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2005.05.06

新着CD【原博巳】

原博巳/PCF(CAFUA)

cd032

原博巳(はら・ひろし)。
間違いなく、須川さんデビュー以後20年の間に現れた日本のクラシカル・サクソフォンの新人の中で、最大級の逸材だと思う。

彼が1位を受賞した1996年の日本管打楽器コンクールの本選は、実は私は会場で聴いていたのだが、正直なところたしかに音はでかくてスケールは大きいけれど随分と荒っぽい演奏に感じられて、発表を聞いたときは「エーッ、」と思ったものだったけれど、その後の活躍と成長ぶりを見るにつけ、当時の審査員の先生方は見る目があったのだなあと思うのだった。

このCDの収録曲の中で一番面白いのは、なんといっても棚田文紀の『ミステリアス・モーニングIII』。ちょっと、本当にイッちゃったというか、気は確かかというか、聴いてて「怖い」です。
例えば、須川さんがこういう前衛的な語法で書かれた曲を演奏するのを聴く場合、「ところで、実は僕、こういう事も出来るんですよ、」という本人の前置きが付くような感じがする。で、続く演奏は実に隅々までコントロールの効いた見事なもので、我々は「へぇー」「ふうん」「凄いー」とか思う訳で。
原さんはそうではなく、曲の世界の中にもろとも入り込み、その曲の「キチガイ性」をこれでもかとばかりに引きずり出してくる。この、時に過剰なまでに思えるほどの集中力はただごとではない。
かといって、表現を貫徹するために多少の崩れや傷は致し方ないというような、一昔前の演奏家の行き方とも違う。演奏自体はあくまでもスタイリッシュで繊細なもので、やはり新時代というか、新世代の演奏家ではある。

…まあ、なんだかんだ言っても、とにかく凄い、ということです。

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