曲目たちを、情け容赦なく通す。
最初から覚悟を決めて水分補給を万全にしながら吹いたせいか、さほどの疲れはなかった。
来週はもう本番です。

やっとヒンデミットが面白いと思えるようになってきた。
難曲だし、一瞬でも気を抜いただけで曲が訳分からなくなる危険は常にはらんでいるが。
…先週の通しがそんな感じだった。事故続発。私も、今まで吹けなかったことのなかったソロ落ちまくったし。
今日は集中して取り組んだ。

★「聴きたい!」という方がもしいらっしゃいましたら、本家サイト経由で私Thunder宛メールをいただければ、特別ご優待いたします。

2005.06.09

Keiji & Yoshiki

tirasi535Keiji & Yoshikiのおしゃべりコンサート Vol.4(かなっくホール)

プラッティ/ソナタ ト長調
ダンディ/コラール・ヴァリエ op.55
ドビュッシー/ラプソディ
ヴィラ=ロボス/ファンタジア
メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第2番より
 宗貞啓二、大森義基(Sax) 渡辺麻里(Pf)

久しぶりだな、この雰囲気。典型的にそれらしい曲目のサクソフォンの演奏会、学生さんで一杯の若い客席、あっちにもこっちにも知り合いの顔(しかも、何年かぶりに顔を見たような方もいたし)。
ひところは月に一度くらいの割でこういう場に身を置いていたような気がするが。

お二人のサックスの音は、オケの演奏会とかでなにげに聴く機会が多いけれど、ソロをちゃんと聴くのはこれまた随分久しぶりのような気がする。宗貞センセの音ってこんなだったかなあ?たぶん、時代とか、聴く耳がちょっとずつ変わってきているんだろうな。音は世につれ、というか。でも、じっくりと歌う実の詰まった響きは、さすが説得力がある。
大森さんの音は、フルモーに似ている。明るくて艶やかな音色もそうだし、細部が吹き飛ばし気味なところも(ヴィラ=ロボスで顕著。フランス人の演奏は概してそういう調子だが)。
なんとなく、80年代の音と90年代の音、というイメージが浮かぶ。そんなことを考えながら聴いていた。
おしゃべりコンサート、ということで仕方ないけれど、それにしても(特に前半)話が長くて、ちょっと参ったが。

メンデルスゾーン、良い曲だな。1番のトリオは知っていたけど、2番は初めて聴いた(今日は楽章2つの抜粋)。
一瞬微妙なフランス風の和声もあったりして、面白そう。CD探してみようっと。

…休憩時間にロビーの自動販売機でコーヒーを買ったら、そのへんにいた女子高生らしき集団に一斉に「こんにちは~」「こんにちは~」、と声をかけられた。
はて、誰だろう?とりあえず「あ、こんにちは」とか返しておいたけれど、うーむ思い出せないぞ。「あなたたち誰ですか?」、って聞くのもマヌケだし。たぶん○ロート絡みだろうと思うけど。
もし、これを読んでいる当事者の方がいらっしゃったら、こっそり教えてください。

2005.06.08

オルフェウスを聴く

tirasi534オルフェウス室内管弦楽団 東京公演(サントリーホール)

シベリウス/組曲「ペレアスとメリザンド」より
プロコフィエフ/古典交響曲(交響曲第1番)
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲(Vn:ジョシュア・ベル)

4年ぶりに聴いた「元祖・指揮者なしのオーケストラ」オルフェウス。
いやはや、巧いもんです。
「古典」のフィナーレの超絶技巧を、全く乱れを見せず鮮やかに(しかもおっそろしい急速テンポで)弾いてのけるかと思うと、1曲め「ペレアスとメリザンド」やアンコールのバルトーク「ルーマニア民俗舞曲」(アンコールでこれを全部聴けるとは思わなかったぞ)では、おおっと思うような大胆なアゴーギグの変化をぴたっと揃えてくる。
百人のフル編成オケならともかく、このくらいの(30人位)編成を指揮者なしでまとめるのは、実のところ予想するほど困難ではないのだが、オルフェウスの凄いところはただ揃っているだけではなく、まるで指揮者がいるような有機的で面白い表現が出来るところだ。
これは各プレイヤーがプロフェッショナルに完成された技術と自発性と、同時に全体を見通す洞察力と協調性を完全に兼ね備えていなければ、不可能なことです。
私自身、アマチュアとはいえ十数人編成の指揮者無しアンサンブルで演奏している身として、大変参考になった。

そういや4年前の時は、ブランフォード・マルサリスがソリストで、イベールのコンチェルティーノ・ダ・カメラを演奏したんだったっけ。ちょうど私自身がこの曲(イベール)を吹くという騒動の真っ只中のことで、指揮者なしでこの曲が出来てしまうということに心底驚いたものだった。…いや~そんな事もありましたなあ。

「ペレアスとメリザンド」が5曲の抜粋だったのが、ちょっぴり残念(オリジナルの組曲は8曲)。コーラングレの音色や全体の(小編成ならではの)ひそやかな感じがイメージにぴったりだっただけに、「間奏曲」で威勢よく終わっちゃった(メリザンドが死なないまんま幕)、というのは、うーむ…

書き上がったのはもう1時間以上前なのだが、サーバーが混んでいてココログに全くアクセス出来ず、こんな時間になってしまった。眠いじょ。
夜中零時頃はどこのサイトも混んでるけど、特にココログはここ連日、この時間帯はブログに接続するまでに5分も10分も待たされたり接続出来なかったり、という状態が続いている。なんとかしてくれえ。

