マルセル・ミュール/コンプリメンタリー
グリーンドア音楽出版から、マルセル・ミュールの新しい復刻CDが発売されるようです。
タワーレコードの通販ページ(私はタワーの回し者ではないが)
録音が1953&54年ということは、CD"La Legende"で一部復刻されている、DECCAのThe Saxophoneというシリーズ(LP)の復刻と思われる。(このシリーズのオリジナルについては、木下直人さんのご協力により、私の本家サイトのページでその全容をご紹介しています)
グリーンドアからは、"Historical Recordings"と題するSPからの復刻盤が既に出ているけれど、これは国内外であらかた復刻済の音源の後出しジャンケン的収録内容の上、クレデンザを使ったと言いながらそのあまりに懐古趣味的なサウンドに今ひとつ食指が動かなかったが、今度出るこちらは期待できそうだ。ミュール演奏によるパスカルのソナチネとか、チェレプニンのソナチネ・スポルティヴなんて、聴き物ですよ。
5月21日発売。(訂正 19日ですね)
もうひとつ、ミュールに関するマニアネタ。
上記ページ中では既に公開済ですが、東芝EMIから発売されている「ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の芸術 Vol.20」に収録されている、ミュール独奏と称するアンゲルブレシュト指揮の「アルルの女」の演奏について、この録音の原盤SPを入手されたという斉諧生さんにより、サクソフォン独奏はミュールではなく、VIARD(Maurice VIARD)である、との確認がなされております。
→ 原盤レーベル写真(提供:斉諧生さん)
なんでこういう勘違いが起こっちゃったのかな。
このレコードを聴いた誰か(複数かもしれない)の中で、
「このソロはミュールかもしれない!(想像・願望)→ ミュールに違いない!(確信)→ ミュールだ!(断定)」
という変換が起こったんだろうと思われる。
まあ、ありがちなことではあります。
« モーリス・ブルグ賛(長文) | トップページ | ユース »
「マルセル・ミュール Marcel Mule」カテゴリの記事
- 引き継がれゆくマルセル・ミュール(2017.02.17)
- ミュールの新しい復刻盤(2011.01.15)
- マルセル・ミュールの誕生日に(2010.06.24)
- グリーンドアのマルセル・ミュール第3弾(2009.01.29)
- 【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 最終回(2007.12.08)
Thunderさん、こんにちは。
御紹介ありがとうございました。
わずかなりともお役に立てて光栄です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
投稿: 斉諧生 | 2005.05.15 06:03
コメントありがとうございました。
また、画像のご提供にも感謝しております。
本家サイトのミュールのページを公開してから、もうすぐ5年になりますが、いまだに更新ネタに事欠かないというのは嬉しいことです。
投稿: Thunder | 2005.05.17 00:55