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2005.04.13

村治佳織さんを聴いた

tirasi523村治佳織 ギター協奏曲の夕べ(東京芸術劇場)

ベルリオーズ/序曲「海賊」
ヴィラ=ロボス/ギター協奏曲
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ(R.Dyens編・ギター独奏版)
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
リムスキー=コルサコフ/スペイン綺想曲
 村治佳織(Gt)
 小泉和裕指揮 東京都交響楽団

都響の演奏会場で前売券を扱っているのをたまたま見つけて買ったチケット(主催は都響ではなく朝日新聞社)。
全席完売の大入りで、さすがの村治さん人気。ステージ後方には、華道家假屋崎省吾氏の作になる、オルガン席まで届く高さ5m以上の巨大な、まるで岡本太郎が描く鶴のような、花をあしらった一対の爆発状のオブジェが鎮座して、曲によって少しずつ異なる照明を当てられているという、不思議な雰囲気の舞台。

村治さん、実は初めて聴いたんだが、なかなか巧いもんですね。
今までにオーケストラのコンサートで何度か「アランフェス」を聴いたし、某リサーチでは荘村清志さんの伴奏に乗ったこともあるんだけど(実は)、ギター弾く人って何て言うか、ギター特有のテンポ感というか、リズム的な癖があって、オケと合わせると結構スリリングな事態になることが多いのに、ぜんぜんそういう感じがしなかった。新世代の演奏家だな。
さすがに芸劇で生ギターは音量的に厳しいので、マイクを1本立てて、ソリスト雛壇の足元に小さなスピーカーが3台。私の席(2階3列め)ではたいへん自然なバランスと音場感で聞こえていた。

しかしギターのソロって、何とも言えないメランコリーというか、郷愁を誘うというか、そういうものがありますね。ヴィラ=ロボスの2楽章なんか、まるで吟遊詩人がひとり訥々と語るような風情があって、2000人の客が入っているこの広大な池袋体育館の無粋をひととき忘れるようなsaudadeな雰囲気があった。
隣の席では連れが居眠りしてたけど(^^;。

「パヴァーヌ」は、オケも指揮者もソリストも全員舞台の上でスタンバイした状態で、ソロ版とオケ版を休みなく2曲続けるという趣向だった。音出しを全然出来ないままいきなりソロを吹かされるホルン奏者の方にとってはさぞかしプレッシャーだっただろうと思う。今日のソロホルンは笠松さん。さすがに冒頭だけ少しかすったけど、あとは完璧だった。
最後『スペイン綺想曲』。小泉さんらしい模範的な華やかさで、すっきりと終演。

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» Cavatina (村治佳織) [【ponty's music lounge】]
Classic-Guitar : ★★★★☆ CAVATINA ポップで親しみやすいクラシック! 波に乗る女性クラシックギター奏者、村治佳織の'98年の作品。 どの曲も聴きやすく、親しみやすいです。 映画「サウンドオブミュージック」のテーマ曲「my favorite things」や、映画「バ... [続きを読む]

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