2005.06.06

「予習」

コンサートを聴く前に、よく「予習」と称して、そのコンサートの曲目のCDを聴くことがある。
別に、本来の意味での「予習」という訳ではなくて、なにしろCDが家に1500枚もあると、さて寝るまでの1時間、何か音楽を聴くべえか、という時に、1枚を選び出すのが意外と大変なので(贅沢ですね)、そんな時に、近々生で聴く予定がある、というのはキッカケとして手頃だという、それだけのことなんだけど。

急遽、明日、オルフェウス室内管弦楽団を聴くことになった。
という訳で、今日の「予習」は、シベリウスの「ペレアスとメリザンド」。

cd018

ドビュッシー(M.コンスタン編)/「ペレアスとメリザンド」交響曲
シベリウス/組曲「ペレアスとメリザンド」
 セルジュ・ボド指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Supraphon)

いやあ、いいですねこれ。北欧的な音というよりは、チェコフィルなのでもっと肉感的で厚い響きなんだけど、それだからこそなおさら曲のもの寂しさ、美しさが真に迫って感じられる、みたいな。これが生で聴けるのは嬉しいな。
ドビュッシーも好きな曲。原曲の同名オペラの光と影の世界のエッセンスが、演奏時間24分で楽しめます。

2005.06.05

楽友協会【三角帽子】

tirasi533土曜日。父の見舞い等で1日飛び回った末、夕方は桜木町の神奈川県立音楽堂へ。

横浜楽友協会吹奏楽団 第27回定期演奏会
メンデルスゾーン/吹奏楽のための序曲
ネリベル/2つの交響的断章
ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」(メゾソプラノ独唱:池田香織)
 指揮:小田野宏之

見てのとおり今回もまた、アマチュア吹奏楽団としては最上に充実した活動とコダワリの成果を、惜しげもなく開陳していた。普通「三角帽子」の全曲(組曲ではなく。40分近くかかる)なんか吹奏楽でやろうと思うか。今回なめら~か看板嬢のN子さんもトラで乗っていて、舞台上知り合い率も益々up。
その「三角帽子」、全曲演奏の前に、全幕のおよその筋書きを影絵+ピアノ独奏によるサワリ演奏+ナレーション(要は音楽付き紙芝居ですな)で上演、という試みをしていて、これが(予想外に)大変見事な出来ばえで、非常に面白かった。あとの演奏無しでも充分出し物として通用するくらいだ。
しかし「三角帽子」って、それこそドリフのコントみたいなドタバタ喜劇だったんですね。鳥に時の数え方を教えるくだりなども、ああ、全曲版のこの部分の音楽はこれだったのか、と納得。

演奏も勿論、この1回に賭ける熱気を孕んだ気味の良いもので、楽友協会の演奏としての水準はさすがにきちんと確保しているんだけど、今回曲目が(特に前半)私の個人的にコダワリの曲だっただけに、言えば言いたいことは色々ある。各ソロの担当者はもっと音楽的に聴かせて欲しい、とかね。よく揃って整った合奏の響きの中から、音楽的に掘り下げの浅いソロが浮かび上がって来るというのは、正直かなり興醒めな事態だ。そんな中ではコンマスKさんのソロはさすが聴かせるものがあったが。
…まあ、これは畢竟個人の資質の問題なので、難しいのは判るんですが。

ちょうどホールにいる間に土砂降りの雨(夕立?)があったようだ。帰る頃には止んでいた。

2005.06.04

日本フィル【火の鳥】

tirasi532日本フィル 第570回定期演奏会(サントリーホール)

北爪道夫/様々な距離(委嘱作品・初演)
モーツァルト/VnとVaのための協奏交響曲
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1910年版全曲)
 指揮:沼尻竜典

後半の「火の鳥」だけ当日券で聴いた。
日フィルには「ビジネスマンの得券」という、開演した後に当日券を買うとチケット価格が2ランク下(-1500~2000円)になるという割引制度があるのだ。都響にも「おそ割」という似たような制度があるけど。
沼尻=日フィルは4月にみなとみらいでフランス物プロを聴いてこれがなかなか良かったので、ちょっと期待していた。今回も繊細で丁寧な演奏で好ましく思ったが、曲が曲だけにもっと濃厚にやらかしてくれちゃっても良かったような。ちょっと曲を長く感じさせる演奏だったかも。

それにしても、日本フィル、今まで私が聴いた範囲では「勢い命」、みたいなノリの演奏が多かったけれど、少しずつ変わりつつあるかも。よい変化であってほしいです。
しかし沼尻さんって、1964年生まれってことは、私より年下なのね。随分前から第一線で活躍している方なので、もっとベテランのように思っていたんだが。
というか、自分が歳とったってこと?

帰宅してからは、明日の予習にファリャ「三角帽子」のCDを聴いた。
エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団(LONDON)。

cd042

1961年録音。初演者アンセルメによる、定番的名盤。実に久々に聴いたCDだったが(1年や2年ぶりどころじゃないと思う。K30Y1581という型番。たしかまだ時代が昭和だった頃に買ったものだ)、鮮やかで生き生きとした音響、あまりに堂に入った棒さばきぶりには新鮮な感動を覚えたのだった。
正直なところ、アンセルメの例えばドビュッシーやラヴェルの録音は、この先もう一生聴かなくても全く困らないと思うけれど、この「三角帽子」、あとグラズノフの「四季」とかいくつかのバレエ音楽は、別格だと思える。

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