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2005.05.19

都響【復活】

tirasi528ここのところずっと忙しかったが、やっと少し早く帰れた。都響第608回定期を聴くため東京文化会館へ急ぐ。
東京文化、サントリーと2日続く5月の定期公演の初日、新常任指揮者ジェイムズ・デプリーストの就任披露演奏会。

曲はマーラー「復活」。
広いステージを一杯に埋めつくしたオーケストラと合唱(晋友会)、客入りも良く、都響の新時代の始まりにふさわしい演奏会となった。
若い頃の小児麻痺の後遺症で、電動車椅子に乗ってステージに現れるマエストロ・デプリースト(思わず「サンダーバード、」という連想)。巨体を黒いガウンのような衣装で包んだ姿は、棒を振るボブ・サップという印象だけど(^^;、必要最低限の動きしかない簡潔な指揮ぶりから流れ出るその音楽は実に泰然として、自在だ。そうしようと思えば幾らでもドラマチックに演出できる曲なのに(実際そういう演奏も聴いたことがあるけど)、決してそうはしない。遅い部分の、各駅停車の旅のようなゆったりとした進行に身を任せながら、いつの間にか、曲自体の持つ巨大で崇高な世界へと惹き込まれてゆく。演奏している、というより、音楽を「解き放っている」、という言葉がふさわしい印象。指揮者というより、この特別な場を統べる司祭、のような雰囲気を漂わす。
終わってみれば何か目頭の熱くなるような、感動的な音楽に触れた、という実感が残った。

都響というオーケストラも、ここ1年くらいは困難な時期が続いているだろうに、ものともせずに良い音を出していると思う。今日だって(トランペットのトップはエキストラで残念だったけれど)、特に弦なんかは、ここぞという場でああいう音色でパッと揃って弾いてくるんだもの。いや~、痺れちゃいます。

2階席のサイドに、修学旅行か何かの団体のような高校生らしき集団(見たところ100人近く)が座っていて、演奏中騒ぎやしないかとちょっと心配だったが、全然そんなことはなく、長い曲の間も集中して聴いていたようだ。
若い彼らにとって、今日の演奏会が音楽とのよい出会いでありますように。…

終演後は定期会員対象のパーティがあったようなのだが、私はもともと明日のサントリーを聴く筈だったので申し込んでおらず、真っ直ぐ帰った。というか、こういう音楽を聴いた日は終わった後あまり人と話したくない、というのはある。


今日の演奏会場で知ったニュースだが、ジャン・フルネがとうとう現役を引退するそうだ。
…老いというものは誰しも避けがたいもので、致し方ないという感はある。
引退公演となる12月の二夜の都響定期は、絶対聴き逃せないぞ。

